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#Iris
yuna
32
めぅり
1,306
ゆら@更新遅くてごめんなさい
29
15
りうら
その言葉に。 牢屋の中の空気が凍りついた。 ないこが一瞬言葉を失う。 そして次の瞬間。
ないこ
鉄格子を掴んだまま怒鳴った。 りうらの肩がびくっと震える。
まろ
顔色は真っ白。 呼吸も浅い。 立っているだけで精一杯なのが誰の目にも分かる。 それなのに。 りうらは小さく首を横に振った。
りうら
ほとけ
今度はほとけだった。 声が震えている。
ほとけ
りうらは何か言おうとして。 小さく咳き込んだ。 身体がぐらつく。 研究員が腕を掴んで支えた。
その瞬間。 りうらは反射的に身体を強張らせる。 まるで 触れられること自体を怖がるように。 その様子を見て 全員の胸が締め付けられた。 研究員が冷たく告げる。
研究員
研究員
ないこ
ないこが叫ぶ。
ないこ
しかし。 りうらは首を振った。
りうら
りうら
悠佑
悠佑も珍しく声を荒げた。 だが。 りうらは少しだけ笑った。
りうら
息を整える。
りうら
その言葉に。 ifが眉をひそめた。
まろ
まろ
りうらが目を伏せる。 何も返せない。 研究員達はそんなやり取りなど気にも留めず。 りうらを連れて行こうとする。
ガチャリ。 鎖が引かれる。 その時。 りうらの足がもつれた。
りうら
前へ倒れそうになる。 研究員が引き止める。 ないこの顔色が変わった。
ないこ
りうらは苦しそうに息を吐く。 額には汗が浮かんでいた。 誰が見ても分かる。
ないこ
りうらは答えない。 答えられない。 ただ 少しだけ視線を逸らした。 それが答えだった。 ほとけの目に涙が浮かぶ。
ほとけ
りうらは困ったように笑う。
りうら
ほとけ
ほとけは叫んだ。
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
りうらの目が揺れた。 その言葉は。 確かに届いていた。
けれど。 返事を考える余裕もなかった。 身体が熱い。 頭が重い。 視界も少し霞んでいる。 だが研究員が冷たく言う。
研究員
鎖が引かれる。 りうらはゆっくり歩き出した。 数歩進んだところで。 ふと振り返るとーー
みんながいる。 怒っている。 泣いている。 心配している。 その光景を見て。 りうらは少しだけ目を細めた。
そして。 本当に小さな声でつぶやく。
りうら
扉が閉まる。 重い音が響いた。 ドン―――。
誰も動けない。 数秒後。 ないこが壁を殴った。 ガンッ!!
ないこ
ないこ
誰も答えられなかった。 ただ一人。 ifだけが俯いたまま呟く。
まろ
その言葉に。 全員が黙り込んだ。
一方その頃。 別の区画へ連れて行かれたりうらは。 壁にもたれながら荒い息を吐いていた。
熱が上がっている。 頭の奥がずきずき痛む。 能力のエネルギーも とっくの前に限界を超えていた。
それでも。 りうらの頭の中に残っていたのは。 ないこの怒鳴り声だった。
ないこ
その言葉だけが。 何度も何度も。 頭の中で繰り返されていた。
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
いつか(作者)
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コメント
1件
うわぁ……読んでいて胸が痛かったです。りうら、あんなに熱があるのに「平気」って言い張る姿がもう……。ないこの「平気なわけないだろ!!」って叫びが、読んでるこっちの気持ちそのものでした。 あと、みんながりうらを心配して怒って泣いてるのに、最後に「ごめん」って呟くところがすごく切なかった。自分を犠牲にすることが当たり前になっちゃってるんだな、ってifさんの言葉で腑に落ちました。 終わりが見えないって仰ってましたけど、この物語、絶対ちゃんと終わらせたほうがいいですよ。だって、ここまでキャラの関係性や心理が丁寧に描かれてる作品、なかなかないですから。続きが気になって仕方ないです。 彼がどうやって「自分を大事にしていい」って気づくのか、あるいは周りがどうやってそれを教えるのか——そこが見たいです。