次の日の仕事中
彰人
そういえば、司様
司
なんだ?
彰人
大天使になる前は、何してたんですか?
司
気になるか?
彰人
そら、気になりますよ
司
じゃあ今日は俺の過去を話そう
10歳ぐらいのある日 気が付いた時には一人だった
司
うっ
司
ここは何処だ?
司
薄暗くて気味が悪い
司
さっさと帰らねば
司
あれ?
司
帰るって何処にだ?
頭の中にある記憶には霧がかかっているようで、それ以前のことはなにも思い出せなかった
司
とりあえず安全な場所を探さねば
司
うわっ!
目の前にこの世のものとは思えないような怪物が現れた 今の力を使って太刀打ちしたが全く効かなかった
司
ゔっ
倒れかけたその時だった 誰がその怪物を一瞬で倒しこっちに近づいてきた
???
大丈夫?
司
誰だ?
???
それより治療しないと
???
「recovery」
彼がそう言うとたちまち傷は癒えて体力も回復していった
???
名前は???だよ
司
???か
司
この近くに住んでいるのか?
???
そうだよ
???
この辺りはツタや木の根が多いし、怪物も出やすいから危ないんだ
???
見たところ、君は天界の人だよね?
司
あぁ、そうだ
???
天界にはこの道を真っ直ぐ進んだ所にあるゲートを通れば帰れるよ
司
ありがとう
司
助かった
???
それほどでもないよ
???
じゃあね
司
あぁ
言われた通りに進むとゲートがあり俺は無事天界に帰れた そこからは、助けてもらった命を無駄にしないよう必死に努力した 努力の甲斐あって俺は大天使になり、今では天界のトップだ
司
昔は異端の天界と呼ばれていた
彰人
「異端」ってなんでなんすか?
司
あぁ、生まれながらに天使のエネルギーはとても多かったんだが能力が飛ぶ以外何も使えなかったんだ
彰人
能力が使えない?司様が?
司
そうだ
司
さっき話した通り助けてもらった後必死に努力した、と言っただろう。その時に能力を使う特訓をしたんだ
彰人
すごいっすね
司
まあな
司
そうだ
司
最近は、昔のことも少しづつ思い出せているんだ
司
確か俺は4人家族で幼なじみがいたんだ
司
家族や幼なじみの顔や名前はまだ思い出せて無いんだがな
彰人
どうして思い出せないんっすかね?
司
わからん
司
だが、何者かによる記憶喪失だと思う
司
っと
司
話しをしていたらもう時間だ
彰人
早いっすね
司
そうだな
司
よし、そろそろ仕事に戻ろう
彰人
分かりました
〜end〜







