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どうぞ

それから僕は病室に案内された

ね、ねぇ

…なんですか

黄お前さ…

生きること諦めてね?

ッ!

…やっぱりな

何があったとは聞かないが

まだ諦めるな

たとえ生存率が0.1%だとしても

はじてめてそんなこと言われた

でも嬉しいのかも分からない

それくらい僕は

壊れてしまっていた

…僕はもういいんですよ

え?

もう生きたいと

思いたくても

思えないんです

じゃあ俺が…

そう思えるように

"してやるよ''

それから毎日

うざいと思うほど

桃先生は話しかけてきた

そして色んな話をしてくれた

僕は何もかも初めてだった

沢山話せて、話を聞いてくれて

こんなに楽しんだって

初めて思えた

黄くん!

という呼び名から

黄!

に変わるほどになった

そして何より嬉しかったのは…

(入院したある日のこと)

うー、痛い…

こんなに痛いの久しぶりだ…

トコトコ

やばい、桃先生が来る

とりあえず誤魔化そ

おはよう

おはようございます(小さめの声で

ズキズキ(痛い…

おい

ビクッ

お前体調良くないだろ

無理するな

なんで…

そりゃ分かるだろ

お前のこといつも

見てるんだから

担当医舐(な)めるなよ?

まさかそんなこと言われるなんて

僕の体調不良にも気づいてくれるくらい

大切に思ってくれたんだ…

しかも初めて心配されて

ちょっと口調強いけど

それも僕を思って言ってくれてるのだと

感じた

初めて僕は人を信じようと思えた

もっと桃先生と話したい

生きたい

と思えた

そう思ってから僕は変わった

桃先生の接し方とか態度とか性格とか…

おはよ

おはよう

?!

えっ?

どうしたの?

いや…

敬語が外れてるから…

あっ嫌…だった、?

いやむしろ

"嬉しい''

えっほんと?!

ほんとだよ

ここで嘘つくやついないだろ笑

そうかもだけど…

あっ体調は?

昨日やばかったからな

今は少し痛いだけだから…

大丈夫、

そ、なら良かった

でも今日は1日ベッドな?

えぇ…

返事ははいだろ?

嫌でも…

「はい」な?(圧)

ハ、ハイ

よろしい

こんな会話をしたのも

桃先生が初めてで

この生活がずっと続きたいなと

と思った

おつまる

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