その日の夜
自室で小説を読んでいる最中 誰かが帰宅した気配を感じた
ぶるーくとシャークんは 外泊するとメッセージがきていたので
待ち人が帰ってきたのだろう
スマイルはタブレットを置いて リビングダイニングへと向かった
リビングダイニングに入ると キッチンの中に きんときがいることに気づいた
彼はスマイルの顔を見て
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と聞いてくる
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そう言いながら彼は きりやんの夕食を温め直している
きんときの意図を理解したスマイルは
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そう言って配膳を手伝う
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そんな話をしながら 顔を見合わせて2人で笑う
着替えを終えキッチンに来たきりやんは
配膳が済んでいることに感激し 嬉しそうに食卓へとついた
3人で他愛もない話をしながら きりやんの食事は進む
食事を終えたきりやんは一息ついて そしてゆっくりと箸を置き
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と自ら切り出した
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少なくとも悪い話ではなさそうだ
少しだけ安心したような そんな表情をきりやんは浮かべた
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図星だった
気持ちを告げた後
友人たちのように
『恋人』と呼び合える関係になりたい
そう望んでしまっていた
友だちという立ち位置に 戻りたいと思えなかった
それなのに
明確に拒絶されるのが怖かった
それゆえに動くことができず
戸惑う彼の様子を言い訳にして 逃げていたのだ
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今更なにかアクション起こすのも
悪あがきのようで
みっともなく思えて カッコ悪く感じて
無様な姿を さらけ出したくなかったのも事実だ
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きりやんはなにも言い返せなくて 唇を噛んでテーブルの天板をじっと見る
そんなきりやんの様子を 黙って見ていたスマイルは
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と独り言のように呟いた
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そんなスマイルの言葉に
自分の気持ちが 声に出ていたのかと思って きりやんの心臓が大きく跳ねた
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スマイルはきりやんの気持ちを 読んでいたらしい
スマイルにまで図星をつかれてしまって きりやんはぐうの音もでなかった
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2人からそう声をかけられて きりやんは天井を仰いだ
そしてしばらくそのままでいたが
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そう言って目を閉じた
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そう言いながらスマイルを見る きりやんの顔は
なかむ同様吹っ切れた表情だった
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きりやんに不満を言いつつも
スマイルは立ち上がって きりやんの使った食器を下げる
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彼のお礼にはあえて反応せず 無言で食器を洗い始めた
そんなスマイルの姿を見たきりやんは
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そう悪態をついて眉間にシワを寄せ
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ときんときに問いかける
きんときは首をすくめて笑った
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キッチンからきりやんを睨むスマイル
きりやんは『なんともない』とでも 言いたげな顔をして
その視線を無視した
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水を飲んでいたきりやんは 首をかしげてきんときを見る
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顔は笑っているけれど
真剣な眼差しのきんとき
スマイルも静かな表情だけど
真っ直ぐきりやんを見ている
そこには イジリや冷やかしもなにもない
心からの応援が きりやんの背中を押してくれる
しばらくの沈黙の後
きりやんは立ち上がて笑顔を見せた
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その顔は 晴れやかながらも凛々しくて
きんときもスマイルも 安心したように微笑んで頷いた
きりやんが出て行き
スマイルはきんときの側へと歩み寄った
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そう言いながら スマイルの頬に手を添えるきんとき
スマイルもその手に頬を押しつけた
その仕草が可愛くて きんときは自然と笑みがこぼれる
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優しい手つきでスマイルの腰に手を回し 力強く自分の方へ抱き寄せて
そして互いの額をくっつけて 軽くノーズキスをする
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そう囁いて
スマイルにライトなキスをした
恥ずかしそうにうつむいて 上目遣いできんときを見たスマイルは
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と謝罪の言葉を口にする
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きんときはスマイルの言葉を遮るように
その唇を食んだ
そしてリップ音を鳴らしながら 何度も何度もキスをした
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きんときの言葉に スマイルは小さく頷く
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そう言うきんときに微笑んで 彼の首に腕を回したスマイルは
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そう囁いて ゆっくりときんときに顔を寄せる
その時
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と言いながらきりやんがドアを開けた
体を寄せて抱き締め合う きんときとスマイル
それを見て目を丸くするきりやん
3つの視線が交わったまま
しばらくの沈黙が流れた後
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きりやんの声が家に響いた
早春の柔らかい日差しを受けながら
公園のベンチに座るきりやんの元へ
ゆっくりとなかむがやって来た
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そう言いながら笑って なかむはきりやんの隣に座った
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互いに真っ直ぐ前を向いたままで
向こうの芝生で遊ぶ 家族連れの声が聞こえる
きりやんは唇を噛んで
そして気合いを入れたように1つ頷いた
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真剣な表情のきりやん いつもの面白い彼の姿はそこにない
だからこそ なかむも真っ直ぐに向き合う
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そよっと風が吹き抜ける
なかむは正直に 今の気持ちを伝えてくれた
その正直さが
きりやんの心に火を点けた
きりやんは口角を上げて そして不敵な笑みを見せる
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なかむも負けじと笑う
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そう言ってなかむは きりやんに軽く拳を突き出す
その拳を手のひらで受け止めて きりやんはいつも以上の笑顔を見せた
そしてそのままなかむの手を握り
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と言ってベンチから立ち上がり なかむの手を引く
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そう言うと なかむはきりやんの横腹を掴む
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笑いながら
カフェに向かって 2人で肩を並べて歩き出す
太陽の日差しは変わらず優しく
2人の行く末を見守るように
暖かく包み込んでいた
コメント
4件

コメント失礼します。遭遇シーン、今世紀一ニヤニヤしながら読ませていただきました😂ぱふまふさんの書くお話の空気感やみなさんの関係性が刺さりすぎて、本当に好きです!続きも楽しみにしています😭😭

ついに👓が動き出しましたね…!!手強そうな🐼をぜひ頑張って落としてもらいたいところですね!医者編…すごくたのしみ…👀。これからの医者の発展に期待です♪ 更新ありがとうございます!次回も楽しみにしております♪