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第1話 - 1・鬽香、捨てられる

158

2019年10月06日

#恋愛

#ファンタジー

#妖

🐻💞咲夜・(徒然)🍀💓

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鬽香の父

ここら辺でいいよな？

鬽香の母

ええ、そうね。

鬽香は、産まれた時にはもう、歯が生え揃っていた。

そのため、鬼だと呼ばれ、鬽香となった。

鬽香の父

やっと、やっと荷が降りる。

鬽香の母

本当にね。

鬽香

んん

鬽香は、今年で12歳。

そろそろ山に捨ててもいいだろうと、

親達は、判断したようだ。

鬽香の父

じゃあな。

鬽香の母

もう、会うことも無いでしょうけれど。

そして鬽香は、山に捨てられたのだった。

それが幸運か、不幸か。

まだ、誰にもわからないのであった。

鬽香

あれ？

鬽香

ここ、どこ？

鬽香

山…か。

鬽香

捨てられたと考えるのが

鬽香

いちばんあってる気がするんだよね。

鬽香

こうなったら、

鬽香

まず、食料の調達だよね。

鬽香

その前にねぐらかな？

これまで酷い扱いが続いたせいか否か、

適応力が優れた鬽香だった。

鬽香

へこたれてる場合じゃないもんね。

鬽香

やっぱりねぐらかな？

鬽香

食料も、獣とかに取られちゃ、困るもんね。

そうして鬽香は、ねぐらをどこに作るか、

山を散策し始めたのであった。

鬽香

よし！ねぐら完了。

鬽香

次は、食料だね。

鬽香

なんか、サバイバルみたい…。

鬽香

あ、実際サバイバルのようなものか笑

この後も、食料調達は進み、

山で生活する準備は整っていった。

鬽香

さて、そろそろ戻ろうかな。

鬽香

あ、キノコだ！

鬽香

これ、食べれるやつかな？

鬽香

てかまず、触っても大丈夫…かな？

鬽香

触るとかぶれるヤツあるよね。

鬽香

でも、木の実とかに頼るしかないし…。

鬽香

どうしよう？

やめておけ。

鬽香

ん？

鬽香

やめておけ…？

鬽香

て、誰もいないし…。

鬽香

なんなんだろ？

鬽香

まあ、やめとけって言うならやめとくか。

鬽香

森の神霊様かもしれないしね。

そう言って、ねぐらへ戻る鬽香を

つける、薄い影があった。