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今日は楽しい七夕祭り。

そんな中、私は…。

怪しい人に路地裏へと 誘導されていたのでした…。

…私、どうなっちゃうんだろう

…死んじゃうの…かな?

もし、そうなら…。

しょうがない、よね…。

…いやいや、私、 何諦めてんの…!?

諦めちゃ駄目じゃん!?

私は大丈夫、私は大丈夫、

私は大丈夫、

あの〜?

私は大丈夫、

あの!!ってば!!

私は大丈夫ーーーーーっ!!!

…はあっ!?

何言ってんの?

はっ!?

…すみません…。

…あのさ?

…俺が誰だか知ってんの?

知りません!!

…はあ?

…俺の事、覚えてないんだ?

…覚えてない?

…って事は…。

私…この人と…。

会ったこと…あるの!?

…俺は。

…あんたの後輩の…

仁だ…!!!

…え?

…仁…くん…?

な…んで…。

…仁くん。

いつも伊織くんと 一緒に居た後輩くん。

そんな、仁くんが…

…どうして…?

仁くん

…俺は、先輩の事〜!

仁くん

ずーっと思い続けてきたのにな〜?

仁くん

先輩は〜

仁くん

覚えてないだって〜?

…仁…くん…?

…これは、様子がおかしい…!

…仁くん…。

キレる寸前…!?

仁くん

仁くん

…冗談じゃない…!!!

仁くん

ふざけんな!!!

仁くん

俺の気持ちを弄びやがって!?

…仁くん!!落ち着いて…!?

仁くん

…あ"?

仁くん

落ち着け?

仁くん

冗談じゃねーよ!!

仁くん

俺はお前のせいで…!!!

仁くん

人生が台無しになった…!!!

仁くん

…俺は、お前を…

仁くん

許さない…!!!!

仁くんは、ポケットから 刃物を取り出す。

…まさか…!?

…逃げたい…!!

…けど。

怖くて足が動かない…!?

…どうしよう…。

…ん?

黒と黄色の身体。

ブーンブーンという音を立てて 舞い上がる…。

あれは…。

スズメバチっ!?

仁くん

…ん?

仁くん

…うおおおおおお!?

仁くん

…お、俺…!!!

仁くん

逃げるーーーーーー!!!

え、ちょっと!?

おーい…!?

スズメバチは、

一瞬私の方を見る…。

…やられる!?

…と思ったら。

仁くんの方に飛んで行く…。

…いつもは怖いはずなのに。

その時会ったスズメバチは…

不思議と怖くなかった。

…なんだか。

瞳の色が、光樹くんに 似てるかも?

なーんて。

そんな訳ない!!

伊織くん

先輩っ!!!

伊織くん

連絡、何度も入れたんですが…

伊織くん

連絡が来なかったので…

伊織くん

無事…でしたか!?

…ごめんね。

…心配かけて、ごめんね…。

伊織くん

いやいや、先輩は謝らないで下さい…!!

伊織くん

でもまさか…

伊織くん

仁が先輩の事…。

伊織くん

…俺が2人を…

伊織くん

伊織くん

守らなきゃ…。

伊織くんが、小さな声で

ぽつりと呟く。

…でも、聞こえてしまった。

2人を…という言葉。

…2人って?

伊織くん

…いや、何でもないです!!

真剣な表情を浮かべていた 伊織くんの顔は

いつの間にか、笑顔で。

…あれ?

…待って…?

光樹くんは!?

伊織くん

…あー…光樹は…。

光樹くん

おー紫〜!!

光樹くん

やっほ〜!!

…ずっと。

ずっとずっと…!!! 聞きたかった…。

私の大好きな…

この声。

ずっと。

ずっとずっと見たかった…

私の大好きな…

悪戯っぽい笑顔。

…光樹くん…!!!

光樹くん

…あの…さ…?

光樹くん

七夕祭り、本当にごめんな…

…全然大丈…

光樹くん

…それでさ。

光樹くん

紫さえ良ければ…。

…こ、これって…!?

光樹くん

…今から、もう一度行かないか?

…うん!!いいよ!!

この時の光樹くんの笑顔は

今でも鮮明に覚えている。

…いつもとは違って…。

飛び切りの、最上級の…

光樹くんの…笑顔。

私はそれが、大好き…!!!

伊織くん

…ちょっとちょっと、お二人さん。

伊織くん

俺の事忘れてない!?

光樹くん

…あ。

光樹くん

ごめん…。

伊織くん

…はははっ!!

伊織くん

いいよいいよ!!

伊織くん

2人で楽しんできなよ!!

伊織くん

ほらほら!!!

伊織くんは、光樹くんを 後押しするように

光樹くんの背中を 優しく押す…。

光樹くん

光樹くん

…んなっ!?

光樹くん

…行ってくる…。

光樹くんは、頬っぺたを ほんのりと赤くする。

…可愛いな…。

そして。

沢山の美しい花々が

夜空に咲き乱れる。

りんご飴が艶々と美味しそうに輝く、りんご飴の屋台。

赤い着物を身にまとった金魚達が輝く、金魚すくいの屋台。

ついさっき見た世界なのに。

光樹くんの居ないあの時とは 打って変わって

…何もかもが…。

輝きに満ちた世界。

これは…。

美しい花火を見ているから…?

…それとも。

君が居るから…?

光樹くん

あははっ!!

光樹くん

なーんか、すっごく綺麗だね〜!

うん…!!

そうだね〜!!!

光樹くん

…ねえ。

光樹くん

俺、紫に言いたいことあるんだ。

さっきの最上級の笑顔とは また違った…

光樹くんの真剣な瞳の色。

光樹くん

ねえ、紫。

光樹くん

俺さ…。

光樹くん

…こんな気持ちになったの、初めてだった。

光樹くん

…気づけば紫の事を考えてた。

光樹くん

気づけば紫の事を思い出していた。

…え?

光樹くん

…そして、俺は気づいたんだ。

光樹くん

…自分の気持ちに。

光樹くん

…紫。

光樹くん

…俺は…。

光樹くん

…紫の事が、好きだ…。

光樹くん

好きで好きで…。

光樹くん

…時々、どうしようもないぐらいに

光樹くん

…紫の事ばかり考えてる…。

…えっと…?

ユカリノコトガスキダ…?

その言葉を解読するのには、 少し時間がかかった。

…え、え…

ええーーーーーーーーーっ!?

光樹くん

…だからさ。

光樹くん

紫と俺は…

光樹くん

結構歳が離れてるけど…。

光樹くん

それでも、良いんだ。

光樹くん

…歳の差なんて、関係ない。

光樹くん

…俺と、結婚して下さい。

光樹くんから受けた、 真っ直ぐなプロポーズ。

最初はびっくりしたんだ。

…だけど。

私も、光樹くんへの気持ちに 薄々気づいていたから。

…はい、と答えた。

あの日の光樹くんの笑顔と。

光樹くんの、真っ直ぐな言葉。

それは。

…私たち夫婦の、 大切な思い出…。

…光樹くん。

…大好きだよ。

失恋しちゃいました‼️光樹くんルート‼️

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コメント

30

ユーザー

どんどん、最終回を迎えてく.......寂しいですね。でも、すごく素敵な物語でした!!

ユーザー

光樹君ーーーーーー!!!! 紫ちゃんーーーーー!!!! おめでとう!!🎊 末永くお幸せに!! みかんちゃん、最後まで最高だったよ! ほんとに素敵なストーリーをありがとう!

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