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…琴、やっと会えた

俺が小学生の時だった

昔の首領、名前は教えてくれなかったが、 いい人だった

あの人が、家に尋ねてきた

両親がやらかしたらしい

(その時、あいつらは

俺を捨てて、 これから希望がある

琴を取った

俺を捨てたんだ

俺はあの人に引き取られた

数々の仕事をこなし、人もたくさん殺した

ようやっと、幹部になったとき

あの人は死んだ

仕事で、裏切られたらしい

理解ができなくて、パニックだった

今でも、思い出すだけで 怖くなる

そして、今の首領 狼くんになった

あの人は、狼くんの 兄だったらしい

兄弟揃って、顔が良く・頭が良く・性格がいい

ずるい、ずるいって、ずっと思ってた

愛奈達が入ってきて、すぐ各部になった

才能があったらしい

俺は、俺は

才能がない…

そんなの、わかってる

他幹部を憎む度に

感情を外に出さなくなった

闇落ちをしたんだと思う

気持ちを落ち着かせるために、琴のことを

想っていた

いや、実際は 憎んでいたのかもしれない

なんで、あいつなの

どうして、俺は選ばれなかったの

あいつより、俺の方がなんだってできるのに

だから、俺が

両親を

琴を困らせようとした

俺は、最低な兄だ

いや、もう 兄とは言えない…

でも、琴が

にいちゃ、

って、言ったんだ

俺のことを、覚えていてくれた

だから、俺が親を殺したことは

ずっと、黙っていたい

実際、琴には❝こっち側❞には 来てほしくない

いまさら、言えるわけがない

だから俺は

‘‘一人で堕ちていく’’

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コメント

1

ユーザー

華さんの、この書き方好きだわー

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