気ままに書く

ぺんとがトラックにはねられて、その2日後に息を引き取ったあの日以来

俺もえんちょう。も沈んでいた。いや、抜け殻になっていた、という方が正しいかもしれない

一応、視聴者や実況者の人達全員には公表した。心配や励まし、追悼.... それはもうたくさんのコメントを頂いた

でも、返事を返す気力は、俺らにはなかった。立ち上がれない。今後どうしたらいいか分からない

今日はえんちょう。と2人でぺんとの家に来ていた。荷物を片付ける為だが、手をつけられそうにない

そう提案するえんちょう。は、今にも泣きそうな顔だった。無理してるんだ

乗り気じゃないが、頑張って重い腰を持ち上げて、携帯を取ろうと席を立った時、足音がした。しないはずの足音だ

2人で顔を見合わせる。双方身に覚えはない。思わず身構える

おいおいおい、誰だよあんた。おはようって.....ここ、ぺんとの家なんだけど

そう言って、ヘラヘラ笑ってみせる目の前の人物。いや、不法侵入者か

俺の家.....？何言ってんだ、こいつは。違う、ここはお前みたいな訳わかんないやつじゃなくて、ぺんとっていう俺らの仲間の家なんだよ

我慢の限界が来て、思わず怒鳴る。さすがに相手もビビったらしい

話していくうちに、自然と涙が溢れてくる。見知らぬ人に、感情的になってしまう

目の前の人物は、まるで自分がぺんとだと言わんばかりに話してくる。俺らが話した今の内容が、信じられないらしい

目の前の人物は固まってしまった。が、すぐにごめんと聞こえないくらいの声量で呟いて逃げるようにして出ていった

涙があふれる。止まってくれない。なんで、ぺんとが死んだ矢先にこんな事が起きるんだよ

ふざけるなよ。ぺんとが可哀想じゃん。なんで、なんで......

言葉が前みたいに続かない。そのまま各々が重い気持ちでコメントに返信を始める

そういえば、あいつ..... 最後、泣きそうな顔してた。いや、正確には泣いてた。なんで知らない人が泣くんだろう？

なんで、俺らの名前、知ってたんだろう.....本当なら知らないはずなんだけど