テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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悪霊払い

第6話 - 除霊

126

2022年06月22日

#みつドラ

#BL

#東京卍リベンジャーズ

#悪霊

#心霊

クロッチ！

真一郎

じゃぁ除霊をしていくぞ

三ツ谷

はい

真一郎

ドラケンは三ツ谷の手を握ってろ

ドラケン

おぅ、

真一郎

三ツ谷もドラケンの手を握って、そこに意識を集中させろ

真一郎

今からお前の中の寝てる霊を起こして祓うからな

真一郎

絶対に相手に心を許したらダメだからな

三ツ谷

はい

真一郎

それじゃ、始める

真一郎、線香に火をつけて三ツ谷の周辺に煙を漂わせる

三ツ谷

ｷﾞｭｯ(ドラケンの手を握る)

三ツ谷目をつぶってドラケンの手を握ることに意識を集中させる

ドラケン

ｷﾞｭｯ(強く握り返す)

真一郎

三ツ谷隆の中に寝てる子供達、無理やり寝かせて悪かったな起きていいぞ

三ツ谷

.......

真一郎

ごめんな、いきなり閉じ込めちまって、

三ツ谷

.........

真一郎

どうしてこのお兄ちゃんに憑いたんだ？

三ツ谷

「.....だ」

真一郎

ん？

三ツ谷

「......や....だ」

真一郎

何が嫌なんだ

三ツ谷

「やだ...やだ...」

真一郎

嫌だだけだと何が嫌か分からないぞ

真一郎

このお兄ちゃんの中から出たくない理由と

真一郎

なんでこの人に憑いたのか教えてくれ

三ツ谷に煙を浴びせて

三ツ谷

「やだ」

三ツ谷

「嫌だ」

三ツ谷

「嫌だ嫌だ嫌だ！！」

三ツ谷

「辞めて...苦しい」

三ツ谷

「酷い事しないで」

三ツ谷

「やだ！嫌だ嫌だ嫌だ！」

さっきまで大人しかった三ツ谷が暴れ始める

ドラケン

三ツ谷落ち着け...

ドラケン

大丈夫、大丈夫だから！

三ツ谷

「離して！やだ！あのお兄ちゃんやだ！」

真一郎

このお兄ちゃんの中にいても何も無いぞ

真一郎

俺が苦しくないところ連れてってやる

真一郎

だから教えてくれないか

真一郎

なにがあったんだ

三ツ谷

「うぅっ....ｸﾞｽｯ..ﾋｸｯうぁぁぁ」

ドラケン

三ツ谷！

真一郎

落ち着け、抑えてろ

真一郎

今喋ってんのは三ツ谷じゃねぇよ

ドラケン

え、

真一郎

黙って除霊に集中

ドラケン

おぉ

三ツ谷

「離してよぉ....あのお兄ちゃんやだよ...」

ドラケン

ごめんな

三ツ谷

「うぅ...ﾋｸｯｸﾞｽｯ」

真一郎

答えろ....どうしてこのお兄ちゃんに憑いたんだ

三ツ谷

「辞めて！苦しい、怖いよﾋｸｯｸﾞｽｯ」

真一郎

正直に答えたら苦しくはしない

真一郎

だから俺に言ってみ

三ツ谷

「ｸﾞｽｯ...ほんとに苦しくしない？」

真一郎

約束する

三ツ谷

「このお兄ちゃんについて行ったら、楽しいところに連れてってくれるって」

三ツ谷

「このお兄ちゃんの中にいた人が言ってくれたから」

三ツ谷

「それに」

三ツ谷

「このお兄ちゃん優しいから」

三ツ谷

「離れたくない」

三ツ谷

「ずっとこのお兄ちゃんといたい」

真一郎

そっか

真一郎

なんでそんなにこのお兄ちゃんが好きなんだ

三ツ谷

「お母さんに」

三ツ谷

「お兄ちゃんに」

三ツ谷

「知らない人に」

三ツ谷

「お父さんに」

三ツ谷

「お姉ちゃんに」

三ツ谷

「殺された」

真一郎

............

ドラケン

ﾋﾞｸｯ

三ツ谷

「殴られた」

三ツ谷

「いじめられた」

三ツ谷

「たたかれた」

三ツ谷

「連れていかれた」

三ツ谷

「刺された」

三ツ谷

「首締められた」

三ツ谷

「溺れさせられた」

三ツ谷

「置いてきぼりにされた」

三ツ谷

「でもこのお兄ちゃん優しい」

三ツ谷

「守ってくれる」

三ツ谷

「いじめない」

三ツ谷

「遊んでくれる」

真一郎

なるほど

真一郎

お前たちは自分を殺した人達が憎いのか？恨んでるのか

三ツ谷

「許さない」

三ツ谷

「許せない」

三ツ谷

「悔しい」

三ツ谷

「憎い」

三ツ谷

「悲しい」

三ツ谷

「怖い」

三ツ谷

「どうして」

ドラケン

真一郎君これって

真一郎

三ツ谷の身体には複数の霊がいるって言ってるだろ、さっきから話していたのはこの子達全員だぞ

ドラケン

わかんねぇ

三ツ谷

「許さない」

三ツ谷

「許さない」

三ツ谷

「好きだったのに」

三ツ谷

「なんで」

三ツ谷

「悲しい」

三ツ谷

「苦しい」

真一郎

苦しかったんだな

真一郎

怖かったんだな

真一郎

それでこのお兄ちゃんの中の人に誘われて

真一郎

この優しいお兄ちゃんについて行ったのか

真一郎

でもな、お前たちがこのお兄ちゃんの中にいると

真一郎

このお兄ちゃんをいじめることになるぞ

三ツ谷

「違う」

三ツ谷

「いじめてない」

三ツ谷

「しかえし」

三ツ谷

「好きだもん」

真一郎

お前たちはそうかもな

真一郎

でもいいのか？

真一郎

このままだとお前たちの好きなこのお兄ちゃんも死んじゃうぞ

真一郎

お前たちもお前たちを殺した奴らの仲間になりたいのか

三ツ谷

「やだ」

三ツ谷

「ごめんなさい」

三ツ谷

「なりたくない」

三ツ谷

「お兄ちゃんいじめたくない」

真一郎

そうだよな

真一郎

じゃぁ俺と一緒にもう苦しくなくなるところ

真一郎

悲しくないところに行こうな

真一郎

この煙に乗ってこのお兄ちゃんからゆっくり出てお空の上にいこうか

真一郎

もう誰もお前たちを苦しめたりしないから

真一郎

ほら、ゆっくり

真一郎

そぉ、ゆっくりな

そう言うと、三ツ谷の身体からどんどん力が抜けていく

真一郎

辛かったな

真一郎

もう大丈夫だから

真一郎

そー、

真一郎

ゆっくり煙に乗って成仏していけよ

真一郎

次は幸せな来世がまってるからな

真一郎

三ツ谷、三ツ谷おきろ

三ツ谷

うぅ...

真一郎

お前は今どこにいる、何が見える？

三ツ谷

......神..社...真一郎君...

真一郎

よく頑張ったな

真一郎

まだ10分の1だけど、お前の中からいなくなったぞ

三ツ谷

そ、ですか...

三ツ谷

あの、

真一郎

どうした？

三ツ谷

あの子たちは、ちゃんと成仏出来ましたか？

真一郎

あぁ問題ねぇよ

真一郎

どうしてそんなこと聞くんだ

三ツ谷

いえ、ただぼんやりと除霊の最中に聞こえて

三ツ谷

ごめんね、バイバイって

真一郎

そっか、でもだからって油断したらダメだ

真一郎

除霊成仏させたのはお前なのかにいるほんの1部の霊

真一郎

まだまだ先は長いからな

三ツ谷

はい

三ツ谷

あの、まだ続けるんですか

三ツ谷

俺大丈夫なので

真一郎

いや、今日は終わりだ

真一郎

一気に取り除くと三ツ谷の中で暴れだして三ツ谷の負担が大きくなる

三ツ谷

そうですか

三ツ谷

ありがとうございました

真一郎

ドラケンと一緒に帰ってゆっくり休みな

真一郎

家の事と学校の事は心配するな、手があるから

三ツ谷

なんですか

真一郎

お前の血液か髪の毛1本貰っていいか

三ツ谷

？

三ツ谷

はい

髪の毛1本抜いて渡す

真一郎

確かに受け取った

真一郎

カサカサｯ

三ツ谷

それは？

真一郎

俺の作った式神だ

真一郎

この中にお前の1部を挟んで息を吹きかけると

真一郎

ふっ

ポン！

式神

............

三ツ谷

え、俺！

真一郎

そ、記憶も行動もお前そのままだ

真一郎

俺の主従家にあるから悪さは出来ねぇ

真一郎

お前が除霊し終わるまではこいつに三ツ谷の代わりに家や学校に行ってもらう

真一郎

ちなみに三ツ谷とは話せない

三ツ谷

なんで？

真一郎

暴走を防ぐために、俺が本人と喋れない特殊な呪いをかけてるからだ、俺自身が俺の式神を作ったとしてもはなせねぇよ

三ツ谷

なるほど

真一郎

じゃぁ頼んだぞ、ドラケン

ドラケン

任せてくれ

三ツ谷

あの、これ

勾玉ネックレスを返そうとする

真一郎

それは今はお前が持ってろ

三ツ谷

え、でも

真一郎

いいか、今お前は危険な状態なんだ

真一郎

必ずそれがお前を守ってくれる

真一郎

だから必ずもってろ肌身離さずた

真一郎

いいな

三ツ谷

分かりました

ドラケン

三ツ谷戻るぞ

三ツ谷

うん

2人戻る

ドラケン

大丈夫か、三ツ谷

三ツ谷

大丈夫じゃない

ドラケン

どうした

三ツ谷

階段を1段1段降りる度に...足が...重い...

ドラケン

結界の外だからな、でも倒れないあたり少しは楽になったみたいだな

三ツ谷

あぁ、具合悪いのは変わらねぇけどな

三ツ谷

うー、頭いてぇ....

ドラケン

やっぱおんぶして連れ帰ろうか？

三ツ谷

肩貸してくれたらそれでいい

ドラケン

身長差ありすぎて無理だな

三ツ谷

確かに

ドラケン

おんぶが無理なら抱っこになるけどいいのか？

三ツ谷

それきくの2回目だな

ドラケン

いいだろ

ドラケン

どっちがいいんだよ

三ツ谷

じゃぁ....おんぶで

ドラケン

了解

三ツ谷、またドラケンにおんぶされる

三ツ谷

........

三ツ谷

なんでだろうな

ドラケン

ん？

三ツ谷

なんか、ドラケンにこうされてるとな

三ツ谷

落ち着くって言うか安心するんだけど

三ツ谷

ふとした瞬間に昔仲良かったやつのこと思い出すんだ

ドラケン

へぇー、

ドラケン

そいつどんな奴だったんだ？

三ツ谷

喧嘩が大好きで

三ツ谷

でも結構真面目で

三ツ谷

かっこよくて

三ツ谷

それでいてほっとけないところがある

三ツ谷

良い奴だったよ

三ツ谷

ほんと、ドラケンみたいにな

ドラケン

そっか

ドラケン

なんで今は仲良くないんだ？引越しか？

三ツ谷

いや、事故って死んじまった

ドラケン

あーその、なんかすまん

三ツ谷

いいって、俺が話振ったんだし

三ツ谷

そいつの事、大好きだったからさ

三ツ谷

死んじまったこと受け入れられなくて、そいつのこと忘れようと必死だったんだ

三ツ谷

最初からいなかったみたいに

三ツ谷

でも、顔や名前は忘れちまってもなんでかな

三ツ谷

そいつのこと、やっぱり好きだから完全に忘れられねぇんだ

ドラケン

ほんとに、仲良かったんだな

三ツ谷

おぅ

三ツ谷

俺がこのままもし連れていかれたら、あいつに会うことは出来んのかな

ドラケン

縁起でもねぇ事考えんじゃねぇぞ

三ツ谷

わかってるって

三ツ谷

会えたとしてもあいつ怒るだろうし

ドラケン

そーそー、怒るぞー

三ツ谷

なんでドラケンが怒るんだよww

ドラケン

ここまでしてんのに連れていかれるの俺が嫌だから

ドラケン

お前がそいつのこと大好きだって思う気持ちと同じくらい、俺もお前のこと大切だし

三ツ谷

ふはっ、なんだよそれ

三ツ谷

でもそこまで言われたら、確かに行くわけには行かないな

三ツ谷

真一郎君も守ってくれてるし

三ツ谷

除霊できるまで俺頑張るは

ドラケン

そーしてくれ

夜、再び深夜 (2人とも就寝)

三ツ谷

.........ﾑｸｯ(起き上がり)

三ツ谷

行かないと......

三ツ谷

ｽﾀｯ....ｽﾀｯ.....

ドラケン

どこに行くんだ

三ツ谷

.........

三ツ谷

ｽﾀｯ....ｽﾀｯ....

ドラケン

待てよ三ツ谷

三ツ谷

離して.....呼ばれてる.....行かないと....

ドラケン

行かなくていい

ドラケン

誰もお前のこと呼んでねぇから

三ツ谷

呼ばれてる.....行かないと......

ドラケン

三ツ谷

離して

ドラケン

離さない

ドラケン

今ここでお前を離す訳には行かない

三ツ谷

離せよ！！

ドラケン

！

バタン！

ドラケン

いってぇ...

三ツ谷

........はっ、

三ツ谷

ドラケン、大丈夫か

ドラケン

大丈夫大丈夫

ドラケン

お前の方こそ大丈夫か？

三ツ谷

お、おぉ...

ドラケン

よかった

ドラケン

じゃぁもっかい寝よ、な？

三ツ谷

うん

その後は何事もなくそのまま寝た

悪霊払い

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4件

やっぱ博麗霊○連れてこよ…((((（だから連れてきたら崩壊するって）

ドラケン…真一郎くんありがとう…

ブクマしましたーーー！！！！こういう系のストーリー大好きです！応援してます！頑張ってください！三ツ谷がんばれー！

クロッチ！

プロフィール

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