今日から兄弟!?

次の日

翔陽が一生懸命看病をしていた姿だけ覚えていた俺は

とりあえず翔陽に感謝を伝えないと。

と、同じ部屋で寝ている翔陽に

声をかける。

目を擦りながら起きた翔陽にドキッとしてしまい

表情がこわばる。

翔陽にドキドキしたと言うのが素直に口に出せなかった。

すると翔陽が少ししょんもりとして

申し訳なさそうに言う。

2人で首を傾げながら考える。

パチ、と目が合うと

首を振りながらそう言う。

勢いよく立ち上がれば

翔陽と2人、元気に部屋を飛び出した。

朝練後、

ボールを片付けていると

潔子さんからそう言われた。

どうして潔子さんがそう言うのか分からなかった。

影山と翔陽…ラブラブ…

部活後に一緒に帰る2人とか、

手を繋ぐ2人とか、ハグする2人とか、

想像してみる。

最初は違和感が勝っていたが、

キスする2人を想像すると、

腹が立った。

嫌だと強く思った。

俺を見た谷っちゃんが悲鳴をあげる。

バッとその方向に目線をやると

谷っちゃんは凄く怯えていた。

ブンブンと顔を振る谷っちゃんに

俺がポカンとしていると、

谷っちゃんの後ろにいた龍が

龍も若干怯えてる。

ホッと胸を撫で下ろすのを見て、

そこまで苛立ちが目立っていたのかと不思議で考え込む。

すると潔子さんが

と微笑みかけてくれたので

潔子さんがそういうならそうなんだろうと思うことにした。