ほころくん
女性の声
サーイ
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フォローと❤️よろしゅ
サーイ
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💬❤️フォローの三点よろよろ
サーイ
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サーイ
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女性の声
サーイ
サーイ
…………僕は深くかぶっていたパーカーのフードから 顔をのぞかせて、目の前の女性を見上げてみた。
………待ち合わせ場所に来た人は、 とても可愛いおねぇちゃんだった。
美々子
美々子
美々子おねぇちゃんに手をひかれながら 電車を何本か乗り換え、知らない町を歩く。
外は昼間なのに人気(ひとけ)を感じない静かな 住宅街のようだった。
サーイ
サーイ
少し大きめなマンションのエントランスを 通り抜けてエレベーターに乗り3階へ到着すると、 僕たちは青色の可愛いドアの中へ入った。
サーイ
美々子
美々子
家出1日目
サーイ
美々子
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
目の前でにこりと笑って見せる大学生…… 美々子おねぇちゃん。
サーイ
サーイ
JDとは……女子大生の略🔍
僕とこの人はSNSで知り合った。 僕が『家出したいです、だれか泊めてくれませんか?』 とTwi□terでつぶやいたら………
美々子おねぇちゃんから丁寧なDMが届いたのだ。 だからやりとりをしてすぐに会うことになった。
サーイ
美々子おねぇちゃんは一人暮らしの女子大生らしい…… それが僕にとっての決め手だ。
サーイ
サーイ
※ほころです
サーイ
✨大正解✨
サーイ
サーイ
美々子
サーイ
ほころくん
サーイ
サーイ
サーイ
ばかにすんな?
美々子
………美々子おねぇちゃんには悪いけど、 この生活をありがたく味合わせて頂こう。
1週間…… たった7日だけここに住まわせてもらう。
サーイ
全ては、僕の未来のために。
サーイ
サーイ
ほころ・兄
ほころくん
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
ほころ・兄
僕は社田ほころ、8歳。 日本で有名な俳優の息子。 そしていわゆる『子役』をやっている。
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
目の前にいる見た目も社会的地位も貧弱(ひんじゃく) そうな男は……残念ながら僕の兄だ。
サーイ
ほころ・兄
ほころ・兄
フン、このトンカチ頭。 さっきから何度僕に説明させるつもりなんだろうか………。
僕は2週間後に世界的有名な映画監督の新作映画 『家出家族』のメインキャストオーディションを控えてるんだ。
サーイ
サーイ
サーイ
このオーディションで少年役を勝ち取らなければ、 僕の描く輝かしい俳優人生にぽっかり穴が開いてしまうんだよ。
僕はどうしても映画『家出家族』に出演したい。
サーイ
そのためには… 芝居にリアリティを出すために 『家出』を経験しなければならないんだ!!
ほころ・兄
ほころ・兄
サーイ
サーイ
サーイ
ほころ・兄
だから兄さんに話しているんだろ…。 兄さんにはちゃんと僕の面倒を見てもらうよ。
サーイ
サーイ
大丈夫、家出するのは7日間だけ。 それは約束するから。
ほころ・兄
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
ちゃぷん…。
美々子
サーイ
サーイ
サーイ
しっかり使いました⭐
僕は美々子おねぇちゃんに呼ばれると スマホをリュックサックにしまい、脱衣所ヘ向かった。
ご飯も作ってくれて体も洗ってくれるなんて……… お母さんみたいなことしてくれるんだな…………。
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
美々子おねぇちゃんと湯船に浸かる。
はぁ~温かい………………おふろって最高。 自分の家より窮屈(きゅうくつ)だけど、まぁ今は仕方ないだろう。
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
ん…?そういえばお母さん以外の人とおふろに入るの、 初めてかもしれない。
サーイ
サーイ
なんだか少しドキドキしてきたかも…。
美々子
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
美々子
美々子
美々子
サーイ
美々子
美々子
サーイ
美々子
美々子
美々子
美々子
サーイ
美々子おねぇちゃんは優しく笑いながら僕を見つめる。
そう……だよね、 僕は家出を偽ってるけどおねぇちゃんはその事を知らない。
僕がどんな経験を抱えた子供かわからないんだよな。
…でもどうか許してほしい、 あと6日でここを出ていくから。
サーイ
サーイ
家出2日目
サーイ
日曜日だ。
朝のヒーロータイムを見ながら焼き魚、玉子焼き、 みそ汁、サラダ、白いご飯と…栄養のバランスのいい美味しい 朝食を食べ終わる。
サーイ
サーイ
サーイ
すると美々子おねぇちゃんは考え事をするような 表情でキッチンから戻ってきた。
美々子
美々子
サーイ
サーイ
美々子
美々子
え、絵本…!?
僕すごく子ども扱いされてる…。
美々子
美々子
白雪姫。 アニメ映画とかで何回か見たことはあるけど、 そんなになじみは無いかな。
あ~…………最後はたしか王子様のキスで 仮死(かし)した白雪姫が生き返るってラストだったような。
美々子
美々子
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
昔々あるところに世界で一番美しく、 心まで純粋な少女・白雪姫がおりました。
そんな白雪姫の母・女王はわが子の美しさをねたみ、 毎日白雪姫をいじめていました。
サーイ
魔法の鏡に自分の美しさを問いかけても 『あなたより白雪姫が美しい』と言い返され………
女王はその怒りから白雪姫を殺すことを決めます。
……………召し使いに暗殺を指示しますが失敗し、 女王の意を察した白雪姫は城から遠くはなれた森へ 逃げてしまいます。
…………七人の木こりと出会い、楽しく暮らす白雪姫。
その事を知った女王は、まだのうのうと生きている 白雪姫を自ら出向いて殺すことにしました。
魔法の力で老婆に姿を変え、毒のリンゴを作った女王。
すぐに白雪姫の元へ行き毒のリンゴを 『これは美味しいリンゴだ』とウソをつき、 口にするよう促(うなが)します。
そうして白雪姫は……… 毒のリンゴを食べ、死んでしまいました。
白雪姫が二度と目覚めないよう、 胸にナイフを刺し…女王は城へ帰ります。
元の美しい姿に戻ってから魔法の鏡に 『この世界で一番美しいのはだれ?』と聞くと、 魔法の鏡は言いました。
『女王様、あなたです』
………………………………めでたしめでたし
サーイ
サーイ
ん?…あれ? こんなバッドエンドだったっけ…?
美々子
美々子
サーイ
そう思うでしょ?………ほっくん?
サーイ
家出3日目
美々子
美々子
美々子おねぇちゃんは学校…ではなく、 買い出しをするために外へ行ってしまった。
サーイ
僕は子供だからよくわからないけど…… なんでも『休学中』だから投稿しなくても大丈夫らしい。
サーイ
サーイ
………僕はリュックサックにしまっておいたスマホに 電源を入れて、兄さんに電話をかける。
ほころくん
通話
00:00
ほころ・兄
電話出るの早ッ!!
ほころくん
ほころ・兄
ほころ・兄
ほころ・兄
ほころ・兄
落ち着きのない25歳だな…。 兄さんの言う通り…たしかに我家が恋しい気もする。
サーイ
サーイ
でも、今帰るわけにはいかない。 もう少しだけここで過ごして芸の肥やしにするんだ…!
サーイ
すべては未来の自分のために。
サーイ
サーイ
ほころ・兄
ほころくん
女性の声
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
サーイ
あぁ…………えっ? ウソ…………………!
美々子おねぇちゃんが、帰ってきた……!? な、なんで…?
美々子
美々子
美々子
美々子
サーイ
ほころくん
サーイ
サーイ
サーイ
僕はここぞとばかりに芝居をする。
………………どうだ? 僕のこの演技でなんとか誤魔化せる…はずだ……。
美々子
美々子
美々子
美々子
サーイ
美々子おねぇちゃんは明るく笑うと 再び外へ戻っていった。
サーイ
………………はぁ~っ………………。 急に帰ってくるなんて… 気を抜いてた………………。
ぼくはとっさに背中へ隠したスマホを もう一度取り出す。 兄さんが気を利かせたのが通話はすでに切れていた。
サーイ
充電はのこり30パーセントか… 次に兄さんへ電話する時まで残っていればいいけど。
サーイ
サーイ
サーイ
次回 ❤️1000越え 💬3件以上
コメント
8件
ホラー系だぁぁッ!!! 続きめっちゃ楽しみ、!