"襲撃、失敗してたら良いのに"

ラウールside

＿＿♪〜

けたたましく鳴り続けるアラーム音の中でやっと目を覚ます。

…そうだ、

僕達は昨日誘拐されて

昨日は人狼の襲撃があって。

"襲撃、失敗してたらいいのに"

…そんな僕の願いも虚しく、

眠たい目を擦り廊下に出た瞬間、

ある一部屋がひどく騒がしかった。

…まさか、

そこにはめめの変わり果てた姿がだらしなく横たわっていた

あまりの変豹ぶりに"それ"がめめだと思えなくて。

…めめ、

昨日まで一緒にカップラーメン食べてたのに、

沢山話してくれたのに

今まで沢山お世話してくれたのに。

…なんで

ふっかさんも舘さんも辛かったはずなのに

僕を庇って食堂まで連れてきてくれた。

ふっかさんが独り言のように呟いた。

めめは僕の面倒をよく見てくれたし

食事に行く時だって未成年の僕を配慮してくれた。

大好きだった

そんなめめを殺して得をする人なんて…

舘さんの言葉に驚きが隠せなかった。

まあ一般的に考えたらそうなる、か

ふっかさんの考えも一理ある。

舘さんも腑に落ちたようで

即座に考察を練り始めた。

"めめを殺した人狼、"

"絶対に許さないよ"

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