テラーノベル
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芙月みひろ
83
bouton
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アルラは切り替えたように、ヴァローナに言葉を投げる。
アルラ・マンニュ
ヴァローナ
アルラ・マンニュ
アルラの目が大きく見開かれる。 周囲で話を聞いていた生徒たちも、 同じような顔をしてヴァローナへ振り返った。
ヴァローナ
ケイロン・レスポワンツァ
ヴァローナ
何を当然のことを。 ヴァローナは呆れたように返す。
ウラノス
ウラノスは自慢げに肩を叩いた。 叩かれたヴァローナは特に反応することもなく、手元の書類を抱え直す。
ヴァローナ
アルラ・マンニュ
ヴァローナの更なる付け加えに、野次は再び騒ぐ。 一週間丸ごと姿を見せなかった理由。 男体化した状態で戻ってきた理由。 生徒たちの中で、点だった情報が勝手に繋がっていく。
ウラノス
ヴァローナ
プナア・ブルーブロック
ウラノスとプナアは心配する。 ヴァローナは首を振った。 それから、すぐ側に立つ少女へ視線を向ける。
ヴァローナ
シスノ・スオレカ
少女の表情が固まった。 ヴァローナは返事を待たない。 告白した彼女が持っていたポーチへ手を伸ばし、中から一本の薬瓶を取り出した。 小さな瓶を指先で摘まみ、 皆に見える位置まで持ち上げる。 その瓶には、はっきりとヴァローナの名前が記されていた。
ヴァローナ
ヴァローナ
逃げ道を塞ぐように、証拠を目の前へ示す。 ヴァローナは呆れてものも言えない顔をする。 先程まで騒がしかった食堂も、さすがに静まり返っていた。
プナア・ブルーブロック
プナアも、若干引きつつも、生徒指導員として、理由を聞いた。 柔らかな声色は変わらない。 けれど、その視線は真っ直ぐ少女へ向けられていた。 周囲の生徒たちも、今度ばかりは野次を飛ばさない。 少女の答えを待つように、食堂へ沈黙が落ちた。
コメント
1件
めっちゃ震えた……! ヴァローナが「生殖機能ありますよ」ってあっさり明かすところから、周期休みの話、そして証拠の瓶を掲げる展開まで、全部が伏線の回収として気持ち良かったです。特に「これが理由でいいですか」って、逃げ道を完全に塞ぐ口調がゾクッとしました。あの静まり返った食堂の空気、読んでるこっちまで息を呑みましたよ。