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蓮
後ろから声をかけると振り返った〇〇はすぐに笑顔になり、ぎゅっと俺に抱きついた。
〇〇
蓮
そう言って、〇〇の頬を手で包むように触れると、その頬はすごく冷たかった。
蓮
蓮
〇〇
〇〇は目をつぶって俺の手に頬をすりすりしていた。
蓮
蓮
〇〇
蓮
俺は付けていたマフラーを外して〇〇に巻いた。
〇〇
蓮
〇〇
〇〇
蓮
〇〇
〇〇
蓮
そして、それから数日が経ち、次のデートの日になった。
待ち合わせ時間になっても来ない〇〇に電話をかけようとした時、少し離れた所で人が集まっているのを見かけた。
蓮
気になって、その場所まで走って向かっていると、ちょうど救急車が到着していた。
蓮
人混みの中に紛れて、人の輪の中に入ると、そこにはへこんでしまっている車と道路に転がっている荷物があった。
街の人
街の人
蓮
嫌な予感がした。道路に転がっているバックは俺が〇〇にあげたものと同じだったから…。
しばらく呆然として、事故現場を見つめていると、救急隊員の人が救急車に人を乗せた担架を運んでいた。
蓮
そこに乗っていたのは、〇〇だった。
蓮
気づいたら俺は救急車に向かって走っていた。
救急隊員
蓮
蓮
救急隊員
俺は事情を話し、救急車に乗せてもらった。
そして、病院についてからしばらくして〇〇はこの世からいなくなってしまった。
もう二度と声も聞くことも、触れることも、会うことも出来なくなってしまったのだ。
医者
医者からそのことを聞かされた時、力が抜けて膝から崩れ落ちてしまった。
医者
蓮
医者
蓮
家に帰って〇〇のカバンの中を見ると、綺麗にラッピングされた袋が入っていた。
その袋を開けると、手紙と一緒にマフラーが入っていた。
蓮
蓮
その時、初めて声を出して泣いた。
蓮
蓮
蓮
〇〇
〇〇
蓮
俺の目の前に、居るはずのない〇〇が立っていた。
〇〇
〇〇は泣いている俺をぎゅっと抱きしめた。
〇〇
蓮
そう言うと、〇〇は困ったような笑顔を見せた。
〇〇
〇〇はそう言って、俺の頭をポンポンと撫でた。
蓮
蓮
〇〇
〇〇
蓮
〇〇
蓮
蓮
〇〇をぎゅっと抱きしめ返そうとしたけど、〇〇は消えるようにそこから居なくなった。
いや、もしかすると最初から居なかったのかもしれない。
蓮
俺はそう言って、〇〇からもらったマフラーをぎゅっと握りしめた。
終わり