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のあの心の声の文字
それではSTART
夜の雨は、音を殺す
血の匂いも、銃声の残響も、全部
ビルの屋上で、 濡れたナイフを静かに拭いた
任務は成功。いつも通り。完璧。
のあ
ため息が盛れたことに自分でも驚く
ドズル社にいた頃なら、 こんな無駄な感情は即座に消していた。
ーー楽しかった。
ふと、そんな言葉が頭をよぎる。
初めて任務を成功させた日
ドズルが肩を叩いて言った。
ドズル
ドズル
褒め言葉のはずだった。
でも今思えば、それは呪いだった。
人を殺すたび、感情を切り落とすたび、 「自分」が少しずつ壊れていく感覚。
笑うことさえ、演技になっていった。
のあ
その夜のあは姿を消した。
連絡も、挨拶もなく
裏社会では、それを"裏切り"という。
当然、追手が来た。
ぼんじゅうる
暗闇から現れた影、聞き慣れた声
のあ
元同期で1番、冗談を言い合ってた人。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
軽い口調なのに、目は本気だった。
のあはナイフを構える 手がわずかに震えた。
のあ
ぼんじゅうる
その言葉で決心が着いた
のあ
一瞬の交錯。
刃が閃き、弾丸が空を裂く。
ぼんじゅうるは、わざと急所を外した。
ぼんじゅうる
それだけ言って、闇に消えた
逃げ続けた先
たどり着いたのは、妙に明るい建物だった
笑い声がやけに騒がしい。
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
うり
のあは建物の影から中を覗いた
雑多な部屋。散らかった机。
でもーー人の気配が多い。 しかも、警戒が甘い。
…裏の人間じゃない?いや、違う
足を踏み入れた瞬間、 視線が一斉に集まった。
なおきり
もふ
どぬく
反射的に構えるのあ。 いつでも殺せる距離。
だが、誰も武器を抜かない
じゃぱぱ
のあ
短く答えると、周囲はざわつく
うり
シヴァ
ゆあん
その言葉に、のあの目が わずかに揺れた
のあ
正直に言ったつもりはなかった。 でも、嘘をつく気力も残っていなかった。
じゃぱぱは一瞬だけ黙り、周囲を見渡す。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
命令口調じゃない。 でも、迷いもなかった。
……なんで、こんな簡単に
のあには、理解が出来なかった
その夜
男たちは、のあから少し距離を取りながらも、妙に普通に過ごしていた。
シヴァ
もふ
ヒロ
のあ
管戒しながら差し出された皿を見る。 温かい。 殺し屋の世界では、ありえない。
罠じゃない……?
1口食べて目を伏せた。
のあ
ぽろっと漏れた声に、 一瞬、空気が止まったあとーー
なおきり
うり
たっつん
どっと笑いが起きる
胸の奥が、じわっと痛んだ。
屋上で一人、街を見下るす
そこに足音。
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
その言葉に、心臓が跳ねる
のあ
じゃぱぱ
じゃぱぱは、真っ直ぐなのあを見る。
じゃぱぱ
その一言が、ドズルの声を塗り替えた
ドズル
違う。 ここは、違う。
のあ
改めて名乗る
じゃぱぱ
じゃぱぱ
夜風が、硝煙の匂いを運んでいった