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あの遊園地に行って数日後。
結構翔陽と打ち解けて来た気がする。
親父の事とも仲良くなってきたし、
少しずつだけど家族に近くなってきた。
俺も翔陽と登校することに違和感を感じなくなってきた。
これが当たり前、
みたいな感覚。
翔陽も前より心做しか元気で嬉しい。
そんな事を考えながら部活の準備をしていると、
明るい声が飛んできた。
日向翔陽
ハッとしてその声の方を向く。
声の主は翔陽。
この事実が何故か不安で
翔陽の様子をぐるぐるする頭で観察した。
菅原孝支
菅原孝支
菅原孝支
日向翔陽
菅原孝支
菅原孝支
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
なんて会話をしている。
嬉しくて微笑ましくて、その様子を眺めていた。
けれど何をして
翔陽がスガさんをお兄ちゃんと呼んだのかが分からなかった。
ので
西谷夕
と聞きに行った。
菅原孝支
西谷夕
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
西谷夕
菅原孝支
西谷夕
と、スガさんの後ろで座っている月島に声をかける
月島蛍
月島蛍
相変わらず、ツンとしている。
素直じゃないな〜!!と3人で笑った。
声をかけた本来の目的はすっかり頭から抜け落ちていた。
西谷夕
家に帰って荷物を置いて
風呂に入ろうとお湯を沸かし始めた時、
思い出した。
そうだそうだ、
なんでスガさんにお兄ちゃんって呼んでたのか気になったんだ。
でも会話の流れで理由も分かったし
なんで話しかけたんだっけなぁ、って思ってたから
思い出せてスッキリした。
日向翔陽
日向翔陽
さっきの声が聞かれてたらしく、
翔陽は不思議そうに顔を傾げる。
西谷夕
西谷夕
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
西谷夕
西谷夕
西谷夕
日向翔陽
西谷夕
日向翔陽
西谷夕
西谷夕
日向翔陽
日向翔陽
日向翔陽
西谷夕
日向翔陽
翔陽が案外ノリノリで
上目遣いにぶりっ子ポーズでそう呼んでくれた。
多分、ふざけた感じで言い合ってたから
笑いを取りに来てくれたんだろう。
でも俺の目にその姿が入ってきた時、
息が出来なかった。
別に言って変わらない。
いつもの翔陽の声と姿。
ただポーズが違うだけ。
言葉がちょっと特別なだけ。
ドクドクと血が頭で脈打つ。
ぼーっとする。
翔陽しか見えない。
まるでくり抜かれたみたいに、
翔陽だけが浮き出て見える。
呼吸、呼吸しねぇと。
痛てぇ。
血が全身に通ってるのが分かる。
返事しねぇと、
翔陽待ってる。
声
出ねぇ
息の詰まったような
変な声が
ただ小さく漏れる
何とか声
絞りだせッ…
西谷夕
西谷夕
何とか声を絞り出すが
裏返ったり詰まったり、
動揺してるのが丸わかりだ。
やばい、
このまま翔陽の前に居るのはやばい。
ダメだ。
よく分かんねぇけど。
ダメな気がする。
その時お風呂が沸いたと音声が流れる。
西谷夕
西谷夕
言い終わる前に駆け出して、脱衣場に飛び込んだ。
日向翔陽
ザブンッと大きな音を立てて
体も頭も洗った後に湯に浸かる。
何でだ。
なんで
翔陽にお兄ちゃんって呼ばれただけだろ。
なのに、
なのになんで。
なんでこんな。
西谷夕
西谷夕
西谷夕
父親
父親
西谷夕
父親
ガチャ
父親
父親
日向翔陽
西谷夕
日向翔陽
のぼせた俺を翔陽と親父が助けてくれた。
…らしい。