前川side 7月の下旬 ただでさえ暑いのに 蝉の鳴き声を聞く度に 余計に暑くなる季節。 今頃高校球児は甲子園目指して 地方戦繰り広げられている。
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
周りにバレないように 隠してたつもりだったけど 意味なかったか。 バレたならしょうがない。 同い年の勇斗なら 言っちゃってもいっか。 美和ちゃんのこと。 そう思い今まであったことを ひと通り話した。
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
運命の人ねぇ… そうだと信じたい。 この間の小屋にあった本を 美和ちゃんがスキマ時間で 読んでいたら、たしかに 俺の記憶と美和ちゃんの記憶が 一致したらしい。 つまり、前世の神主と巫女さんが 付き合って結ばれたらしい。
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
頭を抱え出した。 美和ちゃんとご飯行ったことが ないのは事実だ。 週刊誌にバレたらやばいし、 最近のSNSの情報網もやばいから 下手にうろつくことが出来ない。 ましてやうちの球団のトレーナー。 世間的にもバッシング受けるかもしれない そう思ってたら中々誘えなかった。
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
中川
前川
実は俺もついこの間 成績不振で二軍落ちした。 だから美和ちゃんが 二軍にくるって聞いて嬉しい。 けど、一軍で人間関係のゴタゴタで 二軍に行かされたのか分からない。 まぁいいや。 慣れるまで自分なりにサポートしよ。
日曜日 練習後
前川
中川
遠藤
前川
確実な情報を頼りに 美和ちゃんの元へ走った。
遠藤
中川
遠藤
中川
遠藤
中川
そんな会話が 繰り広げられているとは知らずに
倉庫
前川
美和
前川
美和
前川
美和ちゃんの手に持っていた 道具を受け取り棚に置いた。 彼女の身長なら絶対届かない。
美和
前川
美和
前川
美和
前川
美和
前川
美和
緊張と恥ずかしさで 急いでその場を離れた。 入団会見の時よりも緊張したかも… たぶん顔赤いだろうから 水で冷やして自分の部屋に戻ろうと 荷物を持って寮に戻った。
次の日 会議室
前川
中川
美和
かき氷パーティーで 必要なものを揃え早速開始。 なんで勇斗いるのかわかんないけど まぁいいや。 どうせつまみ食いだろうし。
遠藤
前川
遠藤
前川
西純
前川
中川
前川
遠藤
西純
中川
美和
前川
西純
美和
百崎
山田
美和
中川
美和
前川
西純
山田
百崎
そうだった。忘れてた。 前々からこの3人仲良いなって 思ってたら同い年だったこと。 絶対この2人美和ちゃんのこと 好きだろうなって勝手に 落ち込んでると…
西純
山田
百崎
前川
美和
美和ちゃんのかき氷が入った 器にかき氷が落ちそうになる。 落ちかけた氷をスプーンですくい 彼女の口に入れた。
前川
美和
山田
百崎
美和
山田
西純
百崎
山田
百崎
山田
前川
謎の沈黙が流れる。 俺やばいこと言った…?
遠藤
西純
前川
西純
山田
美和
百崎
遠藤
前川
いつの間にか ふたつのグループで 話し合いが始まった。 美和ちゃんには好きな人が いるって聞いたら落ち込み始めた。 それを成さんと純矢さんに言ったら 頭抱え始めた。挙句の果てには 『鈍感すぎて笑える。美和ちゃん、 右京のこと絶対好きや』って。 絶対とは限らない。 …ゼロではないけど。
あれから3日後 練習後、グランド整備が 終わって道具を片付けていると 後ろから誰かが俺を呼んだ。
中川
前川
気を利かせてくれたのか 勇斗はカバンを持って 寮に戻っていった。
美和
前川
美和
なにか道具壊したかと 頭の中をフル回転させる。 けど美和ちゃんが発した 言葉は想定外だった。
前川
美和
前川
美和
前川
美和
今日誘おうと思ってたけど 先に言われてしまった。 すぐさま一緒に行くって 返事をしたらいかにも嬉しそうな 顔をして集合場所とか時間を 決めた。 当日楽しみだな〜
花火大会当日 夕方の5時すぎ。 集合時間まで あと1時間。
前川
中川
山田
百崎
西純
遠藤
前川
中川
遠藤
西純
前川
百崎
西純
百崎
前川
山田
遠藤
井上
山田
井上
遠藤
井上さんが写真を見せる。 みんなが覗きみようとした隙に ちらっと見た。
前川
西純
遠藤
山田
百崎
前川
井上
後ろからなにか騒いでいたけど それよりも早く好きな子の姿を 見たくて集合場所に向けて 歩き出した。