TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ダルメシア

もうジャックなんて大っ嫌いだ!!

バタン!

とイライラした音を立てて、 扉を閉めた

ジャックハート

こっちだって嫌いだっつーの

ボソッと、しかし 隠せない怒りを声に出す

事の始まりは どちらとも言えない。

しかし、それにカッとなった ジャックハートは、 ダルメシアが崇拝して止まない マスターヴィラン

クルエラ・ド・ヴィルを 罵った

ダルメシアは、大好きな ジャックハートに マスターを侮辱され、 悲しい思いを隠すように

彼のマスターである ハートの女王を罵倒した

両者一歩も引かず、 遂にダルメシアは、 部屋を出て行った

ジャックハート

チッ、、

どうにも笑い飛ばせない

ジャックハート

(僕はエンターティナーなのに…)

アップルポイズン

マルフィ、エイトフット

マルフィ

ん?どうしたんだい?

エイトフット

これで下らねぇ事言ったらぶっ飛ばすからな

アップルポイズン

何だか、あの二人、距離が遠い気がするんだ

マルフィ

ジャックとダルメシアかい?

アップルポイズン

あぁ

エイトフット

喧嘩でもしたんだろ。アイツらはどうもガキっぽい

マルフィ

何が原因なのか、ま、いずれにせよ私達には何も出来ないね

アップルポイズン

そうだな

ダルメシア

わぁ!アップル!これ僕食べていいのー?!

アップルポイズン

あぁ、女王陛下から凄まじい量の林檎が送られてきたんだ

アップルポイズン

早く使ってしまわないと勿体ないからな

マルフィ

私も食べるー!

アップルポイズン

エイトフットは?

エイトフット

気休めに食わせろ…

アップルポイズン

仕事が終わらないんだな

ガチャ

ジャックハート

…………

ダルメシア

…………

マルフィ

ジャック、君もアップルポイズンお手製スイーツをどうだ?

ジャックハート

…いらない。外出てくる

バタン

ダルメシア

ふん…

ダルメシア

ご馳走様でした…

アップルポイズン

美味かったか?

ダルメシア

…うん…

マルフィ

さて、私は鏡の手入れをしよう

エイトフット

俺は書類をまとめる

空気を読んでからか、 2人が部屋から出て行く

部屋には アップルとダルメシアだけ

ダルメシア

ねぇ、アップル?

アップルポイズン

なんだ?

ダルメシア

アップルは誰かのマスターに酷いこと言ったり、嫌いだって言ったことある?

アップルポイズン

そうだな…一度マルフィに仕事を邪魔されて「毒林檎でも食らえ」と言ったがアイツは全く気にしなかったな

ダルメシア

そっか…

シュンとあからさまに 落ち込む様子は やはり寂しい様だ

ダルメシア

僕ね…ジャックにすっごく酷いこと言っちゃったんだ、

ダルメシア

「君のマスターは気に入らない事があるとすぐに首をはねる、短気でセンスのない人だ」って…

ダルメシア

そんな事言われたら絶対嫌だって分かってたのに…

アップルポイズン

…確かにな、皆自分のマスターを敬い、尊んでる

ダルメシア

それでジャックを怒らせちゃって…

ダルメシア

喧嘩になったの、、

ダルメシア

最初は、「もう話してやんない」って思ってたのに、なんかね…段々…

アップルポイズン

寂しくなっていったか?

ダルメシア

…うん…ウルッ…

ダルメシア

僕…僕…もう仲良く出来ないのかな…ジャックと親友になれなくなっちゃうのかな…グスッ…

アップルポイズン

そう思ってるのはお前だけだと思っているのか?

ダルメシア

え…?

ジャックハート

…それで、ダルに最低な事言ったんだ

ジャックハート

「お前のマスターは毛皮を見せびらかす悪趣味で、何の面白味もない奴だ」って

マルフィ

ほぉ〜!中々言ったね

ジャックハート

そんな事言ったら…絶対ダルが傷付くのに…

エイトフット

アイツのマスターへの忠誠心は俺らの中でも上だもんな

ジャックハート

あの時の顔が忘れられないんだ…

ジャックハート

何で僕は、あんなバカな事…

マルフィ

じゃあ、どうすれば良いのか分かっているんじゃ無いのか?

エイトフット

素直に思ってる事をアイツに言ってやれよ

ジャックハート

……………

ダルメシア

(いつもだったら、同じ部屋で寝るのに…)

ガチャ

ジャックハート

…………

ダルメシア

…………

互いに気まずい沈黙が流れる

ジャックハート

ダル

ダルメシア

ジャックハート

……ごめん

ダルメシア

…!!

ジャックハート

僕、絶対ダルが傷付くって分かってたんだ

ジャックハート

でも、ついムカついて…あんな酷いこと…

ダルメシア

ううん…違う…僕もいけないんだ…

ダルメシア

ジャックが怒るって知ってたのに…

ダルメシア

ほんとにごめんなさい…グスッ…泣

ジャックハート

ギュッ

ジャックハート

これでおしまい!

ダルメシア

うん…!グスッ…ヒック…泣

ジャックハート

もう泣くなよ〜!ゴシゴシ

ダルメシア

泣いてないもん…

ジャックハート

はいはい〜

ダルメシア

今日は一緒に寝よ!

ジャックハート

うん!

アップルポイズン

世話のかかる子供の様だ

エイトフット

そんな事言ってお前、心配してたろ?

エイトフット

じいちゃんみたいだったな

アップルポイズン

リクルーティングに支障が出るのを避けたかっただけだ

マルフィ

そんな事言って、まるで保護者のようにねぇ

アップルポイズン

はぁ…だから違うと!

エイトフット

へぇ〜ほんとかよ?

こちらも喧嘩が勃発

ヴィランズの恋愛

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

340

コメント

13

ユーザー

うるうるなダルちゃん可愛かったです♪

ユーザー

めちゃくちゃ最高☆

ユーザー

最後ギュってして仲直りするの可愛すぎだし、可愛すぎました!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚