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第玖夜『究極の二択』
月夜
──ぜ、全部の能力が使えるって…！！
美優
さすがに"自創作能力"は使われへんらしいけど、それ以外は…
月夜
…つきは今、能力が使えない……
月夜
一応能力は貰ったんだけど…
まだ使える予感がしない
まだ使える予感がしない
月夜
やっぱりつきは、役立たずじゃん…
美優
…そんなことない
美優
いくら能力がなくても…ウチらなら絶対いける
璃葉たちを倒せる…
璃葉たちを倒せる…
美優
今はそれを信じようやぁ
月夜
…美優……
月夜
そう、だよね…
つき達なら、きっとできる！
つき達なら、きっとできる！
璃葉
何をごちゃごちゃと喋っているの？
璃葉
もう戦いは始まってるよ。
璃葉
"風ノ能力"…
璃葉
《風上ノ巫女》
𓂃🌿𓈒𓏸
月夜
ッ！？(攻撃受
月夜
けほっ…！(吐血
美優
月夜…っ！？
美優
ッく……！(攻撃受
月夜
(ただの風のはずなのに…火に焼かれるように痛い！)
美優
(突然の攻撃で…能力が発動できへん！)
雪菜
では、私からも…
雪菜
"雪ノ能力"
雪菜
《雹雪》
❄︎.*
月夜
！？
月夜
(さ、さらに追い討ち！？)
美優
……ッ
《回避》！
《回避》！
美優
(ど、どうにか防げた…)
美優
(これ以上攻撃を受けへんようにせんと…)
美優
(月夜やってさっき攻撃を受けて血を吐きはった…このままやと、危ないな……)
月夜
(どうにかして、反撃しないと…！)
月夜
(このまま美優ちゃんにずっと守られるわけにはいかない…！)
璃葉
次は君達の番だよ
美優
…"自創作能力"
美優
《鈴ノ音》！
🔔𓈒𓂂𓇬
璃葉
ふん…遅いね。(避
美優
(今の攻撃全回避されてんけど…？！)
月夜
…！
美優
(ていうか、それよりも…)
美優
(なんか月夜の目、光ってるような…？)
璃葉
ふふ…
其処の白髪の君は能力が使えないみたいだから
其処の白髪の君は能力が使えないみたいだから
璃葉
次は私の番だね
璃葉
"炎ノ能力"
璃葉
《爆炎》
🔥•*¨*•.¸¸
美優
ッ！？
美優
(月夜の方に気を取られてて気付かんかった！！このままやと…！)
月夜
！？
月夜
(あ、あの攻撃は…当たったら……！！)
月夜
ッ美優！！
危ないッ！！！
🌙* :ﾟ
璃葉
！！？
璃葉
ッ…！！(攻撃受
雪菜
璃葉！？
月夜
えっ？！い、今のって…？
美優
ま、まさか、能力覚醒したんか…！？
美優
しかもその能力は……
"月ノ能力"…！
"月ノ能力"…！
月夜
…月ノ能力……？
美優
確か、"月の世界"の住人しか使えないとされている能力やったはず
美優
さすが"月の世界"の住人やねぇ…
月夜
そ、そうなんだ…？
月夜
で、でも…これであなた達と同等に戦えるよ！
璃葉
…うーん、参ったなぁ……
雪菜
真逆私達が未だ見た事の無い能力に覚醒するとは…
雪菜
真面に攻撃を喰らって大変な事になったら困りますし…
璃葉
そうだね…
一旦退散かなぁ…──
一旦退散かなぁ…──
璃葉
…あ！そう云えば
月夜
？
璃葉
君、確か妹が居るんだよね
璃葉
双子の妹。
月夜
な、なんで知って…
月夜
…それが、どうしたの？
璃葉
今双子の妹を人質に取っているんだよね
璃葉
ほら
陽灯
…──(気絶
月夜
………えっ
月夜
ど、どうしてここに…！？
鈴ちゃんと凛ちゃんの家で寝かせておいたはず…！
鈴ちゃんと凛ちゃんの家で寝かせておいたはず…！
璃葉
別に君達の居場所くらいなら、手に取る様に解るさ
雪菜
私達を何だと思っているんですか？
美優
…どうせ、二択とかなんかで迫るつもりなんやろ
美優
かつてのウチと同じように…
璃葉
おや、御名答だね
璃葉
さて、如何する？
璃葉
…"朝桐月夜"ちゃん
月夜
…！？
どうしてつきの名前を？！
どうしてつきの名前を？！
月夜
教えてないはずなのに…！！
璃葉
そんなの当然の様にわかるよ、さっき云った様に、君たちの事はとっくに調べはついている
璃葉
…さぁ、何方が良いかな？
双子の妹を護る代わりに "月の世界"を諦めるか、 "月の世界"を護る代わりに 双子の妹を諦めるか！
美優
ッ…！
性格の悪い…！！
性格の悪い…！！
月夜
……ょ…
雪菜
？
月夜
つきは…
両方護ってみせるよ！！
月夜
絶対にね！
続
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