4月頃
いつも朝早くから学校に行く俺は
満開に咲いた
梅の木の下を通って登校する
でも一つだけ
ポツンと大きく咲いた桜の木がある
そこには人が少ない
バス停があった
そこには
違う制服をきた
女の子が朝早くから
バスを待っている
いつも目が合うとお辞儀をするだけの
遠い遠い関係だった
ある日少し早めに家を出て歩いて行ってみた
バス停を見ると
ベンチに座る彼女がいた
俺は話しかけた
日向
ねぇ、君どこ高?
彩乃
私ですか?
日向
うん
彩乃
私〇〇学園高等学校の1年
日向
そうなのか!
彼女は想像していたより
声が高く、
大人しい子だった
日向
俺日向翔陽!
日向
君は?
彩乃
私は
彩乃
坂本彩乃
彩乃
日向くんって呼んでいい?
日向
いいよ!
日向
俺は、彩乃ちゃんって呼ぶな!
彩乃
うん!
この日から
俺と彩乃の物語が
始まった
桜の木の下で 《始》