コメント
4件
切る所がいつも神😇✨💕
めっちゃ好き〜
結局俺はあの後風呂に入った.
M
佐野の扉越しに聞こえた声.
厚い扉越しだったからあんまり 聞こえなかったけど.
それでも微かに聞こえた言葉.
M
多分佐野自身のこと.
俺はアイツの事をほとんど知らない.
一体何者で、何がしたいのか.
俺が監禁され犯されている理由.
佐野がただのゲイだから ?
いいや、それだけじゃない気がする.
M
どうせこの後は何もすることがない.
悩みといったら明日の食事が貰えるか どうかくらいだ.
俺は風呂を出て体を拭く.
M
ジンジンと痛む脚.
蹴る時に少し捻ったみたい.
前なら佐野が手当してくれてたけど.
今思うと結構俺の事を気にかけて くれていた.
M
S
暗い部屋の中独りベッドに座り込む.
窓から入ってくるのは闇. 今宵は新月のようだ.
S
蹴飛ばされた際に軽く痛めてしまった腰.
元々腰痛持ちの俺にとっては凄く痛い.
S
S
明日の朝食. 持っていくのが辛い.
でも俺があの部屋に入らないと食事は 渡せないし.
S
とりあえず明日は朝早めに部屋に入り、 食事を置いていく事にした.
A.M 5:20分頃.
ギィ__
そっと扉を開ける.
S
ベッドでスヤスヤと眠る彼の頬には 涙が伝った跡が残っている.
S
そっと髪を撫でる.
フワっと広がる暖かな優しい匂いと ツヤツヤした髪.
まるで天使だ.
S
ダメダメ、こんなことしてたらまた 襲いたくなってしまう.
こうなると自分でも抑えられない.
S
それでも…
S
今のこの感情は下心なんかじゃなくて.
ただ向井に触れていたい.
血管の浮き出ている男らしくて逞しい腕.
俺のせいで出会った時より赤黒い傷が多くなっている.
S
S
俺は軽く手の甲にキスをした.
M
S
少ししかめた顔も可愛らしい.
窓のない薄暗い部屋の中. 独りで眠る向井.
毎晩寂しそうな顔をしているんだろう.
俺の欲が無かったら.
もっと優しく積極的な人間だったら.
君と一緒に居られたのかもしれない.
S
ココに長時間居たら俺がどうにか なってしまいそうだ.
俺はそっと部屋を出た.
S
S