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主
冷蔵庫署・地下倉庫。
今日も俺の心は冷えていた。
冷凍庫よりもな。
トマト巡査
声の主はトマト巡査。
すっかり赤く熟して、もう新人じゃない。
ブロッコリー刑事
ブロッコリー刑事
トマト巡査
ブロッコリー刑事
ドアがバタンと開く。
入ってきたのは、キャベツ署長。
葉の端に包帯を巻いている。
キャベツ署長
キャベツ署長
ブロッコリー刑事
キャベツ署長
キャベツ署長
ブロッコリー刑事
現場。
辺り一面、ポテト、きゅうり、卵、ハム。
地獄の食卓だった。
トマト巡査
ブロッコリー刑事
ブロッコリー刑事
俺は拳を握る。
ポテトサラダ爆弾――通称“マッシュマイン”。
奴らは食品工場に潜伏している。
工場内部に突入。
マヨネーズの匂い、じゃがいもの残骸、そして――
ポテ将軍
現れたのは巨大なポテト。
顔はマッシュされているのに、声はやけにダンディだ。
ポテ将軍
ポテ将軍
ポテ将軍
ブロッコリー刑事
ブロッコリー刑事
ポテ将軍
ポテ将軍がフォークを構えた。
フォークvsフォーク。
野菜界最大の食器対決が始まった。
ポテ将軍
ポテ将軍が自らを押し潰し、巨大な芋の津波を放つ。
ブロッコリー刑事
俺は転がるレタスを盾にしながら飛び出した。
ブロッコリー刑事
フォークが閃き、芋の波を突き破る。
粉々に砕け散るポテト。
ポテ将軍
ブロッコリー刑事
ポテ将軍は崩れ落ちた。
マヨネーズの涙を流しながら。
翌日。
トマト巡査
ブロッコリー刑事
トマト巡査
ブロッコリー刑事
窓の外。
遠くのスーパーの冷凍コーナーが光った。
次の戦いの火種が、静かに冷えていた。