メデューサはレトリーに恋をしました。

私は雨、高校2年生だ。

...でも私には欠点が1つだけある...

人と目を合わせると相手が石化する...

童話で1度は聞いた事があるだろう。

目が赤い。

でもそんな私は、｢メデューサ｣

そして...

彼に恋をしました。

あれは冬の出来事でした。

ー12月2日ー

私はいつもどうり窓の外を眺めている。

...人と目を合わせたくないから。

私は前髪でいつも目を隠してる。

私が｢メデューサだ｣なんていったら、

もっといじめの的になる。

こんな学校生活が好きな訳ないじゃない...

こんな時期に転校...？

ここは田舎だからここまで来るのがそもそも珍しい。

男子と言ったらまず1番初めに思い浮かんだのが、

｢いじめ｣

...いつからこんな考えになったのかな。

ガラガラ...

あの子の目の色...

タッタッタッ...

ー廊下ー

どうしよう...！

あの目の色...

黄色だった...

目が赤色はメデューサ、

でも...

目が黄色の場合はメデューサの退治屋。

通称、｢レトリー｣だ。

ー廊下ー

私はレトリーから逃げる事しか考えてなかった...

そのおかげで...

パキッ

嫌な音が鳴った。

今、1番聞きたくない音だった。

先生はもう返事をしてくれなかった。

そりゃ当たり前だ、

先生は固まってしまったのだから。

私の中の歯車が壊れた音がした。

...それと同時に、

新しい歯車が回り始めた。