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コメント
6件
なんかかわいい"(∩>ω<∩)"
うふふ。なんかめっちゃ久しぶりな感じがする🤥🤥 楽しみにしてるー😽💞
ガヤガヤとした教室のざわめき
窓から射す午前の光が、やけに眩しく感じた
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイトが声をかけてくる
俺はいつも通り、少しだけ笑って返した
碧
そう言えば、みんなそれ以上は深く聞いてこない
当たり障りのない会話、笑顔、相槌
それで“普通”は保てる
……昨夜のことなんて、誰も知らない
あの部屋で、あの人と過ごした時間は、まるで別の世界みたいに遠く感じる
ノートを広げ、ペンを走らせる
先生の声が単調なBGMになって、頭の中では隼人の姿がちらついた
タバコの匂い
低い声
不意に笑ったときの目元
(……また、会えるのかな)
そんなことを思ってしまう自分が、どうしようもなく馬鹿みたいで、思わず自嘲する
でも、ふと腕に隠れる痣がずきりと疼いた瞬間、胸の奥が冷たく締めつけられる
――俺を見てくれるのは、あの人しかいない
そんな危うい確信が、静かに心の底で膨らんでいった
放課後の街
校門を出ると、友人たちの笑い声が背後に遠ざかっていった
部活に顔を出す気力もなく、家に帰っても居場所はない
だからといって、寄り道する理由も……本当はないはずだった
――なのに、足は勝手に別の方向へ向いていく
碧
口の中で小さく呟く
でも、気づけば昨日歩いた道
人通りの多い繁華街へと入り、あのネオンの並ぶ一角が見えてくる
ガラス張りのビル
煌々と光る看板
その下に並ぶホストクラブの名前
胸がざわついた
(……俺、なにやってんだろ)
ただ通り過ぎるだけのつもりだった
でも、視線は無意識に――「No.◯◯ 黒川隼人」と書かれたパネルを探している
硬い表情で写真の中から笑っている彼
実際に見た“あの笑い”とは違うのに、視線を外せなくなる
通り過ぎざま、店の扉が開いた
煙草の匂いと共に、スーツ姿の誰かが出てくる。一瞬、心臓が跳ねた
けれど、それは隼人じゃなかった
碧
ほっとしたのか、残念なのか、自分でも分からない
ただ、胸に残ったのは苦い焦燥
(また……会いたい)
その気持ちを、誰にも知られないように押し殺しながら、碧は暗くなり始めた街を歩き出した
だいふく
だいふく