性同一性障害の俺

ドアが開きます

その後俺は駅員や警察から事情を聞かれ 痴漢野郎は警察に連れて行かれた

その後俺は電車に乗って目的地に行った 桃さんの前では明るく話していたつもりだけど 正直嫌で嫌で仕方がなかった。 自分を男だと思っているのに 女として痴漢され 女として被害者になった。 それが何よりも嫌だった

言えない 電車で痴漢に遭って遅れたなんて 口が裂けても言いたくない

よかった 何とかバレてなさそう

女の子か… やっぱそうだよね 所詮は女だよね……

そしてそして3時間後……

映画鑑賞中…

フードコートにて食事中…

20分後…

本当はめちゃくちゃ嫌だ。 でもここで断ったら黄ちゃんが傷つくかもしれない そう思って了解した。

やばいやばいどうしよう 断る理由が見つからない このままじゃ本当に買うことになっちゃう やばいぞ どう言い訳する？赤！

何とかいけたか？

やっぱりそうだよね やっぱり所詮は女だよね そうだよね。

黄ちゃんから渡されたのはさっき金欠だからって断った スカートが入っていた。

黄目線

みなさんこんにちは 黄です。 今日は赤と買い物に来ています！ それで赤に似合いそうなスカートを見つけたんですけど 金欠らしく断られてしまいました… そこで僕は思いつきました！ プレゼントで渡せばいいんです！ そうと決まったら即行動！ 早速会計します！

赤目線

マジかよ… まさかプレゼントされるとは想定外だわ… 安くなかっただろうに… それに黄ちゃんの前で着ないと申し訳ないパターンだよなぁ… 最悪だ…

自分の体を見るたびに吐き気がする

俺は冷蔵庫にあった冷凍食品を適当にレンジでチンして食べていた

そう呟いて俺は眠った