コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
アメリカ
仰向けの体制になり、ポツリと呟く
ソ連の方を見やると異形達がソ連を取り囲んでいた
異形達は見るからにソ連を殺す気満々である
しかし、ソ連は自身が殺した異形の死体を虚ろな瞳で眺めているだけでその場を動こうとしない
そして、異形達はソ連に飛びかかった
異形達は斧やらナタやらでソ連を切り刻み、血飛沫が噴水のように上がる
アメリカ
異形
異形
バタッ
金色の鎌が頭に深々と刺さった異形は地面に倒れる
ソ連
血まみれになったソ連は異形から鎌を抜くと、襲いかかってきた異形達を着々と殺していく
俺は痛む頭を押さえながら立ち上がり、異形に放り投げられたベルギーに声をかける
アメリカ
ベルギー
アメリカ
ベルギー
アメリカ
だが、運が良かった
正直、賭けであった
アイツが生きていることは分かっていたから、再生がそろそろ間に合う頃だろうというただの勘だったからな…
ソ連の方を見ると、あらかた殺し終わったようだった
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ソ連
振り返ったソ連は、ただひたすらに何の意味も持たない言葉を呟き続ける
ソ連
ダメだな…完全にイっちまってる
打ち所が悪かったのか
攻撃はして来ねぇし、敵ではないということで良いのか?
アメリカ
ソ連
アメリカ
ベルギー
ベルギー
アメリカ
ベルギーに言われ、後ろを振り向くとそこには先程殺した異形が斧を構えていた
ソ連はソイツに気がつくとすぐさま攻撃を仕掛け、殺す
ベルギー
ベルギーが指差した方角以外からも異形がワラワラと出てくる
ベルギー
アメリカ
数は多いが、二人がかりなら殺れる
そう戦う覚悟を決めた時…
何か大きい物体が降ってきた
ドォォォォォン
アメリカ
ソ連
その全体を見るには、首が痛くなるぐらい上を見上げなければならないほどソレは大きかった
ソ連
ソ連は小さく笑うと、異形に向かって武器を振り下ろす
瞬間、異形がソ連の前から突然消えた
代わりにソ連の背後に突如として現れた
バシンッ
異形は押し潰したソ連をお手玉のように何度か空中に放り投げると、地面に向かって強く叩きつけた
アメリカ
ベルギー
ベルギーを背に担ぐと地を蹴り、宙へと舞う
ベルギー
アメリカ
アメリカ
アメリカは手を指でっぽうの形にし、異形ドイツに撃ったものと同じレーザーを放ち、追いかけてきた異形達を消し炭にして逃げた
あれからかなりの距離を飛んだ
ベルギー
アメリカ
後ろの方を確認すると、ひとまずは追ってきてはいないようだった
ベルギー
アメリカ
そういえば、アイツは無事か?
逃げている間にヨーロッパと北アメリカの境目近くにまで来ていたようで、自身の弟の事が脳裏によぎる
心配っていう訳じゃないが行ってみるか…
アメリカ
ベルギー
アメリカ
俺が言葉を言い切る前に、横に何かが現れた
アメリカ
それはソ連を押し潰した十字架の異形だった
十字架の異形は手を使い、飛んでいる俺たちをはたき落とす
ベルギー
アメリカの背から放り出されたベルギーは立ち上がろうと前を見上げる
異形
ベルギー
異形はベルギーの体を掴み、ベルギーが逃げられないようにすると口を大きく開いた
ベルギーは必至にもがいて抵抗する
ベルギー
アメリカ
ベルギー
アメリカ
アメリカ
アメリカはベルギーに向かって走り出そうとしたが…
ベチンッ
アメリカ
相撲のような図体の異形に殴り飛ばされてしまった
ベルギーはその光景を見て顔をサッと青くした
ベルギー
ベルギー
グチュ
ベルギーの抵抗が弱まった瞬間を突いて異形はベルギーの頭にかぶりつく
アメリカ
グチュ…グチ…
バリッ…バキッ…
異形は一口一口味わうようにしてベルギーを貪る
アメリカ
相撲異形が再び攻撃してきたので上に飛んで回避する
回避した直後にレーザーで異形の頭を撃ち抜く
…カナダの所へ向かわなければ
空に飛び立とうとするアメリカを阻もうと、十字架の異形はアメリカを掴みにかかる
アメリカ
俺は十字架異形へ極太レーザーを放った後、北アメリカ方面に急いで飛び立った
異形バチカン市国
十字架異形が声を上げると、十字架異形の横をリボンがフワリと通り過ぎていった
ヒュンッ
アメリカが向かった方角を眺めていた十字架異形に鎌と槌が飛んでくる
十字架異形は素早く避け、鎌と槌が飛んできた方向へと体を向けた
ソ連
そこには体の再生を終えたソ連がいた
ソ連は手元に新しく鎌と槌を生み出すと、十字架異形に攻撃を加える
十字架異形はソ連に反撃をするが、ソ連は反撃を避けていく
ソ連は間合いを一気に詰めると、鎌と槌を振り下ろした
その攻撃で腕を一本切り落としたがその後、残った方の腕でソ連は十字架異形に掴まれてしまう
そして、十字架異形はそのままソ連を握り潰した
グチャ
カナダ…どうかお前だけは無事でいてくれ…
そんな事を願い、森の中を進んでいく
アメリカ
アメリカ
やっとの思いで着いたカナダの家は、紅の炎が燃え盛っていた
アメリカ
あまりの光景に俺は呆然と立ち尽くす
ギュッ
そんな時に俺の腕にリボンのような物が巻き付いた
そのリボンはだんだんと腕を締め付ける力が強くなり、やがて…
ボキッ
俺の片腕の骨を折った
アメリカ
異形サンマリノ
ナナセ
ナナセ
ナナセ
ナナセ
ナナセ
ナナセ
ナナセ
ナナセ
ナナセ