君を初めて見たのは
君が自殺する前だったよね
翔太
長時間勉強をして疲れていた僕はふと屋上に立っている人を窓から見つけた
その人の髪は綺麗な黒髪で風に綺麗になびいていた
翔太
思わず口に出してしまったが
今はそれどころでは無い
あの人は自殺を図っているかもしれないのだ
僕は急いで教室から出て屋上へ向かった
屋上に着いた時には……
もう遅かった
その女の人はこちらに気付くとニコリと笑った
翔太
一瞬時間が止まったように感じたがその女の人は下へ落ちていった
僕が柵に駆け寄って下を見ると血の海が広がっていた
翔太
救えたかもしれない命を……助けれなかった……
数日後
翔太
僕はあの日からその女の人を好きになってしまったんだ
でも絶対に叶わない恋なんだ
もう二度と会えないし、まずこの世にも存在しないのだから
翔太
幽霊
翔太
はぁ…まただ
僕には幽霊が見える
成仏しきれない者しか居ないが僕には救う事が出来ないから
いつも無視して通り過ぎている
女の人
翔太
声をかけてきたのは…
あの日自殺をしていた女の人だった…
女の人
女の人
やってしまった…僕が幽霊を見える事に気付いて周りの幽霊がこちらに向かってくる
僕は一目散に逃げ出した
翔太
女の人
女の人
幽霊
翔太
そういえば余談でもしようか
僕には初恋の人がいたんだ
その人も黒髪で凄く可愛いかったんだ
……僕って黒髪の女性が好きなのかな?
まぁ…その子は引越ししちゃってどこに居るかもわからないんだ
初恋の人を思い出すとその人との思い出の場所に行きたくなるんだ
さぁぁ…っと秋の風が吹く
翔太
女の人
翔太
女の人
翔太
女の人
翔太
女の人
女の人
翔太
翔太
女の人
女の人
翔太
女の人
翔太
女の人
翔太
翔太
女の人
女の人
翔太
女の人
女の人
翔太
秋って付けたのは千秋が理由 でも千秋にしたら2人が可哀想だから秋にした
秋
秋
翔太
秋
それから毎日秋と過ごした
僕と同じで秋の初恋の人はどこに居るかわからないらしい
秋と過ごして数ヶ月が経った
秋と初めて話したあの思い出の場所では桜が咲いている
秋
翔太
秋
翔太
翔太
方法は?
秋
翔太
秋とお別れしないといけないの? こんなにも好きなのに?
秋
翔太
秋
翔太
そうだったんだ…
秋
翔太
秋
秋
翔太
千秋
千秋
翔太
何故かわからないけど聞くのが凄く怖くなった
千秋
翔太
思いもよらなかった言葉に思考が停止しそうになる
千秋
千秋の周りに桜の花びらが集まってきて千秋の体が透けてきている
千秋
翔太
千秋
千秋
翔太
千秋
千秋はニコリと笑って桜の花びらに乗って消えていった
翔太
空を見上げると雲1つない綺麗な青空だった
数年後
僕はあれから困っている幽霊を助けたり
未練が残っている幽霊を成仏したりしている
女の子
翔太
僕が振り向くと黒髪の女の子の幽霊が居た
翔太
女の子
翔太
女の子
女の子
翔太
翔太
女の子
女の子
女の子の黒髪は綺麗に風になびいていた
ふわり
ふわり
ふわり
ふわり