コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
瀬奈
瀬奈
とある廃病院にて ごく普通の 少女が眠りから目覚めた
少女の傍らには刀、そして祭りで よく見かけるような狐のお面が 転がっていた
瀬奈
瀬奈
少女は今一瞬目を覚ましたがまた寝てしまった
これも麻酔の力なのだろうか
瀬奈
瀬奈
いや、単なる二度寝をした
時は29XX年
人々は数百年前から、技術の進歩を遂げていった
しかし人間というものは時に、欲望に駆り立てられるものである
ある時、最新の技術を我がものにせんと争いが起こった
己の持つありったけの技術も注いで作った機械
そして武器
ある者は武装をして対抗した
ある者は自 らのコピーを作り軍隊の ようなものも作った
争いの中で ある問題が起こった
もし、機械を操っていた主が亡くなると遺された機械はどうなる?
自我を持つAI
戦場に放棄され、 主を失った
AIも自我を持つ
己の新たなる主を求めて
動き出す
もし1つの個体がそのような行動をとったなら
他の自我を持つ個体はどうなる?
我先へと自らの主を探し始める
AIの求める「主」は無限にいる訳では無い
機械もまた「ヒト」のように奪い合いをする
しかし機械の争いは 特殊だった
相手を撃破するとその撃破した個体に近寄り
融合する
自らを強化し、また新たな敵を撃破する
そして自らの望む「主」のいる場所へと進む
融合した姿はまるで異形だ
機械同士が融合すると蜘蛛のような形になったり
犬のような形にもなったりする
自らの望むままに変化する
しかし強大な力には代償が付き物だ
ある機械は自らの コントロールを失い自身を 破壊し始める
ある機械は自身を破壊しない代わりに目に映った「動くモノ」に対して攻撃的になったりする
もしそのような個体がヒトの住む場所に出現したら どうなるだろうか
いくら武装したヒトであろうと所詮はヒト
いくら兵力があったとしても歴戦を重ね勝ち続けた個体には歯が立たない
ヒトビトはそこで初めて結託した
安全なスペースを確保し
バリケードを施した
何年もすればそこは小さな街となる
最新の技術は持ち合わせているとはいえヒトビトの暮らしは質素なもので
不思議だった
しかし数年経ってまた問題が起こった
ヒトが暮らすために必要な食料が無いのだ
バリケードの外に出れば食料はあるかもしれない
しかし異形の個体に襲われれば生きて帰って来れないだろう
しかし食料が尽きれば いずれは死ぬ
ヒトビトは腹を括って外に出た
やはりヒトが居ないだけ あって食料は大量に 見つかった
ヒトビトはバリケードの外に出てしばらくした後
あることに気づいた
いない
あまりにも個体がいない
どうやらバリケードの 周りには個体がいないようだった
ヒトビトにとっては嬉しいことだ
ヒトビトは危険度の印としてアルファベットを付けた
安全な順から「A区」「B区」…と続けていった
ヒトビトは少しずつ調査をし、現在は「E区」まで調査をしていた
しかし調査には犠牲者は当然、行方不明者も出た
調査が完了してるとはいえ絶対に安全という訳ではないのだ
刀を携え、狐の面を被った「瀬奈」は未知の区 「J区」で育った少女だ