弟（俺）の言うことは聞いてくれ

私、つむぎ

高校2年生！

最近、大好きだった同じクラスの蒼也（ソウヤ）君と付き合うことになって、

毎日が、とても楽しい！

蒼也君とのLIMEのあと、

何を着るか、今更ながら悩みはじめた。

新太郎は私の弟。

中学3年生。

新太郎は幼い頃から、

星座占いやタロットカードが大好きだった。

今でも、姉の私より占いを好んでいて、

新太郎の部屋には沢山の占い本が山積みだ。

私は新太郎の背中を押し自室に戻らせる。

まだ、私のほうが力は強い。

翌日

私達は3駅先にある、

江ノ市にやって来た。

数時間後

ファーストフード店

時刻は18時。

電車に乗り、最寄り駅まで戻って来た。

そういえば、誰もいないな…

な、何？！

まずい、もっと人気（ひとけ）の無い場所に誘導されてる！

こんなはずじゃ、なかったのに！

バシン！！

新太郎は、蒼也君の攻撃を全てかわした。

ここまで来たら、新太郎の言うことを信じるしかない。

今、つむぎと初デート中！

どうやって　苦しませようかな

つむぎには食べ物アレルギーがあるらしい

タマネギ

さっき、ファーストフード店で俺が注文したバーガーには

タマネギが入っていた。

今日これから、つむぎにキスをしたら、

きっと苦しむ。

ああ…楽しみだなぁ。

すぐにスマホで警察を呼んだ。

今回、証拠もあるし、弟だけど目撃者もいる。

蒼也は、観念したのか、逃げることもしない。

その後　蒼也は警察に連行された。

私達も別の警察官に、事情聴取を受けた。

その間も赤く光り続けるパトランプが、

とても、眩しかった。

数時間後

新太郎の自室

蒼也はその後　高校を退学となり、

私達兄弟には、接近禁止となった。

恋愛って、いい事だけじゃないんだね。

そんなことに気付くことができた、

高校2年生の夏。