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10 - 第10話

2024年08月29日

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剛side あれから数ヶ月後。 契約更新が終わり自主トレが進んでいる。 復興活動は進んでいき 野球の方もいつものトレーニングが できるようになってきた。 美羽の方も仕事が 順調に増えていき ある程度落ち着いてきた今日この頃。

美羽

今日からオフだっけ?

椎葉

うん。

美羽

だから今日泊まっていいとか聞いたんだ…

椎葉

そう。シーズン中はそんなこと出来なかったし。たまにはいいかなぁーって。

美羽

同期の方とか同い年の方になんか言われたんじゃない?

椎葉

旅行でもしたらどうかとか言われたけど、どっか行く?

美羽

え?いいの?

椎葉

うん。もう両親に結婚の報告済んでるし、どうせならみんなで温泉旅行とかどうかなって考えてるんやけど…

美羽

行こ。まだ結婚の両親の顔合わせ終わってないし。ついでにいいじゃん。それ。

椎葉

付き合ってる段階で顔合わせしてるけど。

美羽

それとこれとは別。父さんと母さんに連絡しとくね。予定聞くから。

椎葉

俺んとこも言っとくな。

親に連絡取ると あっさり了承を得て 空いてるところを報告してくれた。 美羽のところの両親も 喜んで了承し、同じ時期に 予定が合うところがあったから その付近で予約を取ろうと スマホで調べ始める。

美羽

ここは?血行促進の効果があるんだって。

椎葉

俺も同じとこ見てた。ここにする?

美羽

そうしよっか。

椎葉

俺予約しとくね。

美羽

ありがと。うちの家族の分のお金剛のとこに振り込んどくね。

椎葉

了解。

美羽がカレンダーに 予定を書き込んでいるのを 横目で見ながら 旅館に予約を入れる電話をした。

温泉旅行当日。 お互いの両親を連れて とある有名な旅館にやってきた。

美羽母

立派なお部屋じゃん。

剛母

剛いいの?こんな高そうなお部屋にして。

椎葉

うん。俺らそれなりに余裕があるから。美羽?あれどこ置いた?

美羽

キャリーケースの中に入ってるよ〜

美羽が入れた緑茶を 机に並べている間に キャリーケースから とあるものを取り出した。

剛母

あれって何?

椎葉

美羽のおすすめの和菓子屋さんのいちご大福。

美羽

良かったら皆さんで召し上がってください。

剛母

美羽ちゃん毎回ありがとね。

美羽母

これどこの?

美羽

いつも通ってる病院の近くの和菓子屋さん。

美羽母

あーあそこね。

椎葉

美羽父さんたちどこいったか知ってる?

美羽

なんかお酒とおつまみ買いに行ってくるって言ってたからもうそろそろ帰ってくるはず…

ドアが開くと フロントにあった売店で お酒とおつまみが入った 袋をぶら下げて 喋りながら入ってきた。

美羽父

ここ売店の商品もしっかりしてるんすね。

剛父

観光客もそれなりに来てるみたいですし、剛結構充実してたよ。

椎葉

あ、そうなん?

剛父

これなに?この箱。

剛母

美羽ちゃんがよかったらどうぞって。中身美羽ちゃんおすすめの和菓子屋さんのいちご大福だって。

剛父

毎回ありがとうございます。食べていい?

美羽

どーぞ食べてください。

椎葉

あ、これも…

そう差し出したのは 俺が好きなケーキ屋さんの 洋菓子の詰め合わせの箱が 入った紙袋を机の上に出した。

剛父

剛がお土産で買ってくるもんほとんど甘いヤツよな。

椎葉

いいじゃん。たまには。普段塩気の多いもの食べてるんだし。

美羽父

家のとこも甘いヤツ好きなんで、毎回楽しみにしてるんですよ。

美羽母

美羽はそんなに食べないけど。

椎葉

一緒にいる時食べてるやんな?

美羽

うん。あったら食べる。けど、自分から食べようとは思わない。

それぞれ1個ずつ当たるように 買っておいたお菓子に 手を伸ばして 口に入れる彼女。 両親もお菓子に手を伸ばし これからの事を話し始めた。

それぞれお風呂に入り 食事会場に向かった。

椎葉

食べれないものあったら言ってな。俺食べるから。

美羽

うん。ありがとう。

美羽母

このお魚ほんと美味しい。

剛母

新鮮ですよね。これ。この旅館どうやって見つけたん?

椎葉

口コミと美羽と俺の情報網。

美羽

テレビ番組でお世話になった方の評判と、番組で特集されたものを比較して調べさせて頂きました。

剛父

ここの旅館被害無かったんやね…

椎葉

補強工事が1か月前ぐらいに終わったらしいよ。元々そんな被害無かったみたいだし

剛母

そういや、ご実家の方は被害大丈夫でしたか?

美羽母

半壊の被害があって、リフォームで今新しく建て直している最中ですね。

ほとんど親同士が話してるから 俺も美羽もそんなに 話す機会がなく 気を使いながら食べ進める。 そういえば夕飯に お酒が出るんだったと思い アルコールが弱い美羽に問いかける。

椎葉

日本酒飲んだ?

美羽

飲んでない。剛飲むの?

椎葉

美羽飲めないから俺代わりにって思った。

美羽

剛も弱いけど大丈夫?

美羽父

父さんが飲もっか?

美羽母

あなたが飲んだら後始末めんどくさいんだからやめときなさい。

剛母

剛大丈夫なん?

椎葉

うん。

剛父

正月の時飲んでたけど、顔赤くなっただけであとは大丈夫やったで。

剛母

もし潰れたら美羽ちゃんが大変でしょ。一緒の部屋なんだから。

予約する時に 6人で1部屋は無くて 半分に分けて2部屋を予約した。 けど、お互いの両親が 俺と美羽は2人でゆっくりして欲しいと 4人1部屋と2人1部屋にした。 布団の件は旅館の方に 相談して解決してもらった。

美羽

念の為、胃薬とお水持ってきてるんで多分大丈夫だと…

美羽父

男3人で分けて飲みます?

剛父

そうしましょっか。

椎葉

美羽貸して。

美羽

飲みすぎちゃダメだから私が分ける。

剛母

確かに第三者がわけた方がいいよね。てことでお父さんコップ貸して。

母さんが男性陣のコップを回収し 美羽がコップにお酒を注いでいく。

美羽母

そういえば美羽、2人の結婚発表どうすんの?

美羽

事務所にはもう話通してるから、籍を入れたタイミングで正式な文章でお互いのインスタで公開する予定。

剛母

剛は?

椎葉

俺のとこも挨拶済んでるから、婚姻届出したタイミングで球団から公式で発表するのと、インスタで流す。

美羽が お酒が入ったコップを それぞれに渡して ご飯を食べ進めていく。 俺らも話しながら ご飯を食べ進めていくのだった。

ご飯を食べ終え 部屋に戻った。 美羽が歯磨きをしている間 スマホで新生活を始める 家を探す。

美羽

剛次歯磨きどーぞ

椎葉

うん。1個聞きたいんやけど、籍入れたら一緒に住むところどこがいいとかある?田舎に住みたいとか、交通網が発達してるとこがいいとか

美羽

ん〜、剛が練習に行きやすい範囲内ならどこでも大丈夫なんやけど…確か寮って移転するんだっけ?

椎葉

うん。大物駅から近いとこ。

美羽

その辺だったらどこでもいいよ。私も探してみる。

すぐに洗面所で 歯磨きを終えて 美羽と一緒に家の情報を探す。

美羽

私の願望なんだけどさ…

椎葉

うん。どーぞ。なんでも言って。

美羽

田舎に住みたい。山とか川とか田んぼとか畑に囲まれたとこ。

椎葉

美羽の身体的にもいいよね…

美羽

あ、けど剛の野球のことがあるから、球場の近くで探そ。

椎葉

じゃあさ、いずれ一軒家持つことになるかもしれないからその時のために貯金しとく?

美羽

え?いいの?

椎葉

実はさ、入団した時っていうか、付き合った時からその時のために少しずつ貯金してて。もしかしたら子供も産まれるかもしれないし。

驚いた表情を見せる 彼女の頭を撫でる。

椎葉

あと、前に言ってたじゃん。ある程度仕事落ち着いたらお店持ちたいって。

美羽

覚えてたんだ。

椎葉

そりゃもちろん。いずれ俺現役引退する日があるから、美羽がお店持ってたら俺も手伝えるし。そんな感じでずっと考えてた。あくまで俺の考えだけどね。

美羽

私も収入あるし、なんか申し訳ないから半分出すって。

椎葉

了解。とりあえず球場の近くでいい?

美羽

うん。

とりあえず 現役引退した後の話は置いておき 新居の所を粗方決め 詳しいことは 後日決めることにした。

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