青side
あの後お昼を食べてそのまま僕達は家に帰った
気分の悪さをかき消そうと冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを一気に体内に流し込んだ
それでもイライラが収まらなくてペットボトルを壁に投げつける
青
イライラしすぎて無意識のうちに息が上がっていた
青
青
ドンっと机を叩くと音を立ててヒビが入った
それを見つめるだけで何も考えることが出来なかった
ふと床を見れば潰れかかった水の入ったペットボトル
青
青
橙柳(ジュウヤナギ)……
青
赤side
真っ暗な部屋の中
俺はソファーに寝転びながらただただ天井を見つめた
電源を切ったスマホは暗闇の中でどこに置いてあるかすらわからない
るぅとくんところちゃん
どうしても縋ることができない2人の名前は今も尚胸に突き刺さる
重い身体を起き上がらせ、水の入ったコップに小さな紙に包まれた粉を入れる
暗闇でも分かるくらい透明な水は黒く染まった
リビングからベランダに出て月の光に照らすと紫色に綺麗に輝いた
コップの淵に唇をつけて少しずつ飲んでいく
赤
目の前の景色が痛くて背中を向けた
視界に入るのは当然自分の住んでる家の中
外とは違い何もない
本当に、なにも…
残りの水を飲み干し、そのままベッドとパソコンが置いてある部屋へと向かった
黄side
小さく高いビルの屋上からスコープ越しにとある髪の長い人を見つめる
黄
黄
その合図と共に何人もの人が倒れた
スコープから目を離して背中に銃を戻してフェンスをよじ登った
少し膝を曲げ、女性のいる方までジャンプをする
突然仲間が倒れたことに驚いている女性の背後に立つと思いっきり後頭部を掴み地面に押しつけた
黄
にっこりと口角を上げて挨拶をしながら地面に顔を擦り付ける
女性は鼻が折れた痛みからか悲鳴のような叫び声を出すだけ
黄
モブ
黄
話を続ける間ずっと固い地面に顔を何度も何度も押しつけて話していると前歯が折れていることに気がつく
痛そうだなぁ
なんて事を思いながらもその手は止まらない
黄
黄
黄
黄
黄
黄
クルッと女性を仰向けにし、息を確認する
黄
黄
腰からナイフを取り出し、女性に浅くしたり、深くしたりしてゆっくりと切り刻んでいく
黄
黄
そう言ってどんどん切り刻めば女性は汚い叫び声を出しながらすぐに息をしなくなった
その瞬間ドッと疲れが出てきてナイフを女性の口の中に突き刺した
黄
赤side
ただ黒い夢
それなのにとても怖くてたまらない
震えが止まらない
息が出来なくなる
赤
赤
赤
もう嫌だ
その声は誰にも届かず消えていった
コメント
9件
ブクマ失礼します!
黄くんのところ怖いッ:( ;´꒳`;):ビクビク
誤字りましたw続きは♡200〜