ぐすっと鼻をすする。
ボロボロと下に落ちていく涙。
涙でぐしゃぐしゃな顔を見られないように手で隠した。
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
意味分かんない、
いきなりお願い聞いてと言い出してきたのはこんにゃくくんなのに、
今更なんで弱気になって謝ってるの…?
少しずつ止まっていく涙を拭いて、
顔を見てみると、
眉を寄せて苦しそうに、
もう1回"ごめん"と謝ったこんにゃくくんが居た。
そのごめんに、何度目かの胸の締めつけ。
苦しい…苦しいのは私なのに、
そんな顔しないでよ、
意味分かんない、
よく分かんないんだって、
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
ふわりと笑ったこんにゃくくんは、
"冗談"と言い、
私の頭をすぐ壊れる物のように触り、
離れた。
そのままベッドに寝っ転がり、
"んじゃ"
と私に背を向けて手を上げる。
…なに、それ、
冗談…?あれだけからかっといて、
冗談って、…
私が我慢していたイライラのバケツもひっくり返り、
また溢れ出す涙を必死に堪えながら、
"お邪魔しました"
と静かに部屋を出た。
がちゃん、
と部屋のドアが閉まる。
後ろに少しもたれかかりながら、
頭の中では眉を寄せて苦しそうにしてる、
こんにゃくくんの顔が思い浮かんだ。
…それが妙にこびりついて離れなくて。
何で冗談って言われた時、
いつもみたいに接せなかったんだろうって。
なんなら、
今日のこんにゃくくんの誘いを断っていれば、
月曜日…顔を合わすのも苦しくなくて済んだのに。
きっと、顔を合わすのも話すのも気まずい。
これじゃあ、
…いつもみたいにできっこない。
みなみ
鈴木さんが廊下でこんにゃくくんに告白したあの時から、
…全部全部、
おかしいんだ、
そう思うと、
もっとイライラしてきて、
心に雲がかかって、
またあの気持ち悪さを思い出す。
何で下の名前で呼ぶの?
鈴木さんもそうなの?
これだけ仲のいい私でさえ呼んだことも無いのに?
嫌だ、が積もって、
嫌いが増えて、
鈴木さんに対するイライラが、
私を苦しめた。
みなみ
コメント
25件
そうしちゃって♡
そうしよっかな♡♡←
じゃあ、活動休止にしてすぐ戻ってきて♡←なんか前にも同じこと言った気がする笑