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幽霊になった僕と

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幽霊になった僕と

1 - 幽霊になった僕と~1~

♥

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2019年05月20日

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青葉 りくと

(今日は入学式……。さぁ、何しよう)

僕は青葉 りくと。

丁度3年前に死んだ。

生きていれば、16歳(高校2年)だ。

そして、今日は聖歌高校の入学式。幽霊が見えるヤツなんて居ないから、遊び放題

先生

では、只今から聖歌高校の入学式を始めます。

青葉 りくと

始まった始まった!

青葉 りくと

まずは教壇に乗って~

青葉 りくと

うぇーい( 0w0)ノ

月野 とおる

ッ…。(あ、あの人、何してるの?怒らないの?)

天羽 さき

どうしたの?(小声

月野 とおる

いや、教壇に乗ってる人…。何してるのかなって…(小声

天羽 さき

教壇?先生しか居ないよ?(小声

月野 とおる

え?でも…(小声

先生

こらそこ!うるさいぞ!

月野 とおる

ス、すみません…

天羽 さき

幽霊なんじゃない?(小声

月野 とおる

(幽霊…。)

私は幽霊が見える。

そのせいで私は嫌われている。

そんな周りの事など知らずにさきだけは私と友達で居てくれる……

青葉 りくと

あ?アイツ…僕を見てる?

青葉 りくと

ちと、行ってみるか…。

月野 とおる

(嘘っ!こっち来た!)

青葉 りくと

おい

月野 とおる

(き、聞こえないフリ…。)

月野 とおる

(前におじぃちゃんが言ってたもの。)

月野 とおる

(幽霊と目を合わせるな。喋るなって。でも、困っている時は助けるんだ…って。)

青葉 りくと

おーい!

月野 とおる

青葉 りくと

聞こえてないのか?

月野 とおる

……。

青葉 りくと

はぁ…ただの勘違いか。

月野 とおる

分かった!話聞くけど今はやめて!(小声

青葉 りくと

なんでだ?

月野 とおる

式中でしょ!だからやめて!(小声

青葉 りくと

あー、分かった…

天羽 さき

何喋ってるの?(小声

月野 とおる

あ!えっと…(小声

天羽 さき

あー、何となく分かった!(小声

天羽 さき

良かったね笑 とおるが1番端で!(小声

月野 とおる

あはは…はぁ……(小声

30分後

先生

えー、これで式を終わります。

先生

解散!(よーし帰ろ帰ろ)

天羽 さき

とおる、帰ろ?

月野 とおる

あ、ごめん!ちょっと…

天羽 さき

あー!幽霊的な?

月野 とおる

うん…(幽霊的なって何?)

天羽 さき

了解!じゃあ、下駄箱で待ってるから~

月野 とおる

分かった~!(心の声って聞こえるのかな?)

青葉 りくと

聞こえるぞ

月野 とおる

わぁ!ビッ、びっくりした~

天羽 さき

どうかした~?(大声)

月野 とおる

ただの虫みたーい(大声)

月野 とおる

(聞こえるなら便利!)

月野 とおる

(とりあえず、どっかの教室に行きましょ?)

青葉 りくと

分かった。じゃあこっちに来てくれ

月野 とおる

え、えぇ。

2-A

ここに来るまでに色々聞いた。

青葉 りくと

俺は、3年前に死んだ。イジメが原因だ。

青葉 りくと

兄妹が居てな…。未練があんのか、死にきれなかったみたいだ笑

青葉 りくと

俺はもう俺みたいなやつを出したくないんだ。

青葉 りくと

そこで頼みがある。

その頼みとは…

バンッ!!

赤城 ゆい

ひっ!((((;´・ω・`)))

青葉 りくと

こいつだ。

月野 とおる

(彼女は?)

青葉 りくと

赤城 ゆい(セキジョウ ユイ)。お前からみたら先輩だ。

青葉 りくと

こいつは、すっげー美人で綺麗でよくモテ“た”

月野 とおる

(過去形?)

月野 とおる

(後、お前じゃなくて、とおる。私の名前は月野 とおる〈ツキノ トオル〉)

青葉 りくと

お、おぉ。

青葉 りくと

でまぁ、戻すが…モテたお陰で、よく告白されるようになった。けど、こいつは断った。

月野 とおる

(どうして…)

青葉 りくと

さぁな。俺は男だからな。そこまでは分からん。

青葉 りくと

で、断り続けていたら、他の奴らに目をつけられてこの有様だ。

月野 とおる

(そんな……可哀想よ。)

青葉 りくと

そう思うなら声かけろよ。

青葉 りくと

俺の頼みはこういうことだ。

青葉 りくと

「イジメをこの学校から無くせ」

月野 とおる

(長くなるわね…)

月野 とおる

あの…。驚かしてすみませんでした。

赤城 ゆい

貴…方は?見ない顔…。1年…?

月野 とおる

え?あ、はい。教室を確認しようとしたら迷ってしまって…手当たり次第に開けていたら…。本当にすみません…。

赤城 ゆい

いいよ。さ、早く帰りなさい。ここは1年の教室じゃないわ。

月野 とおる

あ、はい。

トットット…

赤城 ゆい

(あぁ…助けて…なんて…)

青葉 りくと

月野 とおる

先輩、1年だからって舐めないでください。

月野 とおる

私、見えました。先輩の服汚れてました。

月野 とおる

月野 とおる

【イジメ】…ですよね?いいんですか?

月野 とおる

助けを求めなくても人が動いてくれると思ったら大間違いですからね。

赤城 ゆい

そんなの……分かってるわよ…

赤城 ゆい

そんな事分かってるわよ!でもッ!

月野 とおる

言っても意味ない?

月野 とおる

ふざけないでください!

月野 とおる

人を信じろなんて言ってないです。ただ、話してみてもいいんじゃないですか?

月野 とおる

私はまだ図書室に行ったことがないので…。明日はそこに寄ろうと思ってます。私は本が好きなので基本的にそこにいると思います。

月野 とおる

では、失礼しました。

赤城 ゆい

………

階段

青葉 りくと

凄かったな。

月野 とおる

全然…。私的にはもっと先輩の気持ちを…。

青葉 りくと

人の気持ちを全て分からなくてもいいんだよ。つか、分かる奴なんていねーし。

青葉 りくと

だから、人は失敗すんだろ?

月野 とおる

…っふ!あははははっ!

青葉 りくと

な、なんだよ?

月野 とおる

幽霊が人を語ってるってw思うとw

青葉 りくと

元人だし!んだよ!ったく…

青葉 りくと

俺まで笑っちまうじゃねーかw!

月野 とおる

ッ!!

青葉 りくと

あ?どうかしたか?

月野 とおる

いや、あなたもそんな顔するんだって

青葉 りくと

そんな顔?

月野 とおる

あー!なんでもない!

月野 とおる

さっきの言葉、良かったよ!

青葉 りくと

え?

月野 とおる

さぁ~帰ろ~っと!

青葉 りくと

あ、おい!

青葉 りくと

…いいか。

青葉 りくと

よろしくな

月野 とおる

ええ。

次の日の放課後

月野 とおる

(さぁ、来るかしら…)

青葉 りくと

よォ!やっと来たか

月野 とおる

…まだ慣れないわね…。あなたに。

月野 とおる

にしても人少ないのね。普通に喋れるわ。

ガラガラガラ…

月野 とおる

(誰かきた!)

青葉 りくと

あの感じ…。

月野 とおる

先輩!こっちです!

赤城 ゆい

………勘違いしないで。私は本を返しに来ただけよ。

月野 とおる

いいんです。来てくれるだけ嬉しいです!

ガラガラガラ~

モブ女達

あー、マジだりー!

モブ女達

ねー、臭くね~?

モブ女達

確かに~笑

モブ女達

あ、クソゆいが居る~。ほんと、水に流れてくれよ~笑

赤城 ゆい

ッ…

月野 とおる

…(💢・-・)

青葉 りくと

…アイツらみたいだな。

月野 とおる

ちょっと待ってて下さい…(小声)

赤城 ゆい

え?ちょ、ちょっと!

モブ女達

あ?

パンッ!

モブ女達

…………痛った。

モブ女達

何すんのさ!あんた!

モブ女達

うちら先輩だぞ!

月野 とおる

あんたらが先輩?ハッ!思いたくもないね!

モブ女達

は?

月野 とおる

あんたらの方がよっぽどクソだよ!この、汚物!

モブ女達

あ?てめぇ…なんつった?

月野 とおる

汚物

モブ女達

いい度胸してんな……。殺ってやろうか?アァ?

月野 とおる

えぇ、お好きにどうぞ?

青葉 りくと

モブ女達

ッ!!てめぇ…!

青葉 りくと

お前ら、脱ぐか死ぬかどっちがいい?

赤城 ゆい

え…?

モブ女達

あ?んだ、てめぇ!

月野 とおる

私じゃないわよ?

青葉 りくと

俺だよ。で、どっちがいい?脱ぐか……死ぬか。

モブ女達

( •´д•` )チッ

モブ女達

帰るぞ!

モブ女達

覚えてろよ?

月野 とおる

えぇ、しっかりと覚えておきます。

ガラガラガラ~

バンッ!

赤城 ゆい

す、すごい…

月野 とおる

あ、ご、ごめんなさい!

月野 とおる

余計なことしちゃって…

赤城 ゆい

ううん。余計じゃないよ。

赤城 ゆい

貴女、すごいのね。

月野 とおる

とおる、月野とおるです。

赤城 ゆい

……そうね。月野さん、ありがとう。少し勇気が出てきたわ

月野 とおる

そ、そうですか?

赤城 ゆい

えぇ。

赤城 ゆい

で、あのさっきの男の人の声は誰?見た感じ男の生徒や先生は見当たらないわ。

青葉 りくと

俺だ。っと言っても分かんないんだろうがよ…。赤城ゆいには見えねーんだから

赤城 ゆい

えぇ、ごめんなさいね。私に“は”見えないのね。

月野 とおる

ッ!!

赤城 ゆい

その言い方、月野さんには見えてるような言い方ね。

青葉 りくと

あぁ。月野は俺が見える。

赤城 ゆい

俺、じゃ分からないわ。名前を教えて?

月野 とおる

確かに!私も聞いてない!

赤城 ゆい

貴女も聞いてなかったのね……笑

青葉 りくと

……りくと。青葉りくと。

赤城 ゆい

……え?

月野 とおる

青葉……青葉青葉…。

月野 とおる

あ!1年に青葉もかって子が居た!

赤城 ゆい

りくと…貴方なのね……

青葉 りくと

あぁ。

月野 とおる

え?え?どういうこと?

青葉 りくと

青葉もかは俺の妹の1人だ。兄弟の中ではもかが1番歳が近い。

赤城 ゆい

で、私はりくとと仲が良かった。りくとと同い歳で、小学校からの友達でよく遊んだわ

赤城 ゆい

でも、貴方は死んだ。

赤城 ゆい

私はね、貴方が好きだった。いえ、今もずっと

月野 とおる

それで…断ってたんですね…

赤城 ゆい

私は、いじめられてもなんとも思わないわ。

赤城 ゆい

イジメよりも貴方の死の方が辛いから…

青葉 りくと

…俺のせい、か。

赤城 ゆい

そうじゃなくて!

赤城 ゆい

貴方に非はないわよ

青葉 りくと

でも、お前は振り続けてイジメにあってる。違うか?

赤城 ゆい

違わないわね…

月野 とおる

なんで、分かってあげれないの?

青葉 りくと

え?

月野 とおる

先輩はそれほど貴方のことが好きなの。死んでもずっと来るはずのない想い人を待っててくれてたのよ?

月野 とおる

イジメ以上に苦しいのよ。来ない人を待つことは……

青葉 りくと

赤城 ゆい

でも、安心したわ。貴方にもう一度あえて。

青葉 りくと

…。

青葉 りくと

お前の気持ちは受け取れない。

青葉 りくと

もう、死んでっからな。

赤城 ゆい

そう…。

青葉 りくと

だから、他のやつを見つけろ。

赤城 ゆい

…。

青葉 りくと

俺以上の奴を…

青葉 りくと

俺は、もう守れない。

青葉 りくと

いつか、俺を忘れる。そんなん、俺は耐えれない。

赤城 ゆい

………

赤城 ゆい

分かったわ。私は新しい道に行くわね。貴方の分まで生きるわ!

青葉 りくと

泣くなよ…。

赤城 ゆい

泣いてないわ…。別れに涙は似合わない。そう言ってたものね…

青葉 りくと

あぁ。

青葉 りくと

じゃあな。頑張れよ。

赤城 ゆい

ありがとう…。好きよ…ずっと!

青葉 りくと

………

赤城 ゆい

もう居ないのね。

月野 とおる

赤城 ゆい

ありがとうね。スッキリしたわ。

赤城 ゆい

これから、新しい道を歩む。イジメなんかに屈しはしないわ。

赤城 ゆい

彼にあったら、言っておいて。

赤城 ゆい

“もう負けない。貴方以上に幸せになってあげる。だから、早く成仏して上から見てなさい。”って

月野 とおる

分かりました。頑張ってください。

ガラガラガラ

月野 とおる

行ったね

青葉 りくと

あぁ。たくましくなったな……

月野 とおる

良かったの?声かけなくて

青葉 りくと

いいんだよ。ケジメ、つけねーとあいつが進めないだろ?

月野 とおる

そう。

こうして、私の長い長い高校生活が始まったのだ。

続く

好評だったら続きを投稿します。

アンチでも構いません。素直なコメントがあると嬉しいです!

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