一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
放送
一橋 京太
放送
放送
一橋 京太
放送
一橋 京太
放送
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
スルリと駅に滑り込んできた電車は
見慣れた色の車体で
行き先も思っていた通りだったので
迷うことなく列車に乗り込んだ。
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
そう思っておもむろにスマホを取り出し気が付く。
一橋 京太
画面は真っ暗で、
電源ボタンを押してもうんともすんとも言わない。
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
腕時計に視線を落とす。
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
不安になり、辺りを見渡すと
同じ車両には
一点を見つめたまま微動だにしない女子高生
項垂れたサラリーマンがいる。
隣の車両を覗き込むと、
手前にスマホを操作している体格の良い青年
奥に顔色の悪い老婆がいる。
一橋 京太
真面目に考えようとしても
アルコールが抜けきっていないのだろう
どうも上手く考えがまとまらない。
一橋 京太
一橋 京太
そう思ったのに………
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
主人
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
四郎
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
四郎
主人
主人
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
四郎
主人
主人
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
主人
主人
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
主人
四郎
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
四郎
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
四郎
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
そこでようやく異変に気付いた。
酔いが醒めるように
血の気がサァーッと引いていくのを感じた。
一橋 京太
一橋 京太
立ち上がり、とりあえず近くにいる女子高生に近づいた。
一橋 京太
「……。」
一橋 京太
「……。」
しかし、
女子高生は一点を見つめたまま
瞬き一つしなかった。
一橋 京太
さらに奥にいるサラリーマンに近づく。
「…あれは…せいじゃ…おれ…いや…くそっ…全部」
サラリーマンは項垂れたままブツブツと何か呟いていた。
一橋 京太
「そうだ…悪い…おれは…違う…ああ、そうだ」
一橋 京太
しかし、
いくら話しかけてもサラリーマンは答えてくれなかった。
一橋 京太
一橋 京太
愕然とし
それでも諦めることなく
隣の車両に繋がっている重い扉を開いた。
主人
四郎
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
四郎
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
主人
主人
主人
主人
四郎
一橋 京太
手前にいるスマホを操作している青年に声をかけた。
四郎
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
四郎
四郎
一橋 京太
四郎
一橋 京太
四郎
一橋 京太
一橋 京太
四郎
四郎
一橋 京太
目の前の青年をじっと見つめる。
体格は良いが、
それ以外はいたって普通の格好で
どうみても列車を直しにきたようには見えなかった。
四郎
一橋 京太
一橋 京太
四郎
一橋 京太
四郎
一橋 京太
一橋 京太
四郎
一橋 京太
一橋 京太
四郎
四郎
一橋 京太
奥にいる瞬きをしない老婆
ラフな格好の女性
ランドセルを背負った少年
この車両にはその三名の姿があった。
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
四郎
一橋 京太
四郎
一橋 京太
四郎
四郎
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
四郎
四郎
四郎
四郎
一橋 京太
一橋 京太
四郎
彼はそう言って立ち上がった。
一橋 京太
四郎
四郎
一橋 京太
青年は長椅子の上に置かれていた
革製のボディバッグを掴む。
一橋 京太
一橋 京太
しかし、彼はまるで自分の物のように肩にかけた。
一橋 京太
一橋 京太
四郎
彼は振り返ることなく安直な名前を名乗った。
彼はどんどん先に進んでいく。
一橋 京太
しかし、答えは返ってこなかった。
一橋 京太
エプロンを身につけた専業主婦
やつれた若い男の前を通り過ぎ
辿り着いたのは先頭車両。
一橋 京太
そこには車掌らしき人物が
こちらに背を向けて立っていた。
よく見る車掌の制服を着ていて、白い手袋をはめている。
こちらに気が付いて振り返った車掌の顔は真っ暗で、
車掌の制服を着た影のようだった。
車掌は足音なくこっちに駆け寄ってきたので、
自然と足が止まってしまった。
しかし、
四郎は驚くそぶりも見せず車掌に近づく。
車掌?
四郎
車掌?
顔の部分は真っ黒なのに、車掌の声ははっきりと聞こえた。
車掌が指さした先には初老の男性が座っていた。
高級そうな紺色のスーツを身に纏い、きちんと整えられた白髪。
しゃんとしているように見えたが、
その目は虚空を見つめ、瞬きしない様はここまで見てきた人たちと同じだった。
車掌?
車掌?
一橋 京太
一橋 京太
四郎
車掌?
そう言って車掌は大きくため息をこぼした。
四郎
四郎は眉間に皺を寄せる。
車内全体に薄っすらと漂う墨色のモヤ。
その中心部にいるのが、
今、四郎の目の前にいる初老の男性だった。
車掌?
それだけ言うと車掌と思しき存在は
運転室へと戻って行った。
四郎
ため息一つこぼし、
四郎が振り返ると一橋がキョトンとした顔で立っていた。
四郎
四郎
四郎
一橋 京太
一橋は大きく頷いて隣の車両に移動すると重い扉をピシャリと閉め、
心配したような面持ちでこちらを見ていた。
四郎はボディバッグからワイヤーカッターを取り出す。
その道具には「何でも切るよ٩( 'ω' )و」という文字が。
このふざけた顔文字があるということは、
主人の術がかかっているということである。
また、仕事で使う道具は全て主人が用意している。
どういった術をかけた物が必要なのか、
主人は全てを理解した上で用意してくれるので使うのに迷いは無い。
四郎
そう言って四郎は
大きく息を一つ吐いた。
主人
四郎
四郎
主人
四郎
四郎
四郎
主人
四郎
四郎
主人
四郎
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
主人
四郎
四郎
四郎
四郎
主人
主人
主人
主人
四郎
四郎
四郎
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
主人
主人
四郎
主人
四郎の目に見えるモノは何でも触れることが出来るし、
壊すことも出来る。
例えば、この“何でも切れるよ”ワイヤーカッターで
男性に絡みついた鎖を断ち切ることなど造作なく出来ることだ。
多少の力は必要だが。
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎
四郎はワイヤーカッターで黒い鎖を挟む。
そこそこ太さのある鎖である。
少し力を入れてバチンッと鎖を切った
その瞬間。
「きゃぁぁぁああああああ!!!」
四郎
辺りに女性の悲鳴が響き渡った。
四郎
四郎
四郎
バチンッと鎖を切る。
「ぎゃぁぁぁあああ!!」
四郎
切れた鎖から立ち込める墨色のモヤが、
ゆっくりと何かの形を作る。
しかし、それを無視して四郎は鎖を切る。
バチンッ
「おのれぇぇぇえええええ!!」
四郎
黒いモヤは人の形を作ったが、
その頭から立派な角が二本生えていた。
鬼は鋭く尖った爪のある右手を振り上げた。
四郎
四郎がバチンッと鎖を切ると同時に
鬼が右手を振り下ろしかけたその時
「うぎゃあぁぁぁぁあああああ!!」
鬼は突然空中で苦しそうに悶え始めた。
そして、ぶちゅっという音がして
鬼の右腕が無くなった。
「やめろ!やめろ!やめろぉぉぉおおお!!」
ぶちゅっとまた嫌な音がして左腕が消え、
四郎
バチンッと最後の鎖を切ると
鬼が断末魔を上げる前に
ぶちゅっと頭を潰され
残った体は辺りに霧散した。
四郎
初老の男性を縛り付けていた鎖は全て消えた。
四郎
四郎はワイヤーカッターをボディバッグに収め、
今度は金色の蓋の閉まった寸胴の小瓶を取り出す。
その瓶には
「悪いモノを吸い込むよ( ✧Д✧) カッ!!」の文字が。
四郎
そう思って瓶の蓋を開けると、
車内に漂っている墨色のモヤが瓶の中に吸い込まれていった。
四郎
辺りにモヤが無くなったことを確認すると、
四郎は車掌が引っ込んでいった運転室の扉を叩いた。
車掌?
四郎
車掌?
車掌?
四郎
ほどなくして列車は緩やかにスピードを落として、停まる。
四郎と一橋がホームに降りると、
車掌は手早くドアを閉めて、
そして音もなく列車は走り去っていった。
四郎
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
四郎
一橋 京太
一橋 京太
四郎
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
一橋 京太
四郎
一橋 京太
四郎
一橋 京太
先を歩き出した四郎のあとを追う一橋。
振り返った四郎が見たのは、
四郎
一橋 京太
一橋の額に書かれた
記憶消去中(´・ω:;.(´:::;.. .... の文字が。
四郎
一橋 京太
四郎
笑いを堪えながら言い、
四郎は前を向いて再び歩き出した。
一橋はたまたま駅前に停まっていたタクシーに乗り込み、
四郎は近くのコインパーキングに停めていた車に乗って、
帰路についた。
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
四郎
主人
四郎
主人
四郎
四郎
主人
主人
四郎
四郎
主人
主人
主人
主人
四郎
主人
四郎
四郎
主人
主人
主人
四郎
主人
主人
コメント
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顔文字がかわいい……と思っていたら、オチにゾッとしました。
実は主人の顔文字を決めるのが一番時間かかってるかも。楽しいから色々悩んでしまう。 そういえばいまだにサムネイルの変え方がわからない……。