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主兼紗夜

コーンにちはー

主兼紗夜

この話は 命の恩人【1】の続きとなっています

主兼紗夜

そちらをご覧頂いてからご覧頂く事をお勧めします

主兼紗夜

いいですね?言いましたよ?

主兼紗夜

では、スタァートォ!

六月十日 〇〇病院 305号室

佳乃羽

お姉ちゃ〜ん!お見舞い来たよ〜ん

音々羽

おぉ〜佳乃羽〜と、そちらはお連れさんかな?

沙捺

柳田沙捺です。音々羽さんの状態は聴いています

音々羽

そかそか、それにしても佳乃羽の盟友とはなぁ〜

佳乃羽

沙捺は、私にとってかけがえの無い人だよぉ〜

沙捺

佳乃羽〜ありがと〜

音々羽

仲睦まじくて宜しい(*^^*)

沙捺

あ、ところで音々羽さん。お話が……

音々羽

ん、何かな?

佳乃羽

沙捺、お話って〜?

音々羽

コラコラ佳乃羽

音々羽

わざわざ耳打ちをするとは、他人に聞かれて欲しくない話だろう

佳乃羽

あ、確かに!

佳乃羽

じゃ、私廊下に居るね

佳乃羽

お話が終わったら教えてね〜

音々羽

わかったよ

〜廊下〜

佳乃羽

話ってなんの話しかなぁ?

佳乃羽

お姉ちゃんの病気のことかな?

佳乃羽

確か沙捺の両親は病気で…………

佳乃羽

今は祖父母の家に預けられてるんだっけ

佳乃羽

よく、愚痴聞かされたり、話したりで思うけど

佳乃羽

沙捺の祖父母はなんで沙捺のことをあれ程気遣っているのだろう

佳乃羽

いつもいつも会う度沙捺のことを哀れんでいる目をする

看護婦

あら、貴女はー

佳乃羽

あ、看護婦のおばちゃんじゃん!

看護婦

お久しぶりねぇ

看護婦

お姉さんの容態は?

佳乃羽

……あまり優れないみたい

佳乃羽

でも私はお姉ちゃんを信じる!

看護婦

その心意気でね!

看護婦

私の姉も病気でねぇ

看護婦

結局、死んでしまったのだけど

看護婦

よく口癖みたいに

看護婦

「私は絶対負けない。だから悲しまないで?」

看護婦

って……

看護婦

……

佳乃羽

私のお姉ちゃんも同じこと言ってるよ〜!

看護婦

あら、そうなの

看護婦

私はもう姉みたいな人を失くすため看護婦をしているの

看護婦

大切な人が居なくなるということの悲しみ、後悔は

看護婦

もう身体に染み付いているから

佳乃羽

私のお姉ちゃんは絶対負けない!絶対に負けさせたりするもんか!

看護婦

私も貴女のお姉さんを応援するわ(*・ᴗ・*)و

看護婦二

菫さーんちょっと此方まで〜

看護婦

あ、私はこれで失礼するわね

看護婦

例え大切な人が居なくなっても自殺なんかしちゃ駄目よ。
自分を想ってくれる人がいるのだから……ね

佳乃羽

アドバイスありがとうおばちゃん!またね!

〜数分後〜

沙捺

佳乃羽〜お話終わったよ〜

佳乃羽

オッケー

佳乃羽

そういえばね〜お姉ちゃん!

佳乃羽

学校でね〇〇□□□があって〜(笑)

沙捺

あ〜あれね!〇〇□□□□□□□□

音々羽

笑笑ꉂ(ᵔᗜᵔ*)

〜数時間後〜

佳乃羽

あ!こんな時間もう帰るね〜

沙捺

音々羽さん、ありがとうございましたm(_ _)mまた来ますね〜

音々羽

いつでも待ってるよ〜

〜沙捺の部屋〜

沙捺

えぇっとこれに名前書いて

沙捺

あれもこれも……

沙捺

_φ( ̄ー ̄ )

沙捺

よし、完成〜

沙捺

おばあちゃん達に見せに行こーっと

沙捺

…………

沙捺

沙捺

これで…良かったのよ……

沙捺

元から私はこういう覚悟をしていたのだから

沙捺

子供の時からずっと……ずっと……

7月五日 〇〇病院 305号室

佳乃羽

お姉ちゃん!

音々羽

佳乃羽!

佳乃羽

本当に……本当に良かったぁ〜

音々羽

そんな泣かないでよ〜

佳乃羽

だってだって……

音々羽

まあまぁ

佳乃羽

それにしても今まで進行を止めることしか出来なかったのに急に治療薬が効くなんて〜 もう、本当に奇跡だよ〜

音々羽

あっはは〜…………

佳乃羽

でも、お姉ちゃんの病気が治ったのはいいんだけど

佳乃羽

沙捺が……

音々羽

…………

佳乃羽

引越しちゃうなんて〜……

佳乃羽

もう私に何も言わずに海外だもんー

佳乃羽

最初お姉ちゃんから聞いた時吃驚したよ〜

音々羽

まあねぇ

音々羽

(あの時、沙捺ちゃんが……)

沙捺

音々羽さん、私の造血幹細胞を貰ってください。

音々羽

えっ!?急にどうしたの•́ω•̀)?

沙捺

音々羽さんの病気について細かく調べさせてもらいました。

沙捺

私の両親は、2人共病死しています

音々羽

…………

沙捺

私はその時決めました。私は"ドナー"になると

沙捺

そして高校二年生の春 貴女の妹さん-佳乃羽に会いました

沙捺

私は佳乃羽に一目惚れでした

音々羽

!?

音々羽

それって……恋愛方面で……?

沙捺

ええ、お恥ずかしながら

沙捺

私は彼女と近づきたいと思い、友達から親友、盟友へと登りつめました

音々羽

普通親友から恋人だと思うけど

音々羽

佳乃羽、少し鈍感だからなぁ( ̄▽ ̄;)

沙捺

そして貴女のことを知りました

沙捺

佳乃羽は言っていました

沙捺

貴女が死ぬと自殺すると

沙捺

私は、もう自分と関わっている人に死んで欲しくない

沙捺

ましてや片思いの相手など上々

沙捺

お願いします、私は貴女に死んで欲しくないんです

音々羽

もしかしてだけど……

音々羽

他にも理由があるんでしょう?

沙捺

ギクッ!

音々羽

貴女の兄と私が交際している……から

沙捺

えぇ、そうです

沙捺

私は貴女に最初、見惚れてしまったのか思わず暴言を吐いてしまいました。

沙捺

そのことで、佳乃羽と引き離されたら……と思い

沙捺

今までずっと黙っていました……すいませんm(_ _)m

音々羽

別にいいよ〜

音々羽

私は気にしてなんかいないし

音々羽

あ、そうだ

音々羽

なら、貴女が佳乃羽にハグしたらチャラにしてあげる〜

沙捺

えぇ!?私が死んでしまいますよ!

音々羽

私はこのまま行くと後余命一ヶ月

音々羽

私が断ってもここの医者たちは無理にでも私に移植するでしょう

音々羽

私の家系が金持ちだから

音々羽

なら、佳乃羽はもう貴女と会えなくなってしまう……永遠に……

音々羽

だから……お願い

沙捺

……分かりました

音々羽

ありがとう……

音々羽

最後に少し此方に来てくれない?

沙捺

?はい

音々羽

ギュッ

沙捺

ぇ、あ、は/////

音々羽

私も貴女ともう会えなくなってしまうから……

音々羽

ごめんね〜私の自分勝手で

音々羽

こんなおばさんとハグしたくなかったでしょうに……

沙捺

い、いえっそんなことは!

音々羽

……本当にありがとう……沙捺ちゃん

音々羽

貴女が居なくなった後は、海外に引っ越したとでも言っておくわね

沙捺

……ありがとうございます

沙捺

佳乃羽に一つ伝言が-

音々羽

「今までずっとありがとう」

音々羽

「ずっとずっと好きでした。」

音々羽

「どうか、長生きしてね」

佳乃羽

ん!?

音々羽

佳乃羽へ沙捺ちゃんからの伝言だよ

この作品はいかがでしたか?

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