エシア
「不思議な森の秘密」この本 この町の近くにあるあの森のことだわ
エシア
森の洞窟に眠る願いを叶えてくれるクリスタル? そんなクリスタルがあの森に?
エシア
すみません この本を借りたいんですけど
ルラ
あなた 良く図書館にいるわね 外でみんなとは遊ばないの?
エシア
あなたは?
ルラ
わたしは図書委員をしているの あなたも本を読むほうが好きなの?
エシア
心の声(わたしだって本当は遊ぶほうが好き でもお母さんに近づくためには仕方なく あの森だけが唯一の遊び場だった)
エシア
ええ そうなの この本の貸し出し手続きをお願い
ルラ
わかったわ
ルラ
図書カードに名前を記入して
エシア
はい これでいい?
ルラ
いいわ 返却期限は2週間後ね
エシア
ありがとう
エシア
この本によるとわたしが知っているお花畑の先
エシア
願いを叶えてくれるクリスタルがある洞窟があるのね
エシア
あまり森の奥に子供達だけで行くのはダメだって大人達に言われているから
エシア
この先には行ったことがない 冒険になりそうね
エシア
えーっと クリスタルはただで願いを叶えてくれるわけではない
エシア
願いに見合うだけの心の力を要求する
エシア
心の力?
エシア
そうなのね 少し心配だけど わたしが今のままでこれ以上頑張っても……
エシア
それにリルちゃんだって今のままじゃつらいわよね
エシア
願いは自分の力で叶えないといけないってわかってる……
エシア
でも小さな頃から本ばかり読んで本当は遊びたかった
エシア
わたしは知性で、この自由奔放な性格をずっと隠してきた
エシア
お母さんのように薬剤師になる道だけを期待されて
エシア
この自由奔放な性格をどうすればいいの?どうしてわたしは、魔女じゃないんだろう?
エシア
頑張って生きて 真面目に光の力に目覚めるしかないなんて
エシア
少しでも知性を怠れば 自由奔放な性格を抑えられない
エシア
そうしたらわたしは光の国の方針に背くことになる
エシア
どうすれば頑張り続けられるの?
エシア
リルちゃんもそうよ わたし達はどうすればいいの?