月
イザナ 、仕事終わったから散歩してきていい ?
万次郎
遅くならないようにね
月
わかってる
月
満月 、 か
月
綺麗 …
イザナと一緒に見たかった
嬉しことも 、悲しいことも
私が見ているものも 、イザナが見ているものも
全てを共有していたかった
月
私の為に会いに来てくれないかな … なんて
月
本当に死んじゃったのかな 、
あの日 、イザナは死んでなくて
本当は生きていた
そんなことがあればいいのに
オレのことなんて忘れろ
月
は 、
イザナの声だ
月
いざ 、な ?
忘れろ
月
イザナのことを?
月
無理に決まってんじゃん ッ !
月
つらいよ 、 イザナを忘れるなんて
月
私も死にたい
月
イザナ 、なんで死んだの ……
月
万次郎のこと 、イザナって思ってれば良かったのかな
月
しょうがないじゃん 、気づいちゃったんだもん .
月
忘れたい
月
全部 、
イザナという存在が私の生きがいだった
その他に生きる理由なんてなかったから