三章五話
残り10日
残り10日、俺は今日夜に家を出た
何を見に行くんだろう目隠しをされてわからない
零雷
ついたから外していいよ
湊
よいっと
紫陽花
まぶしって
紫陽花
めっちゃ綺麗....
そこにはいろんな色で光ったイルミネーションがあった
海
俺らあっちで飲み物買ってくるから待ってて
零雷
湊よろしく
湊
わかった
久しぶりに湊と2人きりになった
湊
ねぇ紫陽花
呼びかける湊の声は暗く、いつもの元気は無くなっていた
湊
本当に死んじゃうの?
紫陽花
うん。
湊
僕、紫陽花に死んで欲しくない
紫陽花
え?
湊
大切な人だもん
湊
変わってあげられたらな
今にも泣きそうな湊は微笑んでこっちを見た
紫陽花
湊、こっち来て
湊
ん?
紫陽花
チュ
湊
⁉︎
湊
人、人いるって
紫陽花
ギュ
安心させたかった
周りの目を気にしなかった
紫陽花
俺だって大切な人に死んで欲しくないよ
紫陽花
それに湊を置いて先に逝きたくない
紫陽花
でもさ
紫陽花
生まれ変わっても記憶はあるよ?
紫陽花
魔物か人間だったらさ
紫陽花
かならず会いに行くから
紫陽花
泣きたかったら泣いていいよ
俺は今これしか言えなかった
湊
うわぁぁぁん
湊
死んで欲しくないよぉぉ
湊
。゚(゚´Д`゚)゚。
紫陽花
ヨシヨシ
零雷
ただいま
海
どうしたの?
紫陽花
泣いちゃって…
零雷
湊〜
零雷
泣き出してどうしたんだ?
湊
大切な人にら生まれ変わるといえ、姿が変わるし、記憶があっても会えないかもしれない
湊
死んで欲しくないの......
湊は泣きながら答えてくれた
正直そう思ってくれてたんだって思って嬉しかった
でもごめんね
今世には治らないんだ
治ることにはもうみんな来世だからさ
紫陽花
ごめんね