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紅優
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コメント
5件
久しぶりの日常回なのに違和感が減らないな…… そして封印庫に少し異変が起きてるな…… こんな日常はなかなか続かないのかな…… 続きがめっちゃ楽しみ過ぎます!
封印庫から戻った翌日。
境界局本部。
朝の空気は穏やかだった。
職員たちはいつも通り廊下を行き交い。
書類を運び、任務の準備を進めている。
昨日までの緊張が嘘のようだった。
白狐 颯
桃園 天音《灯火》
優しく笑う天音。
颯も笑い返した。
しかし。
胸の奥の違和感だけは消えなかった。
訓練場。
木刀を構える。
風雅が静かに立っていた。
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
駆け出す。
踏み込み。
剣を振る。
キィンッ────
風雅は最小限の動きで受け流す。
白狐 颯
もう一度。
今度は角度を変えて斬り込む。
しかし。
結果は同じ。
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
短い言葉。
だか、颯は真剣に頷く。
第十二席《境界》は他の十二席とは違い、剣術主体。
基礎が何より重要だった。
昼。
食堂。
赫災、葬列、灰霞、蒼祈が同じテーブルを囲んでいた。
赫鞘 樹《赫災》
白狐 颯
席に着く。
赤橙 唯《蒼祈》
白狐 颯
黒巌 凛《灰霞》
龍樹 琥珀《葬列》
普段通りの会話。
少しずつ。
日常が戻ってきた。
その時。
カラン。
食堂のスプーンが一本。
床へ落ちる。
職員が慌てて拾い上げる。
誰も気に留めない。
だが。
白狐 颯
その瞬間だけ。
スプーンの影が。
ほんの一瞬だけ黒く揺れた気がした。
瞬きをすると。
元に戻っている。
白狐 颯
夕方。
本部廊下。
1人で歩く。
窓の外は夕焼け。
静かな時間。
しかし。
颯の耳に。
コツ。
コツ。
誰かの足音。
振り返る。
誰もいない。
歩き出す。
また。
コツ。
コツ。
自分の足音ではない。
一定の距離を保って。
誰かが歩いている。
白狐 颯
返事はない。
廊下の角を曲がる。
その瞬間。
黒い影が視界を裏切った。
白狐 颯
急いで追いかける。
だが。
角の先には誰もいなかった。
そこへ。
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
周囲を見回す。
静かな廊下。
誰もいない。
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
そう答えたものの。
気の所為とは思えなかった。
凛は颯の表情を見て、少しだけ真剣な顔になる。
黒巌 凛《灰霞》
白狐 颯
黒巌 凛《灰霞》
その言葉を残し、凛は去っていく。
白狐 颯
違和感。
それは昨日からずっと続いている。
黒い破片。
黒い影。
全部が繋がっている気がした。
その頃────
地下第五封印区画。
誰もいないはずの特別封印庫。
封印された黒い破片が。
カタッ……
と、小さく音を立てた。
そして。
一本だけ。
封印の鎖が静かに軋んだ。