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翌日

ドラケン

.....んんっ...ふぁ~ぁ

ドラケン

三ツ谷ぁ....朝だぞ

隣に三ツ谷がいない

ドラケン

!三ツ谷!?

三ツ谷

お、どうしたそんな声出して

ドラケン

えっあ、お前何して、

三ツ谷

あーごめんドラケンまだ寝てたから朝食作ろうと思って

ドラケン

はぁ....もう心配させんな
ギュッ(起きてきて三ツ谷を抱きしめる)

三ツ谷

んっ///ごめんって

三ツ谷

明日からちゃんと起こすから

三ツ谷

それよりもう少しで朝食できるけど食う?

ドラケン

...食べる

三ツ谷

じゃ、顔洗ってきな

ドラケン

ん、どこにも行くなよ

三ツ谷

行かねぇよ

三ツ谷

ほら、早く行って

ドラケン

おぅ

ドラケン顔洗いに行く

三ツ谷

(さて、盛り付けするか)

三ツ谷

~♪(鼻歌)

三ツ谷くん

三ツ谷

ビクッ

三ツ谷

(背中冷たい....)

三ツ谷

(後ろから、抱きしめられてる...)

三ツ谷

(あの時みたいに....動けない)

三ツ谷くん、私の...誰にも、渡さない....

三ツ谷

あくっ...はっ....

三ツ谷

(息が...くる...苦しい....)

三ツ谷

(声が....)

三ツ谷くん...三ツ谷くん...ふふふっ

三ツ谷

(怖い...お願い...)

三ツ谷

(ドラケン、はやく戻ってきて)

三ツ谷

(助けて......)

三ツ谷

カタカタカタカタッ(震えて)

三ツ谷くん

三ツ谷

(ヒッ、ドラケン)

ぽんっ(三ツ谷の肩に)

三ツ谷

ビクッ!

三ツ谷

うぁあああああ!

ガシャン!!!?

(金縛りが解けて手に持ってたフライパンとか落とす)

ドラケン

三ツ谷!

三ツ谷

くるな!くるな!くるな!

ドラケン

三ツ谷!落ち着け!俺だ!

三ツ谷

やめろ!離せ!離せって!

ドラケン

三ツ谷!

三ツ谷

ビクッ!あっ....

三ツ谷

ド....ラケ...ン....

ドラケン

そうだ、俺だ!

ドラケン

ドラケンだ!

ドラケン

ギュッ(抱きしめて)

大丈夫、俺がいるから...一旦落ち着こうな....

三ツ谷

ドラケン、ドラケン...カタカタ

ドラケン

ギュッ(強く抱き締めて)

ドラケン

大丈夫、大丈夫だからな

三ツ谷

ハァ..ハァ..ハァ..

ドラケン

三ツ谷、ゆっくり深呼吸しろ、俺に合わせて

三ツ谷

ハァ.ハァ.ハァ.ハァ.コクッ

ドラケン

ゆっくり息を吸って

三ツ谷

ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、スゥーハァースゥー

ドラケン

上手だ

ドラケン

今度はゆっくり吐いて

三ツ谷

ハァー

ドラケン

吸って

三ツ谷

スゥー

ドラケン

吐いて

三ツ谷

ハァー

ドラケン

.......どうだ、気分は落ち着いたか?

三ツ谷

ンッハァ....ハァ.....コクッ

ドラケン

ゆっくりでいい、焦るな....大丈夫、俺は離れていかないから

三ツ谷

ごめっ...スゥーハァー..スゥーハァー...

ドラケン

(優しく三ツ谷の背中を撫でる)

5分後

三ツ谷

も、もう大丈夫....

ドラケン

良かった、ごめんな

ドラケン

俺が離れた隙に何かあったんだな

三ツ谷

うん.....

三ツ谷

なんか、急に女の人の声が聞こえて

三ツ谷

体動かなくなったかと思ったら、背中冷たくて

三ツ谷

息が苦しくなって、声が出せなくて

ドラケン

無理に話さなくていい、

ドラケン

まだ除霊を初めて日が浅いんだ、三ツ谷の中の奴が抗い始めたんだな。

ドラケン

俺がついてるから、もう1人にはしないから大丈夫、大丈夫だ.....

三ツ谷

カタカタカタ

ドラケン

・・・・・・

ドラケン

今日は真一郎くんのところ行くのやめとくか?

三ツ谷

ビクッ!

三ツ谷

だ、大丈夫!行く!

ドラケン

!!!......

三ツ谷

(ドラケンに縋るようにしがみついて)
早く!早く俺の中からいなくなって欲しい!

三ツ谷

ドラケン!お願い!

三ツ谷

俺大丈夫だから!

ドラケン

でも、

三ツ谷

お願い!

三ツ谷

お願いだって!

ドラケン

........わかった

ドラケン

でもお前が危険だと真一郎くんが判断したら、今日もそこで終わるからな

三ツ谷

わかった

ドラケン

(今起こった出来事が結構答えたんだな、完全に怯えきってる)

2人また準備して神社に向かう

三ツ谷

...........

三ツ谷

ドラケン

ドラケン

どうした?

三ツ谷

あし、動かない...

ドラケン

やっぱどうしても結界は嫌がるのか.....

ドラケン

ヒョイッ(お姫様抱っこ)

三ツ谷

わっ!///

三ツ谷

ドラケンこれちょっと

ドラケン

階段登る時はこっちの方が楽だから、ちょっと我慢してくれ

三ツ谷

おぉ...

三ツ谷を抱っこしたまま階段を上がる。それと同時に三ツ谷の表情がおかしくなる

真一郎

........

真一郎

来たか

真一郎が何かを感じ取る

ドラケン

三ツ谷、大丈夫だからいくぞ!

三ツ谷

やめろ!

ドラケン

お前が行きたいっていったんだろ

三ツ谷

やだ!

三ツ谷

大丈夫!もう大丈夫だから!

三ツ谷

離してくれ、帰る!家に帰る!

真一郎

三ツ谷スッ

三ツ谷

!!!?

真一郎三ツ谷の眉間に指を置く

真一郎

聞こえてるなら今俺が指置いてるところに意識を集中させろ

三ツ谷

やだ!やめろ!離せ!ドラケン離せ!

ドラケン

三ツ谷しっかりしろ!

真一郎

ドラケン、しっかり押えてろよ

ドラケン

おう!

三ツ谷

嫌だ!消えたくない!やだ!離せ!

真一郎

三ツ谷!自分の意識を強くもて!

真一郎

自分は誰か!

三ツ谷

やめろ!喋んな!

真一郎

三ツ谷!お前は誰なんだ!

三ツ谷

やめろやめろやめろー!

三ツ谷

フッ.....

三ツ谷

......ハァハァハァハァ

真一郎

三ツ谷か...

三ツ谷

ハァハァ.....コクッ

真一郎

よく頑張った

真一郎

中に入れ

三ツ谷

力....入らない.....

真一郎

今自分で中のヤツ無理やり押さえ込んだから体力を消耗してしまったんだろうな

真一郎

ドラケン頼む

ドラケン

うっす

ドラケン

三ツ谷、抱えるぞ

三ツ谷

うん

3人中に入る

三ツ谷

....ハァ...ハァ...ウッグスッ...ヒクッ...

ドラケン

!?

ドラケン

どうした三ツ谷!

三ツ谷

わかんない....わかんないけど

三ツ谷

凄く切なくて...

三ツ谷

苦しくて....

ドラケン

真一郎くんこれって

真一郎

三ツ谷の中の誰かが成仏できずに苦しんで何かを訴えようとしてるんだろ

三ツ谷

グスッ...ヒクッ...うぅぅ....

三ツ谷

痛い....痛いよぉ......

三ツ谷急にお腹抑えて「痛い痛い」と言い出す

真一郎

女の霊か

三ツ谷

「苦しい....助けて....」

三ツ谷

「この子だけでも....」

三ツ谷

うっ.....ゲホッゴホッ...

真一郎

なり変わったな、そのまま除霊を行う

真一郎

ドラケン、しっかり支えてろ

ドラケン

はい

真一郎、また線香に火を付けて煙を三ツ谷の方に向ける

三ツ谷

ビクッ!?

三ツ谷

「や、やめて....」

三ツ谷

「やめてやめてやめてやめて!」

真一郎

こいつの中にいても、もうお前は助からないぞ

三ツ谷

「ヤダヤダ!」

三ツ谷

「私はこの子をちゃんと....」

真一郎

お前は、その身ごもった子供と一緒に病気でそのまま亡くなったんだよ

三ツ谷

「えっ.....」

三ツ谷

「そんなはずない...」

三ツ谷

「だって」

真一郎

自分が死んだ事に気が付かなかったんだろ

真一郎

でも現にその身体はお前の体じゃないんだ

三ツ谷

「嘘...嘘よ...だって私は」

三ツ谷

「あの人のために、この子を」

お腹を抑える三ツ谷...でも当然そのお腹には何もいない

真一郎

現実は受け入れられないかもしれない

真一郎

死んだことがお前自身も気づかなくて、ずっと苦しんだまま病院にでもいたんだろ

真一郎

それでそこに来た三ツ谷に取り憑いた

真一郎

自分でもきがつかないうちにな、

真一郎

でもそれじゃ何の解決にもならないし、お前自身がこの子を苦しめることになる

三ツ谷

「い....や....」

三ツ谷

「いやっ....」

真一郎

泣きたい気持ちも分かる

真一郎

沢山泣いて、その気持ちを吐き出せ

真一郎

お前の苦しさや悲しさは俺が全部引き受けてそして来世まで送ってやる

三ツ谷

「......グスッ...ヒグッ....」

三ツ谷

「うぁぁあ゙あ゙あ゙」

真一郎

辛かったな

真一郎

全部はきだせ

真一郎

大丈夫、大丈夫だからな

三ツ谷

「あ゙あ゙あ゙あ゙」

三ツ谷、本当に悲しそうに、そして叫ぶような超えて泣き叫ぶ

三ツ谷

「ウッ....グスッヒクッ...グスッ」

真一郎

気持ちは軽くなったか

三ツ谷

「.......はい」

真一郎

よし、

真一郎

じゃぁお前の旦那と子供が迎えに来てる

真一郎

一緒に行こうな

三ツ谷

「えっ....」

真一郎

気づいてないと思うが、ずっとお前の後ろで心配していたぞ

真一郎

お前を待っててくれたんだ

真一郎

3人で次はいい来世でまたやり直そうな

三ツ谷

「はい(微笑み)」

真一郎

じゃ、その子から離れてこの煙に乗って輪廻の輪の元へ

煙の状態をみて状況確認する

三ツ谷

.........

真一郎

よし、抜けたな

ドラケン

真一郎くん....三ツ谷は

真一郎

今日1日ですごい体力消耗したから、疲れて寝てるだけだ

真一郎

奥の部屋で休ませておけ、

ドラケン

わかった

結界の張られた部屋へ三ツ谷を寝かせに行き

ドラケン

真一郎くんちょっと話があるんだけど

真一郎

なんだ?

ドラケン

先に、三ツ谷の中にいる1番強い霊を祓うことはできないのか?

真一郎

出来なくはないけど今の三ツ谷はそれをすると壊れるな

ドラケン

どうして

真一郎

今日見てもらったから分かると思うけど、霊は必要以上にその人の身体を使って自分たちの感情を表してくる

真一郎

今回の女性は病気で苦しくて、更には身ごもったまま亡くなった方だった

真一郎

だから三ツ谷は苦しさとお腹の痛みに悶えた

真一郎

取り憑かれた奴ってのは、取り憑いた霊の死に方が体に出るから、その痛みで体力を消耗するんだ。

真一郎

今三ツ谷が無事でいられるのは、そう言った多数の霊の力を一同に集めて自分の物とし、コントロールをしているその強い霊のおかげなんだよ

ドラケン

..........

真一郎

ここに来て三ツ谷がさっきみたいになるのは、そのコントロールしてる力が弱まるから漏れ出た霊たちが、三ツ谷の身体を、三ツ谷を無意識的に連れていこうとしてるのさ

真一郎

だから俺ができるのは、その漏れ出た霊を少しづつ除霊成仏させてやることなのさ

真一郎

三ツ谷に無理はさせたくないだろ

ドラケン

うん

真一郎

んでも、なんでいきなりそんな話を?

ドラケン

実は

今朝の出来事を話す

真一郎

あーなるほどな

真一郎

それはすまないが三ツ谷に頑張ってもらうしかないんだ

ドラケン

三ツ谷に?

真一郎

「気の持ちよう」て言葉があるだろ

真一郎

多分そいつはお前や俺に邪魔されて危機感を感じたから

真一郎

直接三ツ谷の魂に干渉しようとしてるんだろ

真一郎

それは三ツ谷の心、気持ち次第で防ぐことが出来る

真一郎

自分の意識を強く持って、誰にもついて行かないって思っていれば、それだけでどんなに強い霊でも魂には干渉できねぇんだよ

ドラケン

でも、今のみつやは完全に怯えきってる。そこから強い意識を持つなんで

真一郎

お前がいれば大丈夫だろ

ドラケン

俺?

真一郎

おぅ、お前がいれば三ツ谷をそばで支えて三ツ谷を強くすればいいんだ

真一郎

そのためにお前は三ツ谷の隣にいるんだろ

ドラケン

でも、俺いつまでいられるか分からねぇし

真一郎

まっ....そこは気長にやるしかないだろ

真一郎

お前のことは俺が最後まで見てやる

真一郎

心配すんな

ドラケン

おぅ...

真一郎

じゃ、お前も少し休んでな。

ドラケン

ありがとう

真一郎

いいってことだ

つづく

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