大森元貴side
次の日、若井はいつもの時間に俺の家にやってきた
wki.
omr.
そんないつも通りの会話
だけど俺にも若井にも昨日の会話が頭にこびりついている
涼ちゃんの髪が、切られた話。
涼ちゃんがおねえという理由でいじめられていた話。
だから空き教室に一人でいたんだと思うと胸が苦しくなった
あんな弾けるような笑顔の涼ちゃんが、いじめられていたなんて
俺たちは涼ちゃんになにか言っていないだろうか
俺は言った。 「なんで髪を伸ばしてるの?」
若井は言った。 「涼ちゃんって女の人みたいだね」
その言葉を涼ちゃんはどう受け取ったんだろう
いじめられていたなんて知っていたらそんなこと言えなかったのに
涼ちゃんは傷ついた筈だ
穏やかな時間を過ごすために空き教室にいるのになんでここでそんなこと言われないといけないんだろうって。
俺が涼ちゃんに立場だったら絶対にそう思う
それを顔に出さずに笑っていた涼ちゃんは、どんな気持ちだったんだろう
涼ちゃんは、すごく大人だ
きっと俺たちが思うより、ずっと。
学校に着く
いつもの裏道を通っていつもの空き教室に入る
そこにはいつもと同じ涼ちゃんが座っていた
でも涼ちゃんを纏う雰囲気が暗い。
どうしたんだろう、と思って声をかける
すると涼ちゃんは力無く言った
fjsw.
wki.
omr.
wki.
omr.
wki.
fjsw.
omr.
fjsw.
wki.
fjsw.
涼ちゃんは「だから」と続けて急に口を閉ざした
何か苦しくて悲しいことを思い出したような悲しい顔をした
fjsw.
涼ちゃんは弱々しく言った
そして暗い表情のままカバンを持って立ちあがった
fjsw.
そう言って振り返った涼ちゃんは、また笑顔に戻っていた
若井が 「涼ちゃんの言う通り言ってみよ、教室」 というので仕方なくいま廊下を歩いている。
左右からざわざわした話し声が聞こえてくる
だから廊下は苦手だ。
一軍って呼ばれる生徒が廊下で騒いでいるから。
だからといって教室がいいとは思わないけど。
教室に一歩踏み入れる
あ、なんかもううるさい
MOB.
あの男子生徒は覚えている
最初からずっと笑顔の、優しい人だと思う
MOBS.
MOBS.
MOB.
MOBS.
wki.
MOBS.
案の定、と言えばいいのだろうか
その先輩は、涼ちゃんらしかった
こんにちは✨
1000いいねありがとうございます😭 感想も沢山!ありがとうございます🎶
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
それではまた!
コメント
1件