いよいよ、初兎ちゃんとの約束の日。
5分前に着いたので、近くのベンチに腰掛ける。
青
水
聞き慣れた低音ボイスが聞こえる。
そこには、ショルダーバッグを下げたいふくんがいた。
水
青
水
水
青
水
青
水
昨日の、甘酸っぱい気持ちが膨らんでいく。
青
水
水
青
青
水
いふくんの手が、僕の手首を掴む。
戸惑いながらも、慌てて歩く。
水
反対側を向いたいふくんの頬は、少し紅く染まっていた。
水
その表情を見て、嬉しい気持ちになるのは、どうしてかな、
水
青
いふくんから連れられたこのカフェは、以前ないこ先輩と一緒に行ったところだった。
水
仮にも、付き合っているのでらないこ先輩とのことは伏せておいた方がいいかな、と思ったが。
青
さっきの言葉で避けられたかと思ったが、思わぬキラーパスを投げられてしまった。
水
店員
水
ナイスタイミングで、店員さんが尋ねに来た。
青
青
水
店員
青
店員
水
青
意を決して口を開く。
水
水
断られたら、という心配で、心臓が五月蝿いくらいに鳴る。
青
え、ほとけから連絡先交換の話出たんやけど。
嬉しすぎて舞いたい。
しかも、ちょっとうる目なのまじ可愛いし。
これは、期待してもええんかな…?
青
青
水
水
連絡先を交換しただけなのに、天に舞いたいぐらいの気持ちが溢れる。
青
え?可愛すぎる。襲っていi((
水
青
やばい。恥ずかしがってるの可愛くて堪らない。
俺の理性が働かなくなってくる…。
店員
店員
水
青
水
青
水
青
桃
水
ちょっと嬉しそうに跳ねる声色。
………………に、
赤
呆れ気味の声色。
青
邪魔するなと言わんばかりの、妬むような視線。
水
気まずくて、乾いた笑いしか出てこなかった。
桃
桃
青
桃
桃
桃
桃
青
桃
水
赤
赤
水
水
赤
赤
水
まさか、僕の想いがばれていたとは。
しかも、久しぶりに会った親友に。
水
2人に気付かれないように、こそっと言う。
赤
水
赤
赤
水
赤
赤
赤
水
赤
水
赤
水
突然、悪い笑みを浮かべたりうちゃんが迫ってくる。
赤
水
赤
水
水
水
水
水
赤
水
赤
水
赤
赤
水
赤
赤
赤
水
赤
赤
赤
水
赤
赤
水
…………もう、この気持ちに嘘はつけない。
本当は、いふくんと出逢ったその日から、恋してること。
…………だけど、
“僕はないこ先輩のことが好き”
長年想い続けてきたその想いを簡単に捨てることは出来なくて。
だから必死に、いふくんのことなんか考えないようにして。
好きにならないようにして。
……………隠し通してきたけれど。
いふくんからの通知を待ったり。
ちょっとした表情の変化に気づけたのが嬉しかったり。
…………本当は。
誰よりも、大好きだってこと。
赤
水
赤
水
赤
気持ちを伝えるのは、怖いけれど。
でも、ちゃんと正面から。
いふくんと向き合いたい。
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