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魔法が解けない朝【一話完結】

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魔法が解けない朝【一話完結】

1 - この魔法が解けるまで

♥

5

2022年11月26日

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終わった恋はじきに色褪せる。

恋に焦がれていた頃。

あれだけ心を熱くした言葉も

仕草も

全てが過去のものとなってしまっただけでその色を失う。

この胸をときめかせた言葉だって

今思えば大袈裟でキザで

何にそれほど狂っていたのか未だ疑問でしかない。

その人に好かれたくて伸ばしかけた髪も

あの人の好みの服も

全く似合っていない。

髪はあの日に切って服も二度と触れることはなかった。

スマホのフォルダにある数枚の後ろ姿もインスタに隠語で載せたあなたの名前も

全部全部消した。

恋の魔法で解ければ何も残らなかった

もう叶わないのに

勝ち目もないのに

終わった恋のはずなのに

ひとつの動画に残るあなたの声を聞く度、姿を見る度、

気持ちは増していくだけだった。

それと同時に頬に一粒の雫がおち、乾いた肌を線状に湿らせた。

未練がましく編んだミサンガに落ちるのは私のキスと

さっきより輝きを増した雫だけ。

魔法が早く解ければいいのに。

そう願うほど、あなたの事を忘れられない。

柔らかな朝日が小さな窓から差し込む

落ちてく涙に光が当たりその涙の綺麗さにまた泣いた。

あなたは私にこんなに美しい涙を流させる。

思っても無駄なのに、魔法はさらにあなたを魅力的に見せる。

動画に移るあなたは

あの子を見る時の熱を帯びた目でもなく

あの子と話す時の甘い声でもなく

いつも通りのあなただった。

この魔法が解けるまでは、未だに諦められない私を許して。

恋と同じように失恋の終わりだけを待つ私を許して欲しい。

fin

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

テキストだけってのがまた味があっていいね~💕😚

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