コメント
2件
よいわ〜🥰!
小峠華太
昨日の言葉が効いたのか、華太は、どこか余所余所しい。
南雲梗平
本気半分、疑い半分って所か
南雲梗平
小峠華太
俺が仕掛けてくると思っていたのに、当てが外れたもんだから、華太は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
南雲梗平
まだ仕掛けるつもりはない。
小峠華太
がっつく男は嫌われるからな。
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
南雲梗平
その後も、他愛もない会話を続けながら目的の場所へと向かう。
俺、御用達の服屋に入る。この店のコンセプトは、カジュアル過ぎずシック。
どうせ、他の兄貴達は、仕事着用のスーツを華太に贈るつもりだろ。
他の男を牽制(けんせい)するに、仕事着はもってこいだもんな。
でも、俺は普段着で着れる服で勝負に出る。その方が、着て貰える確率上がるからな。
俺は予めネットで目星をつけていた、服を掴み
服ごと華太を更衣室に押し込んだ。
小峠華太
南雲梗平
南雲梗平
待つこと数分、華太が試着室から姿を見せる。
小峠華太
俺が選んだのは、ネイビーのカーディガンに、無地の白のTシャツ、テーパードパンツタイプの黒のチノパン。 テーパードパンツ:裾に向かうにつれて先が細くなっているズボンのこと。
ネイビーのカーディガンは、少し大きめなものをチョイスしたので、だぼってしていて、指先だけちょこんと出ていて可愛い。
南雲梗平
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
南雲梗平
小峠華太
頬を桜色に染めて、うつ向く、華太の余りの可愛さに、襲いたくなる衝動(しょうどう)を必死に抑える。
会計を済ませると店を後にした。
小峠華太
華太が着ていた服の入っているショップバッグを俺が持っている。兄貴分に自分の荷物を持たして申し訳ないと思って、華太は発言する。
南雲梗平
好きな子には、いいとこ見せたいじゃん?
小峠華太
南雲梗平
小峠華太
南雲梗平
俺に返す気がないと悟ると華太は、あっさりと引き下がった。
小峠華太
南雲梗平
服屋から出た後、俺達は遊園地に来ていた。
小峠華太
南雲梗平
南雲梗平
華太は気づいてないだろうけど、デート先を遊園地にしたのは、ちゃんとした理由があるんだよね。
小峠華太
南雲梗平
南雲梗平
耳の部分には薔薇の模様、黄色のリボンの真ん中に、真っ赤な薔薇のコサージュの着いた『美女と野獣』デザインの○ニーのカチューシャを華太に渡し、俺は黒のスパンコールの着いた○ッキーのカチューシャを着けた。
小峠華太
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
俺の狙い通り、慌てて、華太は渡されたカチューシャを頭に着けた。
南雲梗平
小峠華太
やっぱり、何しても華太は可愛い。でも、ホーンテンド○ンションのカチューシャも華太に着けさせたいから、やっぱり後で買っておこう。
その後は、ぶらぶらと園内マップを見ながら歩く。
南雲梗平
小峠華太
南雲梗平
小峠華太
そのアトラクションは、俺達のいる方向と反対側にある。
隣を歩く華太の手をしなっと握る。
小峠華太
何を隠そう、俺は自然に華太の手を握る為だけに、デートに遊園地を選んだのだ。
俺は気にしないけど、街で手を繋ぐと奇異な目でみられるから、華太が恥ずかしがって、手を振りほどく可能性がある。遊園地でも、男同士で手を繋いでいれば、見てくる奴もいるが、そっち系のカップルとか普通にいるので、俺達にだけ、視線が集中することはない。
そして、俺の読み通り、華太も恥ずかしそうにはするものの、俺の手を振りほどこうとする素振りすらみせない。
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
俺の一挙手一投足に、顔を赤らめる華太は、お世辞抜きで可愛い。ちゃんと俺が見ておかないと、とって食べられかねない。
まあ、俺が食べるつもりなんだけどな。
その後も、俺達は絶叫以外のアトラクションやショーを見ながら閉園ギリギリまで楽しんだ。
閉園間際まで、遊園地を楽しんだ後、お土産片手に、本日のメインイベントの為に、ホテルに向かって歩いていた。
因みに、華太には、ホテルでディナーをするとしか伝えていない。
小峠華太
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
南雲梗平
しばらく歩くと、予約しているホテルにつく。
南雲梗平
小峠華太
格式のあるホテルなどになると、ドレスコードが存在する。ドレスコードはフォーマル(正装)、セミフォーマル(準礼装)、インフォーマル(略礼装)の3種類。
インフォーマルの店でも、男性はジャケット着用、女性も、きれいめなワンピースかスーツじゃないと、店側から相応しくないとして、入店を断られる。
当然、俺が連れてきたホテルのドレスコードはフォーマル。
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
華太の手を引きいて、ホテルへと入る。
レストランに入ると、オーナーが気を効かせてくれたようで、夜景のよく見える窓側の席に通された。
ウェルカムドリンクのシャンパンが置かれる。
南雲梗平
小峠華太
鈴を鳴らすように、華太が笑う。
シャンパンを飲んでいると妙齢の男性が、顔を見せる。
オーナー
南雲梗平
俺達の会話を遮らないよう、華太は会釈する。
オーナー
南雲梗平
オーナー
小峠華太
オーナー
小峠華太
オーナー
小峠華太
オーナー
南雲梗平
オーナー
オーナー
オーナー
オーナー
オーナーは去り際に、声を潜め、俺にしか聞こえないように呟いた。
オーナー
南雲梗平
テーブルに、一流シェフの作るコース料理が置かれる。
小峠華太
瞳をキラキラと輝かせ、もちもちとした、ほっぺが落ちそうな程に、美味しそうに食べる華太の姿は、リスみたいで可愛い。
南雲梗平
南雲梗平
小峠華太
小峠華太
南雲梗平
小峠華太
あらら、ご飯で、俺がなんで今日、華太と買い物に出掛けたのか、さっぱり忘れてるな。
南雲梗平
小峠華太
南雲梗平
小峠華太
逃げられないように、俺は華太の腰に腕を回す。
小峠華太
南雲梗平
小峠華太
俺はエレベーターに乗り込み、最上階のボタンを押す。
小峠華太
南雲梗平
エレベーターから降りると、部屋番を確認していく。
オーナーの粋な計らいで、俺達に割り当てられた部屋は最上階のスィートルーム。
ポケットからルームキーを取り出し、ロックを外す。
部屋の中へと足を踏み入れる。
スィートルームとだけあって、床は大理石、有名な絵画(かいが)や調度品、クリスタルのキングオブラグジュアリーと名高い、バカラのシャンデリアとまさに贅沢の極みといった造りだった。
小峠華太
高級志向の部屋の作りに気圧されて、華太は固まっているのだと思っていたが
華太の目線は違うとこを見ており、華太の視線の先を辿る。
南雲梗平
そこでやっと、オーナーが言っていた、おもてなしの意味を理解した。
華太の視線の先には、豪華な品ではあるものの、変哲(へんてつ)のない、キングサイズのベッド。
ただ、ベッドのシーツの上には、二匹の白鳥のタオルアートが向かい合うようにして置かれ、ハート形を作っており、その白鳥の下には、真っ赤な薔薇でハートを型どり、薔薇の真ん中にはhappy honey moonと文字が書かれていた。所謂、ハネムーン仕様のベッドメイキングをされていたのだ。
南雲梗平
南雲梗平
華太をベッドに座らせる。
キスしようと顔を近づけると
小峠華太
やっと自分の置かれている状況に気づき、華太が慌てだす。
南雲梗平
南雲梗平
南雲梗平
この言葉は出任せじゃない。華太が好きだから、一方的に俺の気持ちを押し付ける気はない。もし、華太が本気で抵抗するなら止めるつもりだ。
小峠華太
今まで強ばっていた華太の体から力が抜ける。
そして、そのまま華太は自ら、ベッドに寝転んだ。
南雲梗平
兄貴達には悪いが
この勝負、俺の勝ち。
おわり
あとがき 観覧車という逃げ場ない状況で、ラブラブさす予定が、よくよく考えたら、ディ○ニー観覧車なかったわ。南雲ニキなら、高級フレンチとか連れてってくれそう。 昨日、和装の香月ちゃんと、血濡れ、南雲ニキと青山ニキが届いたんで、早速、南雲ニキは華太の横に並べ、華太の反対隣には勿論、野田ニキが並んでる。香月ちゃんと青山ニキはセットで並べた。和装香月ちゃんいいよね