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2 - 1人にはしないよ

♥

12

2025年06月21日

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⚠︎︎注意⚠︎︎ ※キャラ崩壊あり ※本人様たちとは関係ないない小説 ※nmmn ※死ネタ ※理解不能な場合はすいません。

gr

お前たちは…天国や地獄があると思うか?

話し出したグルッペンは、とても真剣な顔だった。

この国の最強と呼ばれていた幹部のひとりが死んだ。

他国で死んだらしく、見せつけのように送られた遺体はバラバラにされていた。

皆が唖然としていた。 もちろん俺も。

あんなに構ってちゃんなあいつが、 あんなに楽しそうに過ごしていたあいつが。

任された任務に行っていたはずだったのに……帰ってきたのはバラバラなあいつ。

ut

………なんで…

何故こんな姿になったのかは分からない。だけど……こんなのはあんまりだ。

俺は泣きそうなのをグッと堪え、開いたままの箱を閉じた。

em

……ッ、私、これ持っていきますね……

em

早く…寝させてあげたいですから…

エーミールは箱を大事そうに抱えて言った。

gr

………あぁ…任せる。

syp

え、エミさん……俺も行きます…

em

…もちろんです

ガチャ……バタンッ

あれから数時間。ゾムの埋葬をしに行った2人以外の皆は微動だにせず、ただエーミールたちが帰ってくるのを待っていた。 時間が段々すぎていくのを感じながら下を向いていると、グルッペンが急に話し出した。

gr

お前たちは……天国や地獄があると思うか?

急な話だったからか、皆は何も言わない。

ut

…………どういう意味?

gr

いや、ただの質問だ。

とても真剣な顔で言うもんだから、皆はグルッペンの話についていけていない。

また無言の時間が始まった。

ni

……俺は…少なくともあるって信じているよ。

無言の中、最初に答えたのは兄さんだった。

ut

ちょ、兄さん…

ht

僕も…信じてる方かな…オスマンは?

os

俺も…もちろん信じてるよ。

os

俺元神父だったし

ht

それもそうだね。

そこから続いて皆が話し始めた。

信じてないやつや信じるやつ、分からないと言うやつで意見が様々だったが、さっきのよどんだ空気はいつの間にか薄くなっていた。

sn

それで、グルッペンはこんなこと聞いてどうしたかったの?

一番聞きたかった質問をぺ神が変わりに聞いてくれた。

少しの時間を置いてから、グルッペンは下を向いたまま話し出した。

gr

……あいつ…ゾムは、いつも最初に死ぬのは自分だと言っていた。

みんな

!?

gr

ゾムは暗殺隊の中でも一番危険な役割を任せていたからな。あいつ自身、覚悟のうえでやっていたんだろ。

グルッペンはそのことを懸命に思い出しながらも、自分でも気づいていないのか、顔が強ばっていた。

gr

…前に、お前たちより前に、ゾムに同じことを聞いたんだ。

gr

するとゾムは信じているし、自分は地獄に行くんだと言っていた。

gr

先に死ぬ俺が地獄でお前らの犯した罪や問われる罪を消してやるんだと…

みんな

……

gr

ゾムは、自分が死ぬことに恐怖を抱いていなかった。

gr

それは俺達も同じことだが、ゾムは、なんだか誇らしげだった。

gr

自分が皆の変わりに罪を償えるのなら、それはきっと恩返しになる。

gr

だからきっとお前らを天国に行かせてやるからな……と言っていた。

グルッペンは再度、真剣な顔で聞いてきた。

gr

もう一度聞く。

gr

お前たちは……天国や地獄があると思うか…?

あぁ、そういう事かと、グルッペンの言いたいことに理解した俺たちは、

みんな

当たり前だろ。

そう言って片手に武器を持った。

kn

なんやお前ら、やっとグルッペンの言いたいことが分かったんか?

ut

あの質問で分かるのは心がないコネシマだけやろ…

tn

ほんまやで。もっと分かりやすく言わんかい

kn

なんやとぉ!?

ゾムがいない軍なんて俺たちらしくない。

ゾムがいてこその我々軍なんだ。

ゾムが一人で地獄にいるとしたなら、

俺達もその場にいるべきだ。

gr

地獄でも、俺に付いてきてくれるか?

sho

なんやグルッペン、水臭いこと言うなや

rb

ほんま、ここぞとばかりにしおらしくなりやがって…

cn

あんたの言うことなんて分かりきってますって!

syp

いつものように言ってくださいっす

いつの間にか皆いつも通りの対応で安心する。

皆そう思ったのか、グルッペンは嬉しそうに言った。

gr

地獄でも天国でも、どこへ行っても必ずゾムを見つけ出すぞ。いいな?

みんな

ハイル・グルッペン

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