数日が過ぎ
いよいよ、明日が世界が滅ぶ日
お母さん
起きて、遥斗
遥斗
んー、なに?
お母さん
お友達が来てるわよ
遥斗
誰だよこんな時間に
ユマ
あ、おはよう
遥斗
なんだユマか…
遥斗
最後の日くらいゆっくり寝かせろよ
ユマ
や、世界滅んだら一生寝てるからね
遥斗
それ寝てるんじゃなくて死んでんだろ
ユマ
似たようなもん
遥斗
家族と過ごさないの?
ユマ
ん?
ユマ
みんな俺の事どうでもいいんだよ
ユマ
自分の事ばっかだもん
遥斗
ふーん
ユマ
って、俺邪魔だよな?
ユマ
最後の日は家族で過ごすだろうし
遥斗
……
遥斗
母さん、遊びに行ってくる
お母さん
分かった
お母さん
ちゃんと夜には帰ってくるのよ
遥斗
はーい
遥斗
じゃ、行くか
ユマ
どこに
遥斗
…学校?
学校
ユマ
いっつもここだよな?
遥斗
他になんもないだろ?
ユマ
どうせだし、屋上行くか
屋上
ユマ
遥斗さ、怖くないの?
遥斗
滅ぶのが?
ユマ
うん
遥斗
んー、実感がないからな
遥斗
そりゃあ、助かりたいけど
遥斗
実感がないから怖くもなんとも
ユマ
ふーん
遥斗
お前は?
ユマ
俺はどうでもいい
ユマ
滅ぶんだったら滅べ!って感じ
遥斗
ユマらしいよな
ユマ
そーか?
それからユマとずっと話してた
遥斗
あ、雨だ
ユマ
本当だ
ユマ
中入るぞ
遥斗
わぁー
遥斗
外見ろよ
外は天気雨だった
夕焼けが綺麗に見えた
ユマ
綺麗だな…
ユマ
最後の夜は綺麗になるかな?
遥斗
どうだろ?
ユマ
そろそろ帰るか…
遥斗
お前、俺家に来る?
ユマ
え?
遥斗
家にいてもつまんないだろ?
ユマ
そうだけど…
ユマ
さすがに迷惑かかるし
遥斗
大丈夫