am1:20
ゆっこがうちにいるのは 別に珍しい事じゃない。
リアルに ゴキブリが理由の事だってあるし、 だいたいがタダの流れだ。
その他大勢の場合と同じく そういう流れ。 というワケだ。
ゆっこ
ぼく
ゆっこ
ぼく
ぼく
ゆっこがこっちを見ている。 というか、 目を閉じているから、そういう気がするだけなんだけど。
ゆっこ
ぼく
ゆっこ
ぼく
ぼく
ゆっこ
ゆっこ
ぼく
ゆっこ
ゆっこ
突然、ゆっこに乗っかられて ぼくは 足の先っぽと耳の横が ビリビリと痺れた。
ぼく
ぼくは まるで女の子みたいにうつむいて へなへなと声を絞り出した。
ゆっこ
ぼく
ぼく
ゆっこ
ゆっこ
ゆっこ
ゆっこ
ゆっこ
ゆっこ
ぼくの答えを聞こうともしないで
ゆっこの温度は ぼくの背中や足を這った。
ぼく
ぼく
ぼく
ゆっこ
ゆっこ
最悪だ。
何が最悪って、
ぼくの元気な相棒は 何もかも受け入れてゆっこに向かい合ってると言うのに 肝心のぼくはこのザマだ。
ゆっこ
ぼく
ゆっこは ぼくの天パを撫でながら
時々、太ももをつねって笑った。
好きだよ、ゆっこ。
君をさわって、君を殴った どの手よりも
汚いぼくだけど。
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