TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

店主

お兄ちゃん、やってくかい?

ないこ

…え?

たった1人で訪れた夏祭り

元々対面が不得意な俺は、あまり人気の多さに耐えきれず、 開催地の奥の方にある境内に腰を下ろした

その時だった、屋台の店主に呼び止められたのだ

ないこ

ヨーヨー…ですか?

店主

あぁ、1度やってみないかい?

ないこ

…わかりました

孤立した屋台だからなのかかなり警戒してしまう

が、 このまま何もせずに終わるのは癪なので、どうせならヨーヨーすくいをする事にした

店主

1回100円だよ

ないこ

はい…

百円玉を手渡し、こよりを貰う

そっと水中に沈めた

青色のヨーヨーが引っかかったのを確認し、ゆっくりと引き上げる

ないこ

とれたっ!

店主

おぉ!凄いじゃないかい!

取れたのは青色に桃色と黄色、水色でグラデーションされているヨーヨーだ

店主に褒めてもらえたことで上機嫌になった俺は、 まだ切れていなかったこよりを再度沈める

ないこ

とれた…!!!

店主

凄いじゃないか!上手だ

2個目は赤色の上に黄色や水色、白色がグラデーションがかかっている

自分好みな柄を引き当てた上機嫌になっている俺はこよりに目を向けたが、赤色のヨーヨーをすくった時には限界が来ていた様だった

ないこ

あ、切れたので終わりますね…

店主

あら、残念だ

店主

まぁ、また来てくれよ

ないこ

はい、ありがとうございました…

お礼を申し上げ、その場を立ち去る

取ったはいいけど、どうしようかなぁ…

と、とある問題点が脳裏に浮かび上がった時

晴れた日の夜とは信じ難い強風に煽られた

ないこ

…あっ!?

強風に煽られた時、自分の手からヨーヨーが無くなっていたことに気づいた

すぐさま飛んで行ったであろう方向へと駆け出す

ないこ

どこだ……?

だが、飛んで行ったであろう場所は少し霧のかかった草むらの中だった

長年手入れされて居ないだろう汚さと草の長さ

こんな悪環境では見つけることは不可能に近い

もう諦めよう

そう思った時だった

???

お兄さん、何してるの?

後ろから声を掛けられ、すぐさま後ろを振り返る

俺の視線の先には、赤毛で小柄な男性がたっていた

その男性は見るからに高校生で、 赤色の上に黄色や水色、白色の模様が入っている浴衣を着ていた

ないこ

…いや、ヨーヨーを探してて

???

ふーん、そうなんや

問に答えた時、また別の誰かであろう声が聞こえた

先程俺が向いていた草むらの方向だ

振り返ったその先に居た声の主は、 青髪で成人男性のような人だった

青色の上に桃色と黄色、水色の模様が入っている浴衣を着ている

???

…ヨーヨーの場所、知っとるで

ないこ

え!?どこですか…?

???

あははwお兄さん、ついてきて

ないこ

は、はいっ!

もう歩き出していた赤毛の少年を小走りで追いかける

彼の後に続いて辿り着いた場所、そこは神社の内部だった

???

さ、入って

バンッ

力強く開けたその扉は、神社の入口の襖だった

黙々と歩いて行く2人に戸惑いつつも着いて行く

ないこ

あの、ここはいっていいんですか…?

???

…いいんだよ、俺らはね

ないこ

は、はぁ…?

バタンッ!

大きな音が後ろで鳴った

青髪の人が襖を閉めたのだ

???

いふくん怖い〜w

???

るっせぇw

???

…じゃあ、ね?

???

もう、やるか

2人が何やらアイコンタクトを取って話し始めた

何が何だかわからず、困惑していると、

ドサッ…

ないこ

……へ?

地面に押し倒された

ないこ

なにしてッ…

???

お兄さん、俺たちに委ねて?

???

あ、これ付けるな

そう言って頭に簪を付けられた

青と赤の2色が混じりあった簪

頭の整理が追いついていないが、ただ一つだけ、

これからどうなるかは言われるまでもなく分かってしまった

俺は2人に抱かれるんだろう

???

脱がすで

ないこ

うん…

俺は2人に身を委ね、意識が保たれる時まで善がり続けた

ないこ

…ん

小鳥の鳴く声が聞こえる

見たことの無い天井、ここはどこだろう

ないこ

頭も腰も痛い…なに…?

猛烈な腰痛と頭痛に襲われる

昨晩、ヨーヨーを無くした時かれ記憶がない

ないこ

あれ、ヨーヨー…

昨晩なくしたヨーヨー

だが、そのヨーヨーは破裂して壊れていた

家族に心配されるから早く帰ろう

そう思いながら立ち上がろうとした時、 頭部に何かあるのが分かった

ないこ

…簪……?

寝起きで頭が回らない

もういいや、早く帰ろ

何故か乱れたままの浴衣を直し、神社を出た

なんで俺ここに居たんだろう

初兎

なぁなぁ、悠くん、いむくん

-hotoke-

ん?どうしたの?

悠佑

なんや?

初兎

昨日祭りがあったとこにある神社の噂、知っとる?

悠佑

しらんな…

-hotoke-

あ!知ってるかも!

-hotoke-

あれでしょ?色んなものに化けれる神様が気に入った人を襲うっていう!

初兎

そうそう、今は閉鎖されてるらしいんやけど、

初兎

昨日誰かがいたっていう目撃証言があったんやって!

悠佑

え、その人大丈夫なん…?

-hotoke-

確かに…

初兎

そんでな、その噂には続きがあるんよ

-hotoke-

本当!?教えて!!

初兎

その神様に簪を付けられた人は

その神様が今度迎えに来る

初兎

って噂なんよ

どうでしたか!?

今回はビーカー様主催のコニカルコンクールに参加させて頂きました

※この話は主が考えたものです。 ですが、似たような作品があったら御注意お願いします。 あまりにも似せてしまっているように見えた場合、 削除させて頂きます

はい!じゃあ見てくれてありがとうございました!

この作品はいかがでしたか?

1,062

コメント

3

ユーザー

めっちゃこういう系好きです! ヨーヨーが関係しているところとか 私はそういう表現?の仕方が 特に好きでした

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚