大森元貴side
fjsw.
フルートを吹き終えた涼ちゃんがこっちを見て言った
omr.
fjsw.
omr.
入学してからまともに教室に入っていない俺を、先生は心配しないに違いない
先生は、若井みたいな明るくて元気な子が好きだから
fjsw.
涼ちゃんはそう言って自虐的に笑った
その笑顔に、なんとなく暗い過去のようなものを感じた
涼ちゃんに一体何があったんだろう
前聞いた時は、さらりと受け流されてしまって、聞けなかったのだ
wki.
fjsw.
omr.
wki.
若井が担任の先生の真似をしながら笑った
涼ちゃんはそれを聞いて「それはどうもお疲れ様」と言って笑う
そして若井は窓側の席に座った
そのまま若井は鞄を床に置いて、窓の外の青空を見た
若井は窓側の席が好きだった
風が入ってきて気持ちいいし、自然の音と涼ちゃんにフルートの音がよく聞こえるからだと前言っていたのを思い出す
若井は机の上に頭を乗せながら俺の方を向いた
wki.
omr.
fjsw.
wki.
omr.
wki.
omr.
wki.
omr.
若井がなにそれ、と笑った
涼ちゃんは笑っていた。とても愛おしそうに。
涼ちゃんを凝視していると涼ちゃんと目が合う
涼ちゃんは何も言わずにゆっくりと微笑した
凄く綺麗な笑顔だった
wki.
fjsw.
wki.
若井が涼ちゃんにそう聞いた瞬間だった
涼ちゃんはさっきの笑顔から一転、凄く複雑そうな顔をした
何かを隠していて、それを打ち明けようか迷っているような、そんな複雑な顔
そして涼ちゃんはそのまま髪を触った
髪がそこにちゃんとあるのか、確認するように、ゆっくりと。
それから涼ちゃんは口を開きかけた
でもまた口をつぐんだ
fjsw.
たっぷりとした沈黙を味わった後、涼ちゃんは静かにそう言った
涼ちゃんの声はすごく弱々しかった
涼ちゃんはその時、ちょっとだけ泣きそうに見えた。
それがなんでなのかはわからないけれど。
その日はそのままちょっとだけお喋りして、勉強した
涼ちゃんが俺たちに勉強を教えてくれた
そのあとご飯を食べて、お昼寝して。 すごく凄く穏やかな時間を過ごした
その日の放課後。
フルートケースと鞄を持って家に帰る涼ちゃんを見送ったあと、俺たちは職員室に向かった
その時だった
MOB.
MOB.
MOB.
MOB.
あの事?
その言葉にそのまま歩くのを止めた
若井も同じだった
二人で男子生徒を見た
喋っているのはサッカー部の人らしかった
ユニフォームの番号はどちらも一桁
そしてシューズの色が青色だからきっと三年生だ。 涼ちゃんの同い年の人。
若井は前「ここのサッカー部は強い」と言っていた
若井はてっきりサッカー部に入ったと思ったのに、 「雰囲気が悪いから」 と言って入部をしなかった
若井はサッカーがうまいのに、と勿体無い気持ちになったのを覚えている
MOB.
MOB.
MOB.
MOB.
MOB.
MOB.
MOB.
MOB.
大袈裟ではなく、目の前が真っ暗になった
涼ちゃんの、髪が、切られた?
男子生徒の笑い声はまだ響いていた
でも俺たちは笑う気には到底なれなかった
それからのことはよく覚えていない
気づいたら俺は自分に部屋のベットに横になっていた
こんにちは✨
1000いいねありがとうございます😭 感想ありがとうございます、凄く嬉しいです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
次の作品も楽しみに待っててくれると嬉しいです✨
それではまた!
コメント
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モブ達何してるのさ 許せん、、2人モブ達殺っちゃって