私は、死神に謎を問いただした。
ナズナ
あ、また、消えた!
ナズナ
ホント、都合悪くなるとすぐ消えるんだから・・・。
死神
(まだ、俺の正体は明かさない。)
死神
(ゴメン、ナズナ!)
死神
(俺の正体はナズナ自身が見つけなければ、俺はこの世から永遠に存在出来なくなる。)
死神
(俺には、やらなければならない事がある。)
死神
(だから・・・)
バタン
死神
(部屋から出て行ったか、)
死神
(君が俺の事を知ったらどうなってしまうんだろう?)
死神
(でも、この事実を変える事は出来ない。)
死神
(一応、ナズナに見える姿になっておくか?)
バタン
死神
(戻ってきたけど見えないふりか?)
死神
(まぁ、仕方ない)
死神
(お風呂入ってきたのかな?)
死神
(めちゃくちゃ良い匂いする!)
ナズナ
どうして、そんなに話たくないの?
死神
え!
死神
(あー、全然違う事考えてたからびっくりした。)
ナズナ
?
死神
俺自身を俺は、知らない。
死神
ただ、それだけだ!
ナズナ
ふふふふ・・・
死神
なんで、笑ってる?
ナズナ
なんか、変で、
ナズナ
死神もそんな事あんだね!
死神
死神もってどういう事?
ナズナ
私も、私自身が何者なのか分からずにいる。
ナズナ
なぜ、記憶を無くしてしまったのか?
ナズナ
それまでに何があったのか?
ナズナ
私は、どういう人間なのか?
ナズナ
まだ、分からないんです。
死神
(ナズナは、芯が強くて)
死神
(笑う姿もどんな姿も俺は好きだった)
死神
(いや、今でも好きだ!)
死神
(ナズナは、ずっと苦しんでたんだな。)
死神
そんな事を毎日考えてきたのか?
ナズナ
死神としての役割ではなく人間としての役割をしようと思った。